あしたも晴れ!人生レシピ 選 夢を実現!▽夢を書き出し分解 スモールステップで実現

Eテレ 2021.1.8(金)
あしたも晴れ!人生レシピ 選「夢を実現!今からだって遅くない!」

【ゲスト】安藤和津 【講師】経済評論家 勝間和代【司会】賀来千香子,小澤康喬

その放送内容はこんな話でした。

五島列島で「半農半介護」の老人ホーム経営

長崎県 五島列島 新上五島町 広の谷(ひろんた) 老人ホーム ひろんた村
ホームの入居者達が「ササゲの実を取り出し」の手作業を行っています。
86歳の原節子さんは「大豆の選別」をしています。
また 2年かかるしょう油作りを手伝い 朝夕50回ずつ しょう油をかき混ぜています。
「しょう油作りをやっているようで、私のリハビリです。」

ここは「半農半介護」の老人ホーム 入居者には農作業をやってもらっています。
農業に関わるのは、スタッフも。 看護師 高橋さんはバイタルチェック後、完全防備で餌を持ち 向かったのは豚の放牧場。ホームでは豚やニワトリを飼っていて、ハムやソーセージに加工して資金源にするのです。豚の餌やりはスタッフの仕事の1つ。ここに来る前大きな病院で働いてきた高橋さん。

ホームでは可能な限り自給自足をめざし、畑を借りて無農薬野菜を栽培
収穫した野菜は そのまま食卓に。

ごはんをかまどで炊くのは ホームを作った 歌野敬さん(68)
釜の中には、スタッフの父親が釣ったタイが尾頭付きでは入っていました。
炊き上がったタイは入居者達の元に、皆で身をほぐすお手伝いをしてもらいます。
出来ることをやってもらうことが役割意識を生み出すと 考えています。
できあがった タイのごはん 皆さんおいしそうにいただきます。

歌野さんは五島の生まれ出なく、36歳で大坂から 自給自足を目指して移住。1990年にNHKの取材を受けていました。
現在 ホームの近くに 家族4人で暮らし ほぼ自給自足の生活をしています。
島で耕作放棄地が増え、荒れていくのは 寂しい、人口も半分近くに減り、高齢化率も4割を超えています。
歌野家では、妻の啓子さんの叔母を引き取り、家で看取った。
ここで「介護の島」という夢が生まれ、「半農半介護」の老人ホーム を作り、都会から高齢や 若いスタッフを呼び寄せるというもの。
「離島で最期を迎えてもいいという人を 勧誘できれば 非常に面白い。」
啓子さんは「昔の農家」を原型と考えた。
3年前夫婦揃って 介護士の資格を取得。
資金不足を 私募債を発行し知人に募った。23人から1000万円集まった。
都会から、入居者・スタッフを募った。
山形からの移住者 高橋さんは 農業に関心を持ち アレルギー出る子を連れ参加しました。お子さんは今小学1年生、学校が終わると 毎日ホームで過ごしています。
歌野さんは できるだけ子供を連れてきて欲しいと 頼んでいます。お年寄りは、子供の顔を見たら笑顔が出て、雰囲気が変わる。
高橋さんが夜勤の時 お子さんも泊まります。いつもより賑やかになり、歌野さんの考えた、みんなで暮らす家が形になりつつありした。
ホームでは椿の実から油を絞りました。消えようとしている島の伝統技を伝えるのが、この施設の役目と思っている。
船乗りだった風浦さんのリードで、島に伝わる鯨の大漁を祝う歌が始まった。
介護の島」という夢に向けて走り出した歌野さん、島を元気にするため さらに入居者を増やす挑戦が続きます。

安藤さんは、「私のほぼ理想がここにありました。いいですね。この生活。」
勝間さんは、60代の起業は特殊なことでない。歌野さんは農業の経験があり、介護と合致させ今まで市場にないビジネスを作ったので、みんなが応援したいのですね。
みんなの力を頼ると、いろいろな人がお金とか、気持ちを寄せて下さるんですよ。

クラウドファンディングもあります。
60代美容師が、隣にブルーベリー栽培の観光農園を作った事例があります。
どれだけ夢がみんなにとって ワクワクする新しいものかが必要になります。

