あしたも晴れ!人生レシピ「暮らしに工夫!エコライフ」▽こんな話

Eテレ 2021.9.17
【ゲスト】榊原郁恵【講師】環境ジャーナリスト 高橋真樹
【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄

地球環境を意識して酒井しょうこさんはごみを出さない暮らしをしており生ゴミはコンポストで処理しています。 ごみを出さないように高校生が菓子メーカーに署名運動・容器持参して計り売り。
淡路島のサトウチカさん 簡単に太陽光利用する生活をしています。 省エネ第一番は家の断熱・環境に良い 長く使えるものを選ぶ

酒井しょうこさんのごみを出さない暮らし 生ゴミはコンポストで処理

今回は地球環境を意識して エコライフに取り組む方たちをご紹介していきます。
ゲストは榊原郁恵さんです。
分別は徹底してやろうと思い 主人も 同じレベルの意識を持ってもらうよう努めています。

都内で オーガニックの商品などを 販売している 酒井しょうこさんです。
数年前から地球環境に配慮した商品を扱うようになったといいます。

こちらは 廃棄されてしまう食器を 粉砕してそれを形にしている食器なんですね。
そういった環境にいいものをという コンセプトで選んで置いています。

酒井さんが 地球環境への危機感を 強めたのは今から2年前。
きっかけは関東圏を襲った台風です。(2019年 台風19号)

台風の風が すごかったんですね。
地球が泣いているって言う風に感じて 私達の生活を改めなければ ならないと思った

そのために酒井さんが自宅で実践していることがあります。
それが できるだけごみを出さない暮らし
例えば キウイを食べる場合、皮をよく洗い そのまま食べています。(無農薬栽培のもの)
ブドウなども皮まで食べられるというものを購入しています。
家庭から出る生ごみは 主に焼却して処分されます。
その時 温室効果ガスが排出されるため 酒井さんは 少しでも家から出るごみを減らそうと考えたのです。

果実酒が入っているようなボトルには、<オレンジピールビネガー 2021.7.26>のラベルがありました。
これが洗剤になるんです。キッチンの食器を洗ったりとか あと バスタブのお掃除とか あと ペットまわりのお掃除とか お手洗いにも使いますし どこにでも万能に使えるんです。」

瓶の中に入っているのは 捨てずに 取っておいた みかんの皮とお酢
乾燥させた みかんの皮と酢を瓶に入れて 2週間ほど置いておくと、酢の色が オレンジ色になってきます。これが 出来上がったサインで、みかんの皮に含まれるリモネンという 成分が 油の成分となじむのです。
ちなみに拭き掃除に使っている布巾は、着なくなった服を再利用したものです。
さらに洗剤に使った お酢の空き瓶は 捨てずに専用のボックスへ。
空き瓶を回収して 繰り返し再利用する 民間のサービスを使っているのです。

さらに酒井さんのキッチンには 調理用のラップがありません。
そのかわりが 蜜ろうをしみ込ませた布 蜜ろうラップです。
その使い方は、蓋をして 手で あっためます。

※蜜ろうは 熱に弱いので 電子レンジの使用や湯で洗うなどの行為は避けてください。成分にアレルギーのある方や乳幼児はお控えください。画面にずっと出ていました

酒井さん とにかく簡単には ごみにしません。
冷蔵庫の脱臭剤代わりに使っているのがコーヒーかす。フィルターのまま 器に入れるだけです。

しかし どうしても出てしまう生ごみは コンポストを使って 土の中にいる微生物の力で生ごみを分解します。
生ごみを入れるたびに土を足して覆います。この土は やがて堆肥となります。
できた堆肥は鉢植えに使っていますが どんどん増えるのが ちょっと悩みの種だそう。

ごみを減らすために 手間ひまかけている 酒井さんは 「毎日楽しくてしょうが無い。だから生ごみも
消えてくれて うれしいなとか ビネガーだって あんなに簡単なのに 毎日使えて うれしいなとか、 日々の喜びっていうかね そういう感じなので大丈夫です。」

