所さん!事件ですよ「あの芸能人もダマされた!勝手に〇〇事件簿」▽こんな話 無断で顔写真裁判

NHK総合 2022.9.1 OA
U字工事の益子さん リアルな猫のリック注文したのに届いたのはまったく違ったものだった。
海外から送られてきて 著作権違反されると難しい。
自分の顔写真が2度もネット上で勝手に使われる。実際に勝手に裁判され知らぬ間に差し押さえに。
自由に帰れない原稿執筆カフェが評判。

【司会】所ジョージ 木村佳乃 ホルコムジャック数馬
【出演】弁護士 福井健策,広告専門誌編集長 谷口優,漫才師 翻訳家 チャド・マレーン,漫才師 益子卓郎 【語り】吉田鋼太郎

U字工事益子さん リアルな猫のリック注文 届いたのは違った

栃木ネタ漫才でおなじみのU字工事福田薫・益子卓郎さん
その有名な決めぜりふといえばこちら。「ごめんね ごめんね~」
そんなU字工事の益子さんが「ごめんね ごめんね~」じゃ すまない事態に 巻き込まれたという。
詳しい事情を聞くため益子さん本人を直撃すると 「大変というよりびっくりした出来事。」

事の始まりは去年6月。子どもへのプレゼントを探していたときあるネット広告が目に留まった。
「仕事行く途中に携帯見てたら すごくかわいい猫のリュックを見つけた。まるで本当の猫と見まごうほどリアルに出来たもの
「これだな!ってピンときた。すごくかわいいし これだったら本物ぽいし これは子供が喜ぶと思った。そく買いだと思って すぐに買いました」
なんと想像していたのとは全く違う偽物のリュックが届いた。確かに同じ「猫のリュック」ではあるがリアル度は雲泥の差。届いた猫はかぎりなくデフォルメされており 口や目も うずもれ 耳は あらぬ方向を向いている始末。
(木村)確かに 写真とは違いますね。
6, 310円で買った この猫リュック。すぐさま 伝票に書かれていた大阪の会社に 返品依頼の電話をかけたのだが、かけてもつながらなかった。
ディレクターも確認のためその番号に電話したが…。
☎(留守電)おかけになった電話番号は 現在 使われておりません。番号をお確かめになっておかけ直しください。
益子さんが調べたところ 実は自分以外にもダマされてしまったという被害者が大勢いることが分かった。
ディレクターは益子さんに借りた猫リュックを持ち 福井に住む 猫リュックの作者 ハンドメイド作家のmihoさんのもとに。これまで彼女は猫をモチーフにした数々の作品を制作・販売してきた。
実物を見てみると 目 ひげ 毛並み そして 肉球に至るまで とても精巧に作られている。制作期間は2ヶ月以上、注文があれば オーダーメイドでおよそ14万円で販売している。
益子さんの猫リュックとは無関係で、1年前 mihoさんがSNSに作品紹介で載せた写真が勝手に使われていたというのだ。
mihoさんによれば益子さんが買ったサイトだけでなく 30以上のサイトで 勝手に偽物が売られていたという。
調べてみると 発送元が中国となっているなど その多くは海外にいるとみられる業者だった。
「弁護士に相談してみると 写真に対する著作権はあるけれど 中国とか海外で使用されてしまうと 一個人が 海外の相手に訴えるというのは難しい
mihoさんは現在も自身のSNSなどで 誤って偽物を買ってしまうことのないように 詐欺サイトの情報や特徴など取りまとめて 注意喚起を行っている。
「長い間時間をかけて作るので その努力とか詰まった作品なので人をだますような道具に 勝手に使われてしまったのはとても悲しいです」

海外の人に著作権違反されると難しい

広告専門誌の編集長でネット上のマーケティングなどにも詳し谷口さん
この益子さんのような事件多いものなんでしょうか?
「今 新型コロナウイルス感染症もありまして、2019年から20年の1年でEC ネット通販の 市場規模 10兆円から12兆円ということで21%も伸びているんですよね。
こういった新しい方たちが
ダマされた! ということでクレームが増えている。
ネットの著作権トラブルに詳しい弁護士の福井さん
画像を勝手に利用されてものを売られているということでしたが いかがでしたか?
(福井)今回 確かに 写真なんですよ。構図などとかをしっかり考えて撮っている写真 このぐらいだと 確かに 著作権がある。それを無断で商売目的で転載したので 著作権の侵害になります。最高で10年以下の懲役または 1, 000万円以下の罰金。会社なんかの場合 これ3億円まで増えちゃうっていうなかなか 刑事罰 重いんですよ。ただ 海外まで責任追及はむずがしい。一応 文化庁というところが海外の著作権侵害に 対抗するための個人向けのハンドブックを作って発表してます。
そういうものを読んでそれでも ハードル 低くはないですけれどもできることをやっていく。

