あしたも晴れ 人生レシピ ペットと共にどう暮らす?その内容は

2019年12月6日(金) 午後8時00分~ 午後8時45分
出演者【ゲスト】大久保佳代子,【講師】日本動物病院協会 獣医師 柴内裕子

3人に1人が飼っているといわれるペット。
癒やしや、安らぎを与えてくれるペットは、医療の現場や、高齢者施設にも取り入れられている。
麻布大学の菊水教授による研究では、犬とその飼い主が互いに見つめあったときに、人の体内で脳の下垂体から「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが分かった。

ペットを飼いたくても自分の年齢を考えて思いとどまる人も少なくない。
60歳以上は、保護犬・猫をもらい受けられない年齢制限も、あるそうです。

シニアでも飼うことができるよう、支援をしている団体や動物病院がある。
飼っていたペットと一緒に入所できる老人ホームを紹介。
ペットと共に暮らし続けるための情報をお伝えします。

千代田区の猫好きの集まる キャットカフェ

在籍する猫は 千代田区で保護された飼い主のいない「保護猫」なんです。
運営するのは 千代田区が支援する ボランティア団体。
猫を保護して このカフェで一時的に預かっているんです。

気に入った猫がいたら 譲渡してもらうことも可能です。
上下運動が得意な猫のための 「キャットステップ」や、「キャットウォーク」という 渡り廊下を設置。
隠れることが大好きな猫のために「ボックス」といった設備まで。

このカフェの特徴は シニアの飼い主にも猫を譲っていること。
スタッフのサポート付きで 譲ってもらえることになりました。
ダメなら戻してもらいます。
千代田区では8年連続、 猫の殺処分数ゼロを実現しています。

柴内さんの動物病院

70歳からパピーとキトンと暮らすプログラム」を7年前から実施しています。
ペットを希望するシニアを対象に、飼い主の生活環境を考慮したうえで、保護犬や保護猫を紹介しています。
これまで 24組のシニアに犬や猫を譲ってきました。
犬や猫と暮らしていると、いやでも起きなければならない。
起きれば、物を言い、世話をし、自分も食事する。規則的な生活ができる。
飼い主の健康にとても大事な存在です。
必要に応じて、往診サービスを行っています。
猫を連れて、外出できない高齢者。診察やむづかしい爪切りまで行います。
猫が、大丈夫ということで、飼い主は安心し、そのことが飼い主の見守りチェックになります。
サポートプログラムでは、万が一に備え、次の引取先を事前にヒヤリング
シニアが犬を選ぶ場合、成犬が体重5kg以下の犬が、理想的。
犬は、活発で、歩いて筋肉を保ちたい、散歩したい方に。
猫は、家にいてあまり世話をしなくても良く、なんとなくいてくれる、というようなことを願われる方。
テリア系の犬は活発。シー・ズーは穏やか。プードルは物事を覚えるのが早く、毛が落ちないのでよろしい。
若い人も、帰ったときに誰かいるという環境が大事。外出しても早く帰る、生活のリズムができる。

人と犬の関係 麻布大学の菊水教授の研究

麻布大学の菊水教授による研究では、犬とその飼い主が互いに見つめあったときに、人の体内で脳の下垂体から「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが分かった。
オキシトシンには心を癒やしたり、体の痛みを和げたりする働きもあり、犬と見つめあったときに人間の体内のオキシトシンは3倍以上に増加。
認知症の治療に効果がある。

犬といることで、笑っている。幸せな気分になる。
高齢者施設に、犬や猫を連れて訪問。普段笑わない人も 笑顔に。 「動物にかなわないね。」
アニマルセラピー どんなことを行っていますか?
日本動物病院協会が、高齢者施設、ホスピス、小児病棟またや、小学校や児童館を訪問活動(12000回)しています。
効果として、犬に子供達が本を読み聞かせるプログラム。
犬は、評価しないので、達成感があります。
千葉県子供病院に150回訪問。子供達がこんなに喜んでいるのに、裏付けないわけはない、と協力いただいた。
子供達、犬たち、ボランティア、それぞれの唾液を調べていただいた。
その結果がこの3月に世界発表された。
キシトシン(愛情ホルモン)が上がりコルチゾール(ストレスホルモン)が下がっていた。
ボランティア以外、素晴らしい効果がありました。

ペットと入居できる、横須賀市の特別養護老人ホーム

97人中6人、介護を必要とする人が、手放さず入居できた。
専門知識を持った職員が世話、トリミングまでしてくれます。
入居者が、亡くなったら、施設で引き取ります。
人気で現在の予約が100名以上あります。

80代男性、入居時なくなくペットを手放し、生きる気力なくし半年後になくなった。
自分で、車椅子を動かして、ペットをなでることが、自然のリハビリに。
ペットとの会話が、痴呆障害を治す。

海外では 医療費が2割 削減

ドイツとかオーストラリアでは、動物と暮らしている方のほうが、病気になったり、病院に行く数、投薬量も少ないということで、医療費が2割 削減できています。

まとめ&感想

癒やしや、安らぎを与えてくれるペットは、医療の現場や、高齢者施設にも取り入れられている。
犬とその飼い主が互いに見つめあったときに、人の体内で脳の下垂体から「オキシトシン」という愛情ホルモンが分泌されることが分かった。

ペットを飼いたくても自分の年齢を考えて思いとどまる人も少なくない。
シニアでも飼うことができるよう、支援をしている団体や動物病院が ありました 。
飼っていたペットと一緒に入所できる老人ホームがありました。

ペットを3人に1人も飼っていますか?
うちには、老いた猫が、1匹います。
見つめ合ったり、しません。なんとなく、いてくれる感じです。
ペットは、1人暮らしの人には、何よりのものと思われます。

このあたりは、捨て猫が、時々あります。
うちでも、子供達が、拾ってきて、これ以上飼えないので、一時的に育てて、ペットショップに写真を置いてもらったり、保健所の紹介コーナーに載せてもらったり、SNSで飼い主を探したりしました。無事、全部引き取られていきました。