(賀来)心地よく楽しまれてらっしゃるのが いいですね。 無理なく すてきですよね。
(榊原)順繰り順繰り ちゃんと循環されてるから 気持ちいいんですかね。

ごみを出さないように高校生が菓子メーカーに署名運動・容器持参で計り売

もうお一方 ゲストに加わって頂きます。
持続可能な社会をテーマに国内外を取材されています ノンフィクションライターの 高橋真樹さんです。

(高橋)やはり日本は ほとんど ごみを焼却処分してるんですね。
そうすると 地球温暖化の原因となる二酸化炭素が たくさん排出されてしまうので、ごみを減らしていくこと 私たちの暮らしを見直していくことって非常に重要だと思います。

ごみを出さないようにする動きとして 例えば昨年ですね 高校生たちが 大手お菓子メーカーさんに
包装容器が、お菓子いっぱい包まれてるので それを出さないでほしい・減らしてほしいという
署名運動やったんですね。
そうしたところ 1万9, 000筆もの賛同署名が集まって お菓子メーカーに渡されたんですよ。
そうすると お菓子メーカーさんのほうも 耳を傾けてくれているそうです。

小売り分野のほうでも 、こちら 量り売りのショップなんですね。
ナッツとか フルーツとか お茶とか いろんなものが あるんですけど、それを 自分が お客さんが持ってきた容器に入れて 計量して販売するってことをやってます。

もう一つ 複数の大手メーカーが 共同でやってるプロジェクトとして 独自のステンレス製などの容器を開発して 容器を再利用できる 循環型の取り組みなんかも あるんですね。
消費者に買ってもらって 使い終わったら それを回収して 洗浄して また再利用すると。
これも容器のごみが出ない。そういう形になってるんですね。

(榊原)そうなのか。 利用する側も こういうのをちゃんと探して 利用していけば 企業のほうも
こういうサービスをもっと広めたほうが いいんだっていうふうに 思うってことですね。

こうしたエコな商品やサービスというのが登場し 支持される背景には このままではいけないんだっていう いわば危機的な状況が背景にある ということなんですね。

(高橋) 漁師さんは、水温が上がって 今まで取れてた魚が取れないことは 頻繁に起こってますし、あとは僕が よく行ってるスキー場でも 雪が降らないんで 営業できないとかって
本当に危機感を感じていて。
この間も ニュースになりましたが カナダで気温が約50度に近い温度になりました。
各地で 既に干ばつが起きて それが食糧危機につながって、森林火災 オーストラリアとかでも 大変なことになってますけど もっと頻発してくるだろうと言われてます。

自宅の庭で臭い出さずに生ごみ処理

神奈川県の葉山町生ごみ処理専用のコンポストを発案した松本信夫さんです。
妻との2人暮らしで出る生ごみは ほとんど これで処理しているんだそうです。
「ランニングコスト 0円です。特別の機材とか 発酵促進剤とか必要としていない。それくらいが いいとこでしょうかね。」
コンポストに 生ごみを入れて 乾いた土をかぶせておきます。
10日後に掘り起こしてみると 生ごみが 土の中の微生物で分解され消えています。
環境の問題に関心があったという 松本さんは 30年ほど前から 生ごみを自宅の庭で処分できないか
模索し始めました。
隣近所の迷惑にならないように なるべく生ごみのにおいを 抑えられるものを 自分で作れないか
考えるようになりました。
試行錯誤の上できた 今のコンポストはにおいが抑えられ 都市部など狭い敷地でも使いやすい工夫が凝らされています。

設置方法
日当たりの良い場所に置くこと。温度が高いほうが生ごみの分解が進むからです。
屋根が透明なのは太陽の光を通しやすくするためです。
風通しの良い場所に置くこと。このコンポストは密閉しないようになっています。
そうすることで 土が乾燥した状態に保たれ においの発生を抑えることができるんです。
中は湿っていても 表面の数センチぐらいが ドライな土があれば においがしない。

生ごみは小さく刻んでおくと 早く きれいに分解します。
・生ごみの水分は切らずに 深く掘った穴に投入します。

この生ごみを 土の中にいる微生物に 食べてほしいわけですから、 よ~く 土をよく混ぜる必要があります。生ごみだけで 泥のような状態にならなければ ここで水分を足します。
そして乾いた土を 蓋をするようにかぶせるのがポイント。
深く穴を掘るのは 土で しっかり蓋をして においや虫を避けるためです。

