オーストラリアの大規模森林火災はなぜ消えない?

2020.1.10(金) 放送 大下容子 ワイド!スクランブル をみていると、
オーストラリア大規模森林火災が、映っていました。
コアラ救出は、去年のだいぶ前(11月頃)でした。
いつまでも、森林火災消えないのは、どうしてかなと思っていました。

インド洋ダイポールモード現象が発生

オーストラリアの大規模森林火災。日本にとっても決してひとごとではない。
オーストラリアの被害を紹介。去年1年間の焼失エリア、色は月ごとのもの
オーストラリア 全土で起き、トータルで北海道と同じくらいの面積が焼失。
特に東部エリア(右側中央)、ブリスベン、ゴールドコーストの辺りの衛星画像を紹介。


オーストラリア気象局の要請を受けて日本の気象庁がひまわり8号を用いて撮影。
煙が宇宙からも、はっきり捉えられた。
コアラ、カンガルーなど10億匹以上の野生の動物が犠牲になった。
これとは別に、残念ながら処分を余儀なくされている、動物もいる。
オーストラリアのラクダは、1840年代に奥地を探検するために連れてこられて野生化。
去年、最も暑くて乾燥し、水を求めてラクダも移動。1回で100リットルくらい、水を飲む。
人間も水が必要なため奪い合い状態に。 人家に来てしまい、危険が迫る
ヘリコプターからスナイパーが、5日間で最大1万頭、殺処分する。

気象予報士 水上祐一氏
インド洋ダイポールモード(アンテナのことを指す)現象が被害をより大きくしている。
インド洋西部の海面水温が高い事。
上昇気流が、 オーストラリア まで、乾いた空気、熱波を運んでくる。
日本にも影響、暖冬と言われている。
さらに、火災積乱雲、火災が発生すると、熱で上昇気流が積乱雲を呼び起こし、積乱雲が落雷を発生、森林火災拡大、負のスパイラル。
ユーカリの葉は油分が多い。コアラの生息地で多数発生。

日本でも 偏⻄⾵ により 台風が減速

去年10月の台風19号 伊豆半島に上陸し、東京通過時は時速40kmと比較的、ゆっくりとした速度で、千曲川、阿武隈川など氾濫。
気象庁は今世紀末までに、 ⽇本上空の偏⻄⾵ により、台⾵の移動速度が約10%遅くなる。
台⾵の影響を受ける時間が長くなるため、大雨・強風の被害 拡大の恐れがあると、発表した。

感想

オーストラリアの大規模森林火災、現地はまだ夏、もう暫く続きそうです。
地球温暖化で、2019年9月から続いている大規模な森林火災によって、オーストラリアでは、少なくとも18人が死亡した。巨大な煙の雲が東海岸沿いの大都市を襲い、数百万人が深刻な呼吸器系疾患の危険に晒されている。
ネットの海外のニュース、たくさん出てました。
すでに2019年アマゾン火災の2倍にとの報道もありました。

【1月7日 AFP】大規模な森林火災が続くオーストラリア南東部で7日、短時間気温が低下し、切望されていた雨がようやく降った。今週にも熱波の再来が予想されており、消防隊はこの機会を最大限に生かそうと消火活動に奔走した。
森林火災の多くは消火するには規模が大きすぎるため、継続した雨が唯一の解決策となり得るという。
早く、鎮火しますよう祈るばかりです。