NHK総合 2021年1月9日放送
温暖化は解ける氷床・永久凍土 森林火災 大きくなる台風被害。
ヨハン・ロックストローム博士 地球は飽和状態に達している
進行する温暖化は限界点を超えると地球が暴走して止められなくなる「ホットアース理論」
EUはグリーンディール政策 120兆円投資 国境炭素税
企業側も洋上風力発電 、市民も参加する仮想発電所
EUの動きを後押しする若者
ずっと気になっていた 温暖化。ようやく録画していたのを見て メモを作りました。
無関心でいてはいけないと思いながら、堅い内容に尻込みしていました。
2100年からのメッセージ
【渋谷・暑い・水没】
2100年からのメッセージ
ここは2100年の東京だ。温暖化を放置し地球は変わり果てた。
この未来を変えるために 今すぐ動き出して欲しい。
残された時間はあと10年、2030年がタイムリミットだ。
今抱える様々な課題
最近の科学は2030年頃に限界に達すると 警告しています。
資源の大量消費 人口爆発と食料問題 そして 加速する温暖化。
飽くなき人間の活動は地球の運命を左右し始めています。
君たちは未来を変えられる最後の世代。今すぐ行動を起こして欲しい。
温暖化への危機感 解ける氷床 森林火災 永久凍土
2019年 9月 ニューヨーク
今世界では温暖化政策を求めて大きなうねりが 若者達の間で起こっています。
グレタ・トゥンベリさんは危機が悪化する事を防ぐためあらゆる手段を討とう
・2020年は産業革命前(1850年) から世界平均気温が 1.2℃上昇し、史上最高を記録。
・グテーレス国連事務総長 地球は壊れている。地球に異変が起きている
・グリーンランドの氷床が大量に溶けて、湖ができている。
海に氷河が次々に崩壊 2019年は 5320億トン
その水を東京23区に注ぎ込むと水位は800メートルに。
・温暖化で森林火災
2020年のオーストラリアの山火事:コアラやカンガルーなど30億匹以上の動物が犠牲
カリフォルニア 都市が真っ赤に
2020年、世界で焼けた森林の面積は63万Km2 日本列島の1.7倍の広さに及ぶ。
・シベリアでも異変が。北極圏で38℃という異常な高温を観測。
数万年にわたって溶けなかった永久凍土の融解が進み
発見されたのは、脅威の増殖能力を持つ未知のウイルス(モリウイルス)。
温暖化で「古代の病原体が人類に新たな感染症の流行をもたらす可能性は高い。永久凍土は、まさにパンドラの箱」だと科学者たちは警告する。
ヨハン・ロックストローム博士 地球は飽和状態に達している
・ジャーナリスト 国谷裕子さんが温暖化や持続可能性をインタビュー
ポツダム気候影響研究所のヨハン・ロックストローム博士、
地球の安定が人類の幸福の条件
地球という惑星の限界について研究してきた博士
問題を放置すると 文明は危機に瀕すると警告し続けてきた。
Q:なぜこのような状態を招いた?
地球は環境汚染を無限に受け止めてくれると思っていた。
しかし すでに最近の科学は、地球は飽和状態に達していると示している。
Q:地球は回復力を持っていた?
もともと 地球は余裕があった。豊かな森や広大な海が二酸化炭素を吸収してくれていた。
自動車の保有台数 60年で、10倍以上 14億台に
石化燃料で作られた電気消費量 70年で25倍以上
旺盛な食力 肉の消費量 家畜を育てるために 豊かな森を次々と開発(ボリビア・ブラジル)
このため 二酸化炭素を吸収する力が失われた。
我々 人類が地球を変えてしまう支配的な勢力になっている。
この30年余りで 惑星全体を不安定にさせるほど危険な力を持ってしまった。
グテーレス国連事務総長
気候変動によって 地球は破壊され 人類は自然に 戦争を仕掛けていると 語った。自殺的だと訴えた。
科学界は何十年も前から警告を続けていた。
今、私たちは人類の未来を左右する10年に入った。壊滅的な危機に直面し 残り時間はわずかで、緊急事態の真っただ中にいる。
想定を上回るスピードで進行する温暖化「ホットアース理論」
日本に住む私達にも深刻な影響が及びはじめています。
2019年 九州から東北にかけて猛威を振るった 台風19号 各地で堤防決壊 90人以上犠牲になった
今回 気象庁や水害の専門家と独自に検証
台風被害と温暖化の関係研究 1989年と比較し
(降水量10%増、千曲川の水量20%増、床上浸水面積の増加)
※長野市長沼の住人は 被災者は再発を恐れ戻って来ないので、コミュニテイを壊す。
このまま進めばどうなるの?