ごみの量や種類によっても変わりますが、夏場なら5日ほど 冬場なら2週間ほどで
生ごみは分解されてなくなります


松本さんが考案した この生ごみ処理用のコンポスト 自治体からも注目され 販売を始めています。
購入の際に補助金を出している自治体は全国に 100以上あるといいます。
集合住宅での使用を想定した箱形のタイプ 1万9000円。
庭の土の上に木の枠を置いて使うタイプ 1万6000円です。

さらに このコンポスト ポイントを 押さえれば自作することができます。
このように プランター園芸用の土を入れて透明な屋根を付ければ簡単にできます。
余り最初からドーンと挑戦するよりも プランターで実験みたいにやるといい、夏休みの子どもの実験みたいにやって 土の中に自然にいる微生物の力だけで 生ゴミは消えることを実感された方がいいと思います」

酒井さんは 松本さんのやり方で コンポストを使っています。
このコンポスト もとはベランダにあった物入れです。ここに土を入れ 自分でビニールの屋根を付けました。今では このコンポストを使ってほとんどの生ごみを処理しています。
土を加えないので 堆肥が増えすぎて困る ということは なくなったそうです。

地域レベルでも、例えば東京の下北沢では 商店街が商店・お店から出る食品の残り物を
コンポストで堆肥化して その堆肥で 地域の緑化に生かしている。

熊本県の黒川温泉では 旅館から いろんな食品残渣が出る。
それから地域の落ち葉も処理に困り 堆肥化して 農家さんに使ってもらって 農家で野菜を育て 化学肥料も要らなくなるわけですよね。
そういった野菜を また旅館で 出そうということも 実験的に始まってます。

淡路島のサトウチカさん 簡単に太陽光利用する生活

兵庫県の淡路市。
電力を自分で作る暮らしを実践しているサトウチカ(38)さんです。
そのノウハウを 講演会などで発信しています。
サトウさんの一日は天気を確かめることから始まります。
今日は よく晴れてるので、発電機と充電池を組み立て、お日様の力で電気を作っています。
足りない分は電力会社の電気を使用 組み合わせて暮らしています。

全ての電力を自給している状態を「送電網とつながっていない」という意味でオフグリッドといいますが
サトウさんは電力会社も使っているので、この暮らしを「プチオフグリッド」と名付けています。

電力の自給は 太陽光発電パネル蓄電池だけの簡単なもの。
費用はパネルと蓄電池で 17万円ほど。アウトドアなどでも使うことができるそうです。
この日は 朝から充電した電気で 家事を済ませようというサトウさん。
まずは洗濯です。蓄電池には コンセントが付いていて 洗濯機のコードをつなぐだけです。
洗濯をしながら掃除機をかけます。
掃除が終われば パソコンを使って仕事を始めます。
サーキュレーターの風で涼みながら書き物をするのが サトウさんの仕事のスタイル。
一人暮らしのサトウさんの場合 これくらいの電力を使っても 蓄電池の半分も減らないそうです。
電力会社の電気は 冷蔵庫と 照明器具などに使っています。
電気代は 1, 251円でした。

しかし サトウさんは 電気代を節約するために 電力の自給をしているわけでは ありません。
地球環境のために できることをしたいという思いからです。
電力の自給に興味を持ったきっかけは 神奈川に住んでいる時に体験した 東日本大震災による停電でした。
「都内で働いてたんですけれども、神奈川県の自宅まで歩いて帰ったり、やっとの思いで 家に着いても マンションの自動ドアが開かなくて 家には入れない。で やっと入れても何一つ電気が付かない 何も動かない」といった 経験をしました。

この経験をきっかけに 放射能漏れのリスクや 火力発電に必要な化石燃料を巡る 争いについて知るようになり、これまでのように 無意識に 電力を使い続けることに 疑問を持ち始めたのです。