自分の顔写真がネット上で勝手に使われる

こちらが 顔写真を勝手に使用されたという女性。
(木村)一般の方かあ。
見せてくれたのは ある化粧品の広告 そこには はっきりと 女性の顔写真が使われていが 女性にとっては完全に寝耳に水のことだった。
「何で私の顔がここにいるんだろう」。
美容ブログを運営しているという女性。もとの写真はブログで洗顔ブラシのレビューをした際に
撮ったもの。それが なんと「20年物の垢がドバッと取れる」という触れ込みの 泡立つクレンジングの
モデル画像にされてしまった。
「20年も顔の垢たまったことないんだけどとか、 自分の顔が汚いと言われ不快な気持ちになり、明らかに肖像権を侵害している」とすぐさま広告の化粧品を販売している会社に連絡したところ、化粧品会社いわく ネット広告は 広告代理店と制作会社に一任しているため直接関与していない。
化粧品会社は 広告代理店に 内容は任せる形で商品のPRを依頼、代理店は広告制作会社を募集し 広告が作られ 代理店を通して 女性の顔が載った広告が ネット上に配信された。
つまり ネット広告の制作・配信は 代理店と制作会社が 独自に行っているため 化粧品会社は関与していないとの主張だった。
「自分の会社の商品を販売しているのにまったくチェックもせずに出してしまうなんて責任感が足りないという気持ちも起こりました」
結局 女性は実際に広告を制作した代理店と制作会社と話し合うと両社は「申し訳ない」といきなり謝罪してきた。今回 女性の写真を使った理由についてはもともと 参考画像として保存していたプログ写真をうっかり間違えて広告に使ってしまったということだった。最終的に広告を取り下げて 再発防止を約束し
和解金を支払う形で決着した。
だが数日後、プログのフォロワーさんから「顔写真が広告に出てますよ」って、なんと 今度は 別の化粧品会社にシミ消しをしたときのブログ写真を 勝手にネット広告として使われてしまったのだ。
このケースでも 化粧品会社は 自社の関与を認めず 広告代理店 制作会社が謝罪するという流れに。
2度にわたって起きた顔写真の勝手に悪用事件一体 どうなっているのだろうか?

(所)まあ 「うっかり使っちゃいました」とか 言ってましたけど これは もう 文句を言われたら ちゃんと
謝り係がいるんだね 2人ぐらい。
(福井)化粧院会社の責任 肖像権侵害はおそらく成立する。だから 広告主的には あずかり知らんところで広告会社が やってたんだってと 言うかもしれないけど 少なくとも連絡を受けたわけですよ。
そこで少なくとも 何かできるし すべきだっていう話になる。で これは肖像権侵害のほう助責任になる。
(所)そりゃ そうだね。「知らぬ」までは分かったけど知った以上は それなりにちゃんとやらないとね。

オーストラリアのお笑いカンガルーチャド・マレーンです。
ネット広告の勝手に事件 僕も困っていることがある。今 ネット広告って 自分が検索したワードに反応して それに沿った広告が出る。僕が いろんな お笑いコンテンツや映画に英語の字幕を載せて海外向けに出す仕事をしている で 前 僕 やったのが 「翔んで埼玉」
埼玉の野菜を調べた後に ののしりのワードを検索すると 野菜をののしる僕が野菜嫌いだと思われて めっちゃ サプリの広告が出るようになった。なんとかなりませんか?
(谷口)閲覧履歴に基づいて広告が表示されるので 閲覧履歴の残らないシークレットモードで検索 それもできると。
あと 広告によっては よく見ると 端っこに×印がついているのであれを押すと 広告が表示されなくなって 私にとって この広告は不必要ですという意思表示が出来る。