君たちは今 未来を決める 分岐点に立っている。
10年後 持続可能な未来 or 暗黒な世界
このまま行くと 平均気温+1.5° 地球にとんでもないことが起きる。
ポツダム気候影響研究所のヨハン・ロックストローム博士、
3年前ある衝撃的な論文を発表
「ホットアース理論」
限界点を超えると地球が暴走して止められなくなる 危険性がある。
プラス1.5°が限界だと示す科学的証拠がますます増えている。
暴走のシナリオ
北極圏では太陽の光が反射し熱を逃していたが、急速に縮小、海水が温まり温暖化加速
⇒シベリアの永久凍土がとけメタン(二酸化炭素の25倍の温室効果がある)が爆発的に吹き出す。
(もはや二酸化炭素の排出をすべて止めても地球の暴走止められない。」未知のウィルス。
⇒南半球アマゾンの熱帯雨林がサバンナ化(森がためていた二酸化炭素放出)
⇒南極の氷の融解(気温の上昇や、あたためられた海水により)、海面1メートル上昇。
⇒北極 連鎖がくり返される
2100年プラス4度になる可能性はあります。
暗黒の未来。最高気温40度越す。命に関わる危険な暑さ、猛暑日増加、熱中症リスク13.5倍に。緊急搬送増加。
海面1メートル上昇で浜の9割消失。漁業に大打撃。江戸前寿司が消える。夏季オリンピック開催は高と出なければ無理。子供が外で遊べなくなる。
台風の脅威増加。水蒸気量20%増、降水量30%増。
荒川は国の考えている最大規模の水量となり、堤防決壊後12時間で浅草周辺に及び浸水1メートル、都市機能マヒ、都心部 秋葉原ではビル1階浸水。
浸水は広い範囲で2週間以上続く、浸水戸数61万戸、死者2300人、孤立者54万人
こんな未来は嫌だ。進む道を変えるべき。この10年の行動が未来を決める。
EU グリーンディール 120兆円投資 国境炭素税
世界は動きだした。先頭に立つのはEU (欧州連合)
2019年 EU委員会は、経済政策と温暖化対策を両立させる政策「グリーンディール」を発表
・2030年までに120兆円投資。
新欧州委員会 ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、気候問題をさせられるかどうかは、私達次第です。
グリーンディールの責任者 フランス ティメルマンス第1副議長は、私達はすでに 1°の気温上昇による ひどい影響を目にしている。干ばつ、山火事、嵐です。そのため 一層の努力が必要だと 結論に達した。
+1.5°を超えないためには、今すぐ温室効果ガス削減目標、2030年に半減、2050年に実質ゼロめざす。
コロナによる自粛で7%削減推定。目標達成は容易ではないのが現実。
EUは脱炭素革命を起こそうとしている。
最も重要なのは、排出量の75%を占める エネルギー転換です。
EUの電力業界は 石炭火力の新規建設を禁止。
風力や太陽光など 再生可能エネルギーへの転換を勧める。
例えば 繊維産業。生産 輸送 廃棄などの過程で大量の温室ガスが発生
EUは企業に 古着から繊維をとりだし、再生することを強く求める。
循環型経済 リサイクルは 新しく製品を作るよりも、コストがかかり 競争力で不利になる。
2021年 「国境炭素税」温暖化をとっていない企業に関税をかける 大胆な制度です。これを支払わない限りEUで流通できない。
電気自動車 など一気に進めるため 2025年 100万基の充電設備を整備
2030年 住宅・公共施設の断熱化 をすすめる
あらゆる分野で 2030年 排出量 55%削減を求める。
企業側も洋上風力発電 市民も参加する仮想発電所
産業界も 化石燃料に依存する経済に 未来がない事をとても理解して、 私達に長期的な計画と見通しを求めているのです。
