NHKスペシャル デジタルVSリアル(2)さよならプライバシー▽こんな話

NHK総合 2020年4月12日(日) 午後9時00分~9時49分 NHKスペシャル

スマホのデータで「あなたのすべて」がわかってしまう

SNS、買い物や地図アプリ、ネット検索 から、デジタル世界に“もう一人のあなた”を生み出せます。
全体で、年間50兆GBにも(IDC 試算)なるデータ量。

番組では、IT企業 misosil(東京 港区)の協力を得て、実在のXさんのデジタル・ツインをつくり出す実験を行った。
googlに残る、chromeのブックマーク、ロケーション、YouTube、googleフォトなどの利用履歴です、Xさんが本人がダウンロードし、同意の上、提供してもらいました。
9年分の検索履歴、位置情報、画像情報 など、2.74GBのデータです。

会ったことのない人が、どこに住んでいるか、職業、趣味まで丸裸にできる。
位置情報から、Xさんが、いつどこにいたか、1/1000秒単位でわかります。
移動速度を元に、歩いているのか、どんな乗り物に乗っているかわかります。
直近1週間の位置情報をプロットしたもの。大阪エリアで、集中しているところ、自宅はここ、7から8mのところ3階にお住まいとわかる。大体20m2位、独身ではないか、intersection 夜の時間に集中しているので、ここで働いてる方。
続いて、400枚の画像情報。良くででくるこの方、AIで27ヶ所のポイントで解析。男性で、年齢が31歳ぐらい。
Xさん 推定通りでした。

香港のデモ参加者、スマホのデータで逮捕される?

デジタル・ツインの位置情報で、居場所が突き止められ、逮捕される。
昨年6月から続く、香港政府への抗議デモ。
身元をばれるのを隠すため顔を覆っています。さらにデジタル断ち、電子マネーを使わず現金払い。位置情報からデモの参加している人を特定しているのではないか?
特にスマホ、使用は最小限に留めています。中国製のゲームも削除。私のデータが中国本土に送られ追跡されるか心配です。
こちらは携帯が義務づけられている、IDカード。街中を歩くだけで、位置情報が収集されると噂されています。そのため、電波を通さない特殊なケースに入れています。
警察がデジタルの世界で、目を光らせているので、できる限りの対策をします。
大規模なデモが予定される前日、警察の目を気にしながら、活動拠点のホテルに入りました。深夜2時、警察が動いてると連絡が入り、なんとか逃げ出した。
スマホを切り、特定されないトランシーバーで、連絡。催涙弾を浴びメンバーは散り散りに。トランシーバーの通信範囲を超えてしまい、スマホを使用。
250人以上逮捕された。仲間も拘束された。今すぐ逮捕されなくとも、1,2年後逮捕される。
香港中文大学の准教授 ロクマン・ツイ准教授
警察は、裁判所の許可なしに通信社から、データを提供させていると見ています。
企業が集めたデータで、市民を逮捕できる。

検索履歴、忘れていた消したい過去も、プライバシーすべて明らかに

検索履歴の分析に着手。Xさんが最初に検索したのは、2011年6月16日、それ以来9年間で、3万5765回。人生の履歴です。
検索している時間帯を分析。少ない時間を睡眠時間を午前4時から11時と推定。
バー営業中も検索が多いので、暇つぶし?店の売り上げは?検索ワードから
経営状態はよろしくない。
明日のジョー、太宰治好き、女性関係といったプライバシーまで明らかに。

巨大IT企業は私たちのプライバシーを市場として開放

大量の個人データ、それを供給しているのは、スマホの便利な機能を利用している私たち自身です。そのデータは、地下に張り巡らせた光ケーブルをとおり、1秒間に20mのスピードで、海底トンネルを流れていきます。こうした光ケーブル網は地球30周分も張り巡られています。東京から8000kmアメリカ オレゴン州の荒野に、グーグルのデータセンターがありました。利用者は延べ100億人以上。その個人データを元に莫大な利益(14兆円超)を得ています。膨大なデータの分析から、心に響く広告を、自動的に出します。

