あしたも晴れ!人生レシピ「意外な才能が開花!シニアの働く喜び 」▽こんな話

Eテレ 2022.2.4
コーヒーショップにスカウトされた78歳の女性「かっちゃん」コミュニケーション力が高い☆
人生は長い スターティングノートを作って 働くことも意義がある☆
80過ぎてバック作りに夢中の男性 今が幸せ☆
何歳になっても 働くことで生きがい やりがいが生まれ 生きる励みに!

【ゲスト】生稲晃子 キャリアコンサルタント 松本すみ子
【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄

コーヒーショップにスカウトされた78歳の女性「かっちゃん」コミュ力大!

70代 80代から新たな挑戦をして 生き生きと働くシニアの人たちをご紹介します。
65歳以上で働いてる 就業率は男性で34% 女性では18% 全体で見ると4人に1人が仕事をしています。
ゲストは生稲晃子さんです。

東京都に暮らす山田勝子さん 78歳。長年 認知症の夫の介護をしてきましたが 9年前に夫を亡くし 今は ボランティア活動に力を入れています。そんな山田さん 3年前から 週に2日カフェでのアルバイトを始めました。
世界各地に店舗がある 町田市の コーヒーショップ(スターバックス)の国内最高齢スタッフです。

山田さんは25歳で結婚して以来ずっと専業主婦でした。大学を卒業後 高校教師をしていましたが結婚が決まり一年で辞めていました。
働くきっかけは3年前 認知症の啓発イベントにボランティアで参加していた時 カフェで店長を務める林健二さんスカウト。当時 新しいお店のオープンを控え 多様性を重視した 魅力的な人材の雇用を考えていました。
「声のつややかさとか 動きの良さがキビキビしていて 高齢とは 知っていたけれど この人といっしょに働きたいと思った」
子どもたちにも相談したら「お母さん いいじゃない。そういう若い人の中に入って なかなかそういう機会はないわよ」と勧めてくれました。

業務は店内の清掃や客案内などに限定されています。
ホイップ作りにも初めて挑戦。働く楽しさを味わっているといいます。

このコーヒーショップでは業務内容を限定し 短時間でも働けるようにすることで シニア世代の雇用も積極的に行っています。始めた頃は 外資系なので 英語が多いことに 戸惑いもあったといいます。

山田さんの誰とでも うまくコミュニケーションをとる力で ちょっとした会話の糸口から客との信頼関係を築きます。
あるお客様は 道で会ったときや 店の前を通ったとき 手を振ってくれるので それがうれしくて ここに来る励みになってるそうです。

山田さんが この年齢で働いていることに影響を受けた人もいます。
安田美夏さん 57歳。 山田さんの存在を知った娘から 働いてみたらと勧められたんだそう。

現在この店舗で店長を務める山本弦さん「お客様や いっしょに働く人に元気を与えてくれる 影響力のある方、でも元気過ぎて 休憩にいってくれない」といいます。

働き始めたことで 山田さんの生活は充実したものに変わっていきました。
50年ぶりに手にした給料 何に使おうか考えるのも楽しみだそう。

仕事を終えた山田さんがあるテーブルに駆け寄りました。
時折 友達が集まってくれるのです。お店に友人を招き心地よい時間を過ごしてもらうことが 楽しみになっています。
「お店に私がいることによって 高齢者が気楽に来られる。そういうことに少しでも役に立てたらいいなと思って」
自分を必要としてくれている人が いることが何よりうれしいと話す山田さん。働くことは思い切った挑戦でしたが新たな世界が広がったと感じています。

(生稲)何か お母さんが家の中を走り回ってるかのように ずっと こう 気を配って下さってるというのは お客の立場は すごくうれしいですよね。

人生は長い スターティングノートを作って 働くことも意義がある

キャリアコンサルタント松本すみ子さんです。
65歳から69歳まででも50%、70代から74歳でも30%、75歳以上でも10%ぐらい働いてます。
今 大体の会社が定年60歳で 年金満額でもらえるのは65歳。
日本は少子高齢化 少子化ですから国を維持していくため 高齢の人も働いて頂きたいというのが国とかの要請です。

「高年齢者雇用安定法」
60歳で定年したら誰でも65歳まで働きたかったら 企業は雇って下さいねという法律。
70歳までの就業確保措置をとることが努力義務となりました。

シニアにとって「働くことの意味」外に出て 元気になりますよね。
生活のリズムが整いますから健康にもいい。なおかつ お金をもらえる

ご夫婦でいらしても奥さんのほうが長生きで、ご主人が亡くなったあとの年金は減るんですね。
60歳の女性だと あとの平均余命30年ぐらいありますから。30年 結構 長いですよね。

(生稲)1週間 全部働いて下さいといったら大変かもしれないですけれども うまくシフトを組んで 短時間でもシニアの皆さんに働いて頂けたら ものすごく うれしいです。

実際に仕事を始めたいと 探し始める時に スターティングノートを作ることおすすめしています。

スターティングノート
過去を分析(何を身につけてきたのか)
現状を見つめる(何ができるのか・何が好きか・したくないか)
家計を把握(希望収入額)
意欲・働く目的の確認(得体もの)
今後の人生設計(情報を集め・行動プランを作成)