発電量ヨーロッパ2位のドイツの電力会社 RWE
石炭火力の石炭 の採掘場 相次いで閉鎖 2030年まで 排出量 75%削減する計画
6000億円投資して、洋上風力発電へ転換し世界市場に進出予定
市民も参加 ドイツ 全土をネットワークで結び 仮想発電所
天候に左右されやすい 個人の 太陽光発電・蓄電システムを ドイツ全土に広がるネットワークで結び、仮想発電所とする。現在 個人・工場 など1万以上加盟。電力をデジタルで管理し 1つの発電所のように安定させる火葬発電所。
運営会社 ネクストクラフトヴェルケ CEOは、市民一人ひとりの力が社会を変えていく時代だと考えている。エネルギー転換とはエネルギーの民主化なのです。国境のない電力システムを実現したいと考えています。
その一方、石炭火力発電の全廃を決めたヨーロッパ。雇用が失われると労働が抗議活動もあります
グリーンディールは「変革後 よりよい未来が待っている」と信じられなければ抵抗をするでしょう。「誰も置き去りにしないを証明できるか」がカギです!
「何もしなくとも 今の状態が守られる」というのは大きな錯覚。
若者達からのムーブメント
EUの動きを後押ししたのが若者の行動。
スウェーデンの環境活動家 グレタ・トゥンベリさん
15歳にはじめた 気候ストライキは、世論を喚起し政治を大きく動かしている。
ドイツ メルケル首相
私達は、世界中の若者から 未来を守るよう 求められている。
アメリカ バイデン大統領
アメリカの若者の声が 脱炭素政策を掲げさせた。
若者がオンラインエベントを開催、高校生も参加(マイボトル、マイストロー、古着)
近年 30代以下の ミレニアム世代が増加、中高年のベビーブームの人口を逆転。
若者が社会の変革を担う時代が訪れている。
ヨハン・ロックストローム博士
行動をはじめた若者達に希望を感じています。
若者が怒りの感情を抱くのは同然だし、怒りは力になります。
アドレナリンが出て行動に駆り立てられます。
今私達は「世界2.0」に向かっていくのです。
これまでの環境活動は「時代に逆行している」と批判されてきました。
しかし今は、先進的な未来への旅が始まっています。
最もハイテクでクールな社会こそ、持続可能な未来なのです。
脱炭素社会の実現をめざす日本 これからその具体策が問われていく
知ること、そして 行動すること。新しい世界を築いていけると信じて
人類の生存に欠かせない 食料と水
2030 未来への分岐点 (2)「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」
▽まとめ&感想
温暖化は解ける氷床・永久凍土 森林火災 大きくなる台風被害。
ヨハン・ロックストローム博士 地球は飽和状態に達している
進行する温暖化は限界点を超えると地球が暴走して止められなくなる「ホットアース理論」
EUはグリーンディール政策 120兆円投資 国境炭素税
企業側も洋上風力発電 、市民も参加する仮想発電所
EUの動きを後押しする若者
ポツンポツンと ニュースで聞いていました。
なかなか消えない森林火災。手のつかられなく台風や豪雨。
もう真夏の時期何もできなくなってしまいました。
日本も 温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロとする目標を宣言したそうです。
連日 コロナのニュースばかりで 頭に入ってきません。
EUの国境炭素税 対策しなければ日本は輸出できなくなりますね。
うちの孫達にも 安心して住める 地球残したいものです。