実社会で起きた事件 勝手に裁判され知らぬ間に差し押さえに

ある男性の銀行口座から 知らぬ間に 50万円もの大金が 勝手に 引き出されてしまったというんです。
被害に遭ったのは 飲食店を経営しているという男性。匿名を条件に話を聞くことができた。
事件が起きたのは2年前の3月。男性は 銀行に通帳の記帳をしに行ったのだが、「538,266サシオサエ」って書いてあり、突如 50万円ほどの預金が差し押さえとして出金されていた。うちは日払いでしたし、未払い賃金もありません。本当に「寝耳に水」 ですぐさま 裁判所に確認すると驚きの事実が明らかに。
「勝手に裁判起こされて 勝手に敗訴されていた」
一体 男性に何が起きたのか?
驚いた男性は 裁判所から 自身が訴えられていた裁判の書類を取り寄せた。
すると 被告として男性の名が はっきりと記載されていたのだ。
そして 男性を訴えた相手は過去に男性の経営する店で半年ほどアルバイトをしていた人物だった。
訴えの内容は 経営者の男性に対しおよそ50万円の 未払い賃金の支払いを求める訴え
ウソの訴えが 男性の全く知らないところで起こされ、「未払賃金請求事件」として 正式な裁判が行われていたのだ。
男性は 裁判の存在すら知らなかったため もちろん 裁判所にも出廷せず 反論も行われず 原告の主張が100%認められてしまった。その結果 男性の店の口座から、未払い賃金としておよそ50万円が差し押さえられてしまったのだ。
それにしても なぜ 男性は 自身が訴えられている裁判のことを知らなかったのか?
本来なら 裁判が始まる前に訴えを知らせる訴状が届くが、なんと 男性と関係のない住所に訴状が送られていた。つまり 原告となった元アルバイトの男が裁判所にウソの住所を申告。
「下手くそなマジシャンの手品に引っかかったみたいな、当たり前に通るんだなと思ったら腹立たしい」
調べてみると 先ほどの元アルバイトの男は 同じ手口で 10件近い未払い賃金訴訟を 起こしていたことが判明。そして 去年8月に逮捕され 私文書偽造などの罪で 実刑判決が下された。

(所)それは 訴状が届く住所が違う住所 書いてあったって。裁判所 よく それで 裁判やるね。

実は そこには 裁判の手続きの穴をつく巧妙な手口があった。
支払いの督促事件に詳しい弁護士 高野喜有さん に話を聞くと、訴状の送達手続きが悪用された。
一体 どういうことなのか詳しく説明します。
今回のような民事訴訟では まず 原告側が作成した訴状を 裁判所から依頼された 郵便局員が手渡しで 被告側に渡すことになるんです。
ところが今回は ウソの住所が 記載されていたため手渡しはできませんでした。
そこで 裁判所は 原告に対して 被告が 本当に その住所に住んでいるのか 住所確認を求めます。
すると 原告側は 被告の住所が 間違いないことを示す 報告書を提出するんです。
これが今回 実際に原告が提出した報告書です。しかし そこには「電気や水道メーターが動いていた」などとあたかも 被告が そこに住んでいるかのようなウソの記述がなされていました。
ところが 今回の事件では それを裁判所が 正しいと認定してしまったんです。
裁判所は現地に行ってチェックしないんですか。
裁判所は原告から提出された資料や報告書をチェックして判断することはありますが 裁判所の職員が報告書の住所に直接行って居住の実態を調査することは一般的にはない。
その結果 今度は 裁判所から訴状を送った時点で 被告が受け取ったとみなす方式(付郵便送達)で 発送されたため 裁判が成立することになってしまったんです。
(所)この裁判の仕組みおかしくない。
(福井)穴だらけのシステムだと一見思いますよね。なぜ完璧に住所を証明し尽くさないと 裁判を起こせないようにしないのかというと、現実問題として逃げる被告の方がはるかに多い。住所を転々としたり
受け取り拒否したり いないふりをしたりっていうのは それは日常茶飯事なんですよ。
そうすると あんまり手続きを厳格にすると 裁判を始められない。原告は泣き寝入りっていうことになりかねない。 だから このぐらいのシステムで これまではやってきたっていうこともある。
もう一つは すぐにばれるから 今回の手口は 余りやらない。原告のほうは 裁判を起こすとき 身元や住所を示さないと起こせないので オープンにしなきゃいけない。で 現にすぐに足がついて逮捕されている。この事件を受けて 最高裁判所は 全国の裁判所に注意喚起をした。

自由に帰れない原稿執筆カフェ

(チャド) あることを勝手に出来なくしたら 大人気になった場所がある。
そこは 東京 高円寺にある一見 ごく普通のカフェ お客さんが 自由に 勝手に帰られないんですよ。
実は ここ 原稿執筆カフェといって原稿を書く人専用のカフェなんですね。
入店するときに作業目標を書いて その目標を達成しないかぎり 退店できないんです。
時折 オーナーがお客さんの進捗チェックをして回り緊張感を維持してくれるんです。

「家だと 漫画を読んだり 継体ををじったりするので ここの方が集中できます」
「いつもは 昼寝とか 挟んでしまうので 皆さんがんばっているので集中できます」

(チャド)目標を達成したお客は オーナーからねぎらいのスタンプも もらえます。ちなみに 目標を達成できず店の閉店時間を過ぎてしまった場合は(1時間480円が4800円に)10倍の延長料金になります。そのおかげで 実際に 10倍料金を支払ったお客さんは 今のところ いないそうです。

(所)何か すごい時代に入りましたよ。
(谷口)やっぱり 勝手に裁判起こされて 勝手に敗訴してる事件が本当に怖いなと思うんですよ。

▽まとめ&感想