NEWS23 気候変動 大分岐迎える2020年代の地球 どうすれば?

TBS 2020/1/10 金曜第三惑星 小川彩佳 経済思想家・斎藤幸平

昨年の、令和元年台風第19号、各地の森林火災、パリの記録的熱波
若者達が、声を上げはじめた。
この間のNHK 10 Years After 未来への分岐点の放送後、こちらでも取り上げられて、近々に対応しなければならないことと思いました。

16才のグレタ・トゥーンベリさんは怒っている

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)は9月23日、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席し、地球温暖化に、本気で取り組んでいない、大人たちを叱責した。
あなた方は、お金のことや、経済成長が永遠に続くという、夢物語ばかり。
良くそんなことが言えますね。

世界のリーダーも共有し始めている。ドイツ メルケル首相 地球温暖化は現実です。
私たちは人間のできる限りのことを行わなければなりません。
今すぐに行動するのか、破滅の時を待つのか分岐点です

経済思想家 斎藤幸平さん ”危機感を持て”

経済思想家 斎藤幸平さん 著書「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 」(集英社新書)のなかでとり上げられている気候変動問題。 今行動に移さないと未来がとんでもないことになると警鐘を鳴らしている。

グレタ・トゥーンベリさんについて、斎藤は、「彼女は日本だとエキセントリックな主張をしているように思われるが、メッセージはシンプルで”危機感を持て”ということ。気候変動の問題は非常に深刻な段階に来ている」と話した。

パリ協定では、CO2の削減目標、2050年までゼロ。
斎藤は2100年までにこのまま何もしなかったら世界の平均気温が4.8度平均気温があがるとしている。2m近く、海面上昇する。
別の研究で、2050年には温暖化で高潮や豪雨の場合、東京・名古屋のかなりの部分水没する可能性がある。
海外ではベトナム南部、ホーチミンなど高潮の場合、水没する可能性がある。人工密度の高い地域で、億単位の影響がある。農業などにも問題が出てくる。

日本での温暖化対策のアンケート
 車を控え公共機関を使う。レジ袋使わない。冷房を控える。エアコンを控える。
個人レベルの対応では、足りない。
大量生産、大量消費を改める。
食べ放題、ファストファッションとか、日常レベルの根付いたライフスタイルを抜本的に改める。産業レベルで、何をどうやって作るか?火力発電を使っている限り どうしようもない。
価値観を含め、国全体で、どうやって暮らしていくのか?豊かさは何かと、将来のこと考えて、持続可能でなければいけない。

世界70億人 所得別のCO2排出割合

世界70億人 所得別のCO2排出割合
CO2排出割合 の約半分が富裕層10%(約7億人)
・上位半分が、90% CO2排出 。(日本人)
・下位半分の人達が、自分たちが排出していないのに、と怒っている。
上位の人たちは、手段を使い、逃げ切れる。
この構造の中に、不公平がある
このような生活が続いていくことが、非現実的。

欧州・グリーンニューディール政策

若い人に対応して、2050年までに温室効果ガスをゼロに法律で義務づけ。
年間2600億ユーロ(約31兆円)を温暖化対策に当てる。
ヨーロッパでもアメリカでも、資本主義そのものを見直してきている。
日本でも、危機感を持たなければならない。日本は、どんどん遅れてしまい、リーダーシップがとれない。将来の社会に対して、責任を果たせなくなる。

まとめ&感想

グレタ・トゥーンベリさんは、国連気候行動サミットに出席し、地球温暖化に、本気で取り組んでいない
経済思想家 斎藤幸平さんは”危機感を持て” 国全体で、どうやって暮らしていくのか?豊かさは何か、将来のこと考えて、持続可能でなければいけない。

台風だったり、森林火災だったり、今までの常識で考えられないことが起きています。
例年ですと、1m近い雪に覆われるこの辺ですが、今年は、暖かく、積雪もありません。
暮らしやすいのですが、とても不安です。
孫達の世代も穏やかに暮らせますように!