所さん大変ですよ 「加山雄三84歳 復活の舞台裏に密着」▽こんな話

NHK総合 2021.10.28放送
加山雄三 相次ぐ不幸を乗り越え ステージに立ったのは 「俺は若大将なんだよ」という想い。
ファンの方々にとって 加山雄三さんは「希望の光」
新しもの好き 「バーチャル若大将」 ほかのアーティストの曲 歌う
ふるさと茅ヶ崎 バーチャル若大将による音声案内・ 発車ベル[海 その愛]

【司会】所ジョージ,木村佳乃,庭木櫻子
【出演】澤口俊之,牛窪恵, 伊藤海彦【語り】吉田鋼太郎

加山雄三 相次ぐ不幸を乗り越え ステージに 「俺は若大将なんだよ」

♬海よ俺の海よ 大きなその愛よ [海 その愛]
「若大将」の愛称で知られる 加山雄三
俳優として、歌手として 長年 芸能界の第一線を 駆け抜けてきた。
『エレキの若大将』
しかし この数年 加山さんは 相次ぐ不幸に見舞われてきた。
(2019年11月 軽い脳梗塞を発症、2020年8月軽度の小脳出血) そして 言語障害のリハビリ
今年3月には 60年来の親友(田中邦衛さん)も失った。

それでも 加山さんは この夏 ファンの前に姿を現した。
困難を乗り越え 84歳にして 再び ステージに立とうと決意した 加山さんの原動力とは一体 何なのか?

加山さんって 役者さんとして 映画を 主役でやって 大ヒットでしょ。
で 歌のほうは 作詞 作曲 歌 演奏。すごいんですよ!

加山雄三さん スタジオに登場しました。
所さん! 若大将が大変ですよ。

1年半ぶりのコンサートは 加山さんが名誉船長を務める客船で 行われた。(8/20 横浜)
乗船したのは この日を心待ちにしていたファン270人。
「ちょっと心配な部分もあるけれど 加山さんなら全力で見せてくださるので」

事務所のスタッフも「声帯も筋肉だし 歌ってないと劣化するので ちょっと心配です」
皆が心配する理由、それは 去年 加山さんを襲った小脳出血にあった。
(加山) 自分でダメだと思った。ろれつが回らない。声が出ない。ぶっ倒れて 駄目になった。
もう 再起不能じゃないか…。

ー言語障害のリハビリ
ロマ ロミ ロム ロメ ロモ…。

言葉を うまく話せなくなり 体も満足に動かせない。
このままでは 大好きな歌を歌えなくなるおそれも…。
さらに 加山さんを悲劇が襲った。
「若大将」シリーズでライバルの青大将を演じ プライベートでも 仲のよかった田中邦衛さんが 急に亡くなった。
80歳を過ぎてから立て続いた 病気と親友の死
それでも 加山さんは復活を信じ 諦めることなく リハビリに打ち込んだ。
その原動力となったのが…。
若大将は 現実に出来ないようなことまで やってのける
あらゆるスポーツで必ず 優勝するって…。
ありえないことをやってのけてるわけで。
加山雄三っていうのも それを ちゃんと行っていく。
「俺は若大将なんだよ」と思っている

映画の中で 若大将は スポーツ万能で音楽も得意な スーパーマン。
ファンの期待に応えるよう 加山さんは 若大将として生きることを 自分に課しているのだ。

そして迎える 1年半ぶりのコンサート。
この日 加山さんは ふだん以上に時間をかけ 入念にリハーサルを行った。
病気の前の状態に戻っているかを 自分で確かめるかのように。

それでも 控え室ではおちゃめな一面も。
(加山)髪の毛多いでしょう。だから まだ ましだと思うけどな。全部 地毛ですからね。触っていいですよ。

どんな気持ちで 加山さん復活のステージにのぞむのか?
(加山) 本当に心配だと思っていてくれる人たちが 聴いてくれるなんてありがたい。黙って聞いてくれ 一生懸命歌うからね。