震災から3年後、電力の自給を実践するために 神奈川の自宅に 8枚のソーラーパネルを設置。
充電を制御する装置と 1週間分の 電気をためることのできる蓄電池を用意。
設備全体で 200万円かかりました。そして電力会社との契約を打ち切り 完全オフグリッドの暮らしを
始めた
のです。
自らの実体験をもとに 電力を自給する暮らしを広めようと 講演会も頻繁に開きました
しかし こうした活動をする中で 少しずつ サトウさんの考え方に変化が起こりました。
100%エネルギー自給となると 皆さん ちょっと ハードルが高いんだなというのが よく分かってきたんですね。 であれば100%にこだわらず 出来る範囲から始めてみる方法を伝えるようになったら、すごく皆さんが 暮らしに取り入れやすくなって いいお声を聞くようになった。

去年 淡路島に移住し プチオフグリッドな暮らしをスタートさせました。
電力の自給に興味のある人に対して オンラインで講習会を開いています。
参加者の声です。「電気のことは 無意識に使っていましたが 自分が出来ること 自分がより心地良く生活できるように考えて行動したいと思いました。」

お昼前 仕事の手を休めてランチの準備です。カレー粉をまぶして 塩をした野菜と豚肉を耐熱容器に入れて、サトウさん 庭に出てきました。
何やら機械に 先ほどのカレーの材料をセットしました。
「これはですね お日様の力を熱に買えて 中に入れた食材を調理していくものです」
太陽光に当てると 調理器の中が 200度以上に上がり、天気次第ですが カレーだと 30分~60分で火が通ります。
今日のランチは 太陽の力だけで作った名付けて「淡路島太陽定食
炊飯器の電力も カレーの調理も 全て太陽の力。
太陽の熱で沸かしたお湯で 香りの良いミントティーをいれました。
サトウさんは こうした暮らしを 手間とは思わず楽しんでいます

省エネ第一は家の断熱・環境に良い 長く使えるものを選ぶ

(高橋)ちょっとからでも できるんですね。マンションだったら ベランダに太陽光を
付けてる方も いらっしゃいますし あとは携帯電話を充電するぐらいの 電力だったら 簡単にちっちゃな太陽光パネルでもできます。

電源が 石炭とか天然ガスとかの化石燃料を8割 使ってるんですね。
CO2排出量の多い国 中国 アメリカ インド ロシア。日本は世界で5番目に多い国なんです。

一番重要なのは、家の断熱を高めることなんです。
日本の住宅って やっぱり 断熱性能が低い住宅が多いので
うちの場合は 非常に断熱性の高い 省エネの住宅になってます。壁が普通の家の住宅の2倍ぐらい 厚いんですよ。それから床とか天井にも ずっしり断熱材が入ってるので 外気温の影響は ほとんど受けないような状況になってます。うちの窓は 分厚くて サッシが樹脂製で ガラスが3枚入ってるんです。
エアコン1台で夏も冬も 全室同じ温度に保てるので エネルギーも すごく かからない家になってます。

新築を建てるとすればどうしても ちょっと高くなってしまうんですけど 長いスパンで見た時に 断熱をしっかりした家のほうが コストでも安くなるというのは 明らかになってます。

地球温暖化というのは 本当に深刻な問題で みんな 当事者で、同じ船に乗ってるんだから 消火活動するの 当たり前だよねって。そういう感覚で できることを 全てやっていく。そういう姿勢が求められてるんだと思うんですよね。

日々の買い物でも 選択のしかたによって 大きく影響 変わってきます。
環境に良いものを選ぶとか それから使い捨てじゃなくて 長く使い続けられるものを選ぶ。
そういう選択をしていく人が増えると 企業や社会って変わっていくんですよ。

▽まとめ&感想

私は生ゴミ 昔ながらの方法で 堆肥を積み上げていました。コンポストで上手に処理して生きたいです。
ごみを出さないように高校生が菓子メーカーに要望しているんですね。スゴイですね。
もっと太陽光を出来るだけ 利用したいですね。百円ショップで 得した気持ちになっていましたが 無駄に出てもマーいいやではダメですね 環境に良い 長く使えるものを選ぶことを考えたなら