状況が変わると 要望も変わるので 見直しも必要です。

80過ぎてバック作りに夢中の男性 今が幸せ

三重県四日市 齋藤 勝さん 84歳は リビングを工房にして ミシンを巧みに操作しています。
妻の陽子さんと近くに住む三女の千里さんが手伝っています。
作っているのは がま口のバッグ。丸い形とレトロな柄が人気で今 予約が殺到中。注文しても1年待ちという状態です。
仕事があると1日が楽しい。目が覚めるのが 今日は何作ったろうと思って」朝6時半から夕方まで作業に集中してひたすら ミシンを動かしています。
仕事が終わると 隅々まで掃除をし 大切なミシンの手入れを怠りません。

勝さんは もともと電気工事士で 18歳の時から父とともに テレビやラジオを修理する仕事をしていました。4人の子どもを育てるために必死になって働きますが 資金繰りに困る毎日。
自分で起業もしますが それも失敗し借金が かさむこともありました。
さらに 60代後半からは病気の連続。大腸の半分を切除する手術に大動脈かい離。 かさむ治療費や将来への不安からうつ病も患い 生きる気力を失っていきました。

生きとうないと思う日もあったという 父の姿を見かねた 三女の千里さん 壊れて捨てようと思っていたミシンを実家に持ち込みました。修理したら昔を思い出して元気になってほしかった。

ミシンの修理はすぐに完了しましたが、縫うことに夢中になり毎日ミシンに向かい続けました。
はじめに縫ったのは聖書のブックカバーで 千里さんの生地を使って20枚近い聖書カバーを作ってしまいました。
この時勝さんの年金は月に3万円。貯金も ほぼゼロ。生地代も十分に出せない暮らしを送っていました。
そこで 家にあるネクタイを縫い合わせて ポーチにしたり 自転車のカバーまで袋の内側に使ったりしました。
縫製の腕は上がり ひ孫には よだれかけリュック、大学生の孫には リクエストに応え 保温ができ 折り畳むことができる おにぎりを入れる専用のポーチを作りました。
長女の法子さんには訪問介護の仕事をする時に 使いやすいバッグを作りました。

そんな父を見て 商品にして売ることはできないか 子どもたちが立ち上がります。
ちょうど その時 コロナの給付金で1人10万円を手にしていました。それを資金にしようと次女の亜希子さんが提案したのです。
お金を出し合い 買ったのは質のよい生地。これで 物が しっかり入るバッグを作ることができると考えました。試行錯誤を重ねて誕生したのが がま口バッグ。齋藤さんの自信作です。

問題は販路でした。行き詰まっていた時 大学生の孫が勝さんのことをSNSに投稿します。
うちのがま口職人さん。腕前は すでにプロ級。」80代の勝さんの画像を見た人たちから多くの反響が寄せられました。
「80代になっても 人に喜ばれたり 人に必要とされたり 頼りにされたりすると 生きる力になるということを目のあたりに見せてもらって うれしかった」

勝さんはバッグを手に取った人たちから届くお礼の手紙「ラブレター」といって宝物のように大切にしています。中には勝さんの存在が刺激になったという声もありました。
勝さん「物を売ってほめられる。こんないい仕事はない」といいます。

久しぶりに家族全員が集まって勝さんの84歳の誕生日のお祝いです。
仕事を始めたことで収入を得た勝さん。孫たちに小遣いを渡すことができるようになったことが何よりの喜びだといいます。
妻の陽子さんには、結婚指輪が壊れたため長年つけていなかったので 指輪が贈られました。
2人は体力の続くかぎり楽しみながらバッグ作りを続けていきたいと考えています。

何歳になっても 働くことで生きがい やりがいが生まれ 生きる励みに!

その齋藤さんの手作りのがま口のバッグご用意致しました。
起業するシニア増えてます。「高齢者白書」によると高齢者の割合 平成29年で11.6%でした。

国とか自治体 起業する人を支援(事業計画の立て方・資金調達のしかた)
東京都では シニアの起業家のビジネスグランプリ(コンテストで賞金・専門家のアドバイス)

そこに仕事があるから やるんだじゃなくて、自分が やりたいことを考える

何か働きたいなと思った時 情報を集めるには まずは ハローワークで シニア専門もあります。
ネットも使うと シニア専門の 求人サイトというのもあります。
そんな すごい仕事はしたくないけどちょっと お手伝い程度の 例えば草むしりをしたり どこかのマンションの受付とか シルバー人材センターがあり 仕事を探すこともできます。

今 ボランティアも 行政が なかなか手が回らない部分があって NPOを作ったり 一般社団法人なんていう形にして市民が活躍してお金稼いでたりするんです。そういうところの お手伝いをしながら仕事をしていくというのもありだと思う。

シニアにとって 働くことによって喜びを得たり 人と知り合いになったり お金が入ってくるって楽しいですよね。だから私は「シニアはよく働いて よく遊んで下さい」
何歳になっても 生きがいだったり やりがいだったりってものが 生まれてきて 生きるためのとても励みになると思うんです。

▽まとめ&感想

コーヒーショップにスカウトされた78歳の女性 … 凛として背筋もピットして 私なんかより 若々しい。どうしたらあんな風にいられるか不思議です。
80過ぎてバック作りに夢中のG3(いい呼び名ですね)
何歳になっても 働くことで生きがい、そういえば 家のじいさんも 90歳過ぎても田んぼの畦の草を刈って 働けることで満足してました。