1年半ぶりのステージに立つ。
果たして 満足なパフォーマンスを見せることはできるのか?
♬~僕の行く所へついておいでよ 「夜空の星」
♬「紅いバラの花」
加山さんは 休むことなく 12曲を歌いきった。

♬大きなその愛よ
(拍手)

(加山)ありがとうございます。やっぱり いいなあ。つくづく そう思った。
やっぱり お客さんが いると いないでは 全然 違う。
お互いにね ぶつけ合う… 何か 不思議なものがあるんだけども それを感じたんで。
もう…楽しいなんてもんじゃないよ。いつまでも歌って終わりたくはない。

もう 「やった! 俺 できた! 歌えた!」。
それ もう…すっごい感動してたの 自分で。
「できた」っていうことをね。
要するに 出来るか出来ないか やってみないとわからない状態で、
だけど それで お客さんの前でやって 出来た。声が出た。歌を歌えた。やったなと 感動する。
やっぱり お客さんがいると いないで 全然 違うよね。
(所)伝わって 何かが返ってくる
(加山)そうそうそう…。

先ほど VTRでも 田中邦衛さん 星由里子さん 江原達怡さん など 「若大将」シリーズで共演された
皆さんのことを忘れられないんだっていうふうにおっしゃってましたけれども。
(加山)自分で もう しょっちゅう 毎晩のように テープに録ってある 自分のしゃべった言葉を聴く
(所)見るのね いろんなものをさ。枕元で そのテープを聴くんですか? 昔のせりふとか そういうやつを。
(加山)そうすると あのシーンはこうだったと思い出す。
そうすると 当時に戻っていく。そうすると 若大将だから やらなきゃ! 先に進まなきゃ!ってことになるんですね。

(澤口)高齢者が 若いころのことを思い出すだけで 若返るという研究 あるんですよ。
若いころのせりふとか聴くのは すごくいいことなんですね。
実は 最近の研究で 70歳を過ぎても 脳の神経細胞が増えたり 脳が大きくなったりすることもわかっている。

ファンの方々にとって 加山雄三さんは「希望の光」

この日 会場に駆けつけたのは270人。
そのうち5人は 90代だったというから驚きだ。
ファン歴60年 91歳! 「娘時代から好きですよ」
中には 「希望の光 よし頑張ろうという! 加山さんが頑張っているなら 自分も頑張ろう」という 都内在住の藤井さん。
後日 詳しい話を聞けることになった。
部屋には 加山さんと撮った 思い出の写真などが ずらり。
これは1969年にサインをもらったんですよ。私が16歳ですね。

藤井さんが加山さんのファンになったのは小学6年生のとき。
実に 55年もの長きにわたり憧れ続けてきた。
(加山)ありがたい。
そんな藤井さんの人生は決して平たんなものではなかった。
40代後半で離婚。小学生の子どもたちを引き取った。
「養育費なんかもらえなくて 昼も夜も働いた。泣けてきますね 不安で。」

年に一度 加山さんのコンサートに行くことを励みに 懸命に生きてきたという藤井さん。
10年前 さらなる悲劇に見舞われた。
「ガンがわかったとき 子供達には 言えなかったんですね。すごく… 泣いたんですよね。怖いっていうのもあって。誰かに こう すがりたい…。受け止めてほしいなって。」

誰にも相談できず 一人 死の恐怖に おびえていたとき 勇気をくれたのが この曲だった。
♬~ ひとり 涙をこらえた 孤独な時も ‥ 「時を超えて」

「どうしても 加山さんに会いたい」
抗がん剤の影響で満足に動けない中 藤井さんは 体を引きずるようにして コンサート会場に向かった。
「もう 髪の毛も 何にもなくなって かつら かぶって行きました。 もう 本当 動悸が すごかったから 階段 上るのも 手すりをつかまんないと 上れない状態だったんだけど どうしても会いたい 行きたいと思って…。加山さんがステージから 握手をしていた。それを見て ステージに走って行った。そんな状態でも走れたっていうのがあとで考えて… そのときの気持ちは 何か もう 忘れられないなって。」