ハーバードビジネススクール名誉教授のショシャナ・ズボフさんによると、
巨大IT企業は私たちのプライバシーを市場として開放してしまった
私たち1人1人の経験、日々の行動、何を考え、何を感じ、どんな言動をしているのか、私たちの人物を形作るすべてです。プライバシーはあなたのものではなくなっている

googleの回答
googleでは顕在化した、興味、関心に対し、広告主が広告を出稿できる仕組みになっています。
データはgoogleアカウントで管理でき、保存するデータ種別や、保存期間の設定、または削除が可能です。
データは、集約・匿名化処理を施しており、特定の個人にホモづけることは出来ません。

デジタル・ツインで未来を予測できる

検索履歴は、人生の変化が見える。
Xさん、今年に入って何らかの仕事を始める可能性高い、コンデションは崩しやすくなる。
実際、3週間後、配達のアルバイトを始め、風邪を引いていた。

就職サイト リクナビも個人データを扱って、謝罪していた。

就職活動中の大学生のビッグデータを持つリクナビの運営会社、AIを使って、内定辞退しそうな学生を算出する、独自のシステムを作成。学生に無断で、一人一人の内定辞退率を割り出し大企業に販売していました。人生を左右しかねないレッテルを学生に貼り付けていた。
……実態とは違う人物像が企業側にいっている感じがして、憤りを通り越して、不安というか、寒気がする。(当時の学生)

アメリカ議会、中国の人権問題を調査する委員会。
中国で暮らす一部のイスラム教徒が弾圧されている。
新疆ウイグル自治区で、政府への抗議活動や、暴動が発生。当局が厳しい取り締まりを続けてきた。そして、今スマホのデータを解析、不審人物とされ、次々と拘束されている。

プライバシーに対する考えの変化

13~22歳の世界の4000人の調査
幼い頃から、スマホに慣れ親しんできた世代の3分の2がデジタルの世界にプライバシーがないと考えている。
……悪用されてないならいい、便利が勝る。
プライバシーを自ら手放している。
アマゾンの監視カメラ。カメラに写る、自分の家族や隣人のプライベートの映像をカメラが買った人の、専用の動画サイトに投稿出来、近所の人とシュアするのがブームになっている。警察は、犯罪調査に利用しています。市民はデータを指し出し楽しんでいます。

ヨーロッパでは、GDPR(一般データ保護規則)

新しくヨーロッパにて施行された、世界一厳しい個人情報保護法
・プライバシーにかんするデータは市民がコントロール
・企業・団体が集めるさいは、分かりやすく説明する。
東西冷戦の反省から生まれた。

データは誰のもの、自分のデータは自分のもの

Xさん、デジタル・ツインと対面 …… ほぼ合って、びっくりしている、この程度ならプライバシー問題は、別にない。わかられることよりも、インターネットを使う方が便利

▽まとめ&感想

スマホのデータで「あなたのすべて」がわかってしまう。
香港のデモ参加者、スマホのデータで逮捕される?
検索履歴、忘れていた消したい過去も、プライバシーすべて明らかに
就職サイト リクナビも個人データを扱って、謝罪していた。
自分のデータは自分のもの、しかしインターネットを使う方が便利

タイムラインを見たとき、いつどこに行ったか、店の名前まで。
初めて見たときは、びっくりしてしまいました。
便利なことも、時間と合わせると、どこの写真かすぐわかります。いつ頃のことだったかすぐ確認できます。

パソコン好きの私は、いったいどのくらいの、検索履歴があるんでしょうね。
スマホを持っていれば、場所と、時間がわかる。警察が使ったら、すぐわかりますね。空恐ろしいことです。
ニュースで、AppleとGoogle新型コロナ対策で協力。濃厚接触を検出するアプリ開発。
ますます、必要になりますね。心して、使います。