夢現実新聞 目的を持つ 期限を決める

夢現実新聞はワークショップ形式で新聞作り。
50代女性の夢現実新聞 見出しは「あきらめない旅のお手伝い」高齢者などの外出をサポートするサービスが始まったという内容です。
病気で重い障害を負った父親を旅に連れて行ってあげたいという思いがきっかけでした。
新聞を作った3年後に夢が実現。仲間とサービスを開始し旅に連れて行くことが出来た。

本当に心からの熱量がものを動かし、人を動かすんですね。
目的を持つこと、夢を設定する際 何年何月までに達成すると時限を決めることが大事。
勝間さんは、作家としてデビューする前に 実際に次の年 10万部売ると決め、書く予定の本を○部売ると計画をエクセルで上に書いていた、結果 何倍も売れた。

正しい箸の使い方を教えるため 自分で箸を作りNPO設立

NPO法人 みんなのお箸プロジェクト 代表 平沼放彩(ほうさい)さん(61)
平沼さんは「正しい箸の使い方を世の中に広めよう」と子供向け箸づくりワークショップ、お子様の手にぴったりサイズのお箸を作っていただく講座を開いています。
自分のサイズとは、親指と人差し指を直角に開き、その長さを一咫(ひとあた)と言いますが、お箸は昔から一咫半(1.5倍)だそうです。
自分のサイズを知り、その長さに切断し制作、できあがった箸を使って正しい持ち方を教えました。
平沼さんの夢は、「子供達が正しく箸が使えるようになる事です。」

平沼さんは 化粧品や学習教材の営業職として活躍、12年前 孫が誕生 箸の指導に目覚めた。
伝統的な儀礼を教える 礼法講師の資格を取得、そこで箸の作法や歴史を学びました。

お孫さんの手に合うお箸を探しに専門店へ行きますが、一咫半のサイズが無かった。そして 箸の形状にもこだわり、1つの面に1本ずつ指を当てればいい三角形が最適と思うがなかった。
そこで自ら作る事にしました。
箸職人 小林守さんを訪ねました。小林さんは1角から12角まで様々な形状を作れる達人です。
小林さんに三角形のお箸の作り方を教わることをお願いし、三角形の箸を作る道具をいただき、教わりました。

箸を作る技術を習得し、親を対象にした箸の持ち方講座を開き、NPOを設立。
活動していく中で、協力してくれる仲間も現れました。
講習会に必要な箸を作ってくれるボランティア。多くはDIYが得意な中高年男性です。

みんなのお箸プロジェクトは、こちら

お箸がこんなにも豊かな人生になる事にびっくりしました。
起業とは、 人の心にある不安は苦痛(ペインポイント)を取り除いてあげようとすると考える。
夢を語っていると 同じような人が集まり、それに対し適切なものが出来上がる。
心を中心に起業を考える。
中高年はペインポイントに気づきやすい。

夢を実現させる方法 夢を書き出し 分解し 少しずつステップを積み重ねて行く

バケットリスト死ぬまでに実現させたい夢を100書き出し、1つ1つやり遂げていく)
2007年公開の映画「最高の人生の見つけ方」でありました。

安藤さん、賀来さんも10ずつ書き出しました。

夢を実現する人、夢のままの人 明確な違いがあります。
夢の分解 そこまで行くのに 階段を作る。
まず、最初の 1段 2段 3段を作って登っていくと その上の階段が見えてくる
これをスモールステップ(少しずつステップを積み重ねて行くことが 夢の実現の近道)と言います。

▽まとめ&感想

五島列島で半農半介護の老人ホーム経営する歌野さん
夢現実新聞があります。 目的を持つ・期限を決めることが大事。
正しい箸の使い方を教えるために 自分で箸を作りNPO設立して活躍する平沼さん。
夢を実現させる方法は夢を書き出し 分解し 少しずつステップを積み重ねて行く
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うちは「昔の農家」かな、今は3世代一緒に暮らし、雑草だらけでも無農薬の野菜を食べています。
老人ホームでも 何か役割を担うのは いいなーと思いました。
これから、何かしたいけど 何をやったらいいか 掴みきれません。
夢の実現のため、夢を書き出し、1歩1歩積み重ねていく。とても良いことを聞きました。