(加山)やっぱり 音、音楽っていうものはね 僕は音を愛する人間でよかったと思うのはこういう時、音を通して それを聴いて勇気をもらったり 動いたり 助けられたり 、 「ああ 俺は歌を歌ってて よかったな」ってつくづく思うね。

(牛窪)ずっと「若大将」と呼ばれ続けてる… これマーケティング的にも「ラベリング効果」と呼ばれるものがあるんですね。
これ どういうものかというと 「若大将」 とずーっと見られていることが 本人の性格や行動に無意識に影響する
ただ 実は 最近の小学校は 特定のイメージがつくことで 子どもたちが 実は プレッシャーに感じたり
傷つくのを避けるために あだ名禁止になっている。
あだ名って 時に残酷な時ありますものね。
でも ポジティブでも あんまり 付けるべきじゃないっていうふうに 今 なっちゃってるんですよね。

新しもの好き 「バーチャル若大将」 ほかのアーティストの曲 歌う

都内にある プライベートスタジオ。
この日は新曲のチェックを行うというのだが…
♬~(「ギミチョコ!!」)
加山さんの声のようだがこの曲は 一体…。

(加山) 俺じゃない、歌っているのは AI 「バーチャル若大将」

加山さんの声や 歌い方の特徴を学習したAIで いわば 加山さんの分身。

今回 歌った曲は 加山さんが大ファンだという BABYMETALというバンドの歌。
バーチャル若大将なら 誰の歌でも 加山さんが歌っているようにできる。

実は 加山さん この夏から バーチャル若大将に ほかのアーティストの曲を歌わせ ネット上で披露している。
「シングルベッド」シャ乱Q
「あなたに」MONGOL800
(加山)もう 新しもの好きだからね。誰もやってないことが ものすごい好きなんだよね。
楽しいね。歌ったことないやつで… 面白いよ。

ふるさと茅ヶ崎 バーチャル若大将による音声案内・ 発車ベル[海 その愛]

この日訪ねたのは 生まれ育った神奈川県茅ヶ崎市。
加山さん なぜかコミュニティバスに乗り込んだ。
バスのアナウンスに 使われているのは バーチャル若大将が読み上げた乗車案内。
「合成音声」だから何でもしゃべれる。
なんと 市内12か所で バーチャル若大将による音声案内が 流れているのだ。

さらに 鉄道の駅でも 9月から 発車ベルが 加山さんの曲 [海 その愛] に切り替わった。

取材の終わり 訪ねたのは 加山さんが子どものころから親しんだ 湘南の海。
(加山)あれが 烏帽子岩。最初は泳いでいったけど そのうち 「船を作っちゃえ」と 「いいとこのお坊ちゃん」なんて思われるのが大嫌いだった。ふるさと ここしかないから 自分を育ててくれた環境 海、それを大切にしたい いつまでも」だから「ありがとうございます」っていうね もう そういう気持ちでいっぱいだ。

(所)新しもの好きにしても… やりますね。AI すごかったですね。何でも楽しがりますよね。

(加山) 好きなこと何でもやりたい。時間があれば。

(木村) 茅ヶ崎の方 本当に うれしいでしょうね。加山さんが そうやって 茅ヶ崎のために たくさん貢献してくださって…

(加山)本当にね だけど ありがたいなと思うね。あのね 「雄三通り」っていう通りがあるんだよ。

(伊藤)実家が茅ヶ崎で 帰ると「雄三通り」を散歩したり そこから見える 烏帽子岩 最高にきれいです。

▽まとめ&感想

「俺は若大将なんだよ」と加山雄三さんパワフルです。
私も 山国で育ちで 明るい湘南に憧れていました。
新しもの好きで 「バーチャル若大将」に 挑戦する意気込み見習いたいです。