所さん大変ですよ「マンションに大集合 キッチンカーの謎」▽こんな話

NHK総合 7/16 木曜日 午後7時30分~
所さん!大変ですよ「マンションに大集合 キッチンカーの謎」
【司会】所ジョージ,木村佳乃,合原明子,伊藤海彦
【出演】ヤマザキマリ,牛窪恵,さかなクン【語り】吉田鋼太郎

熱々の牛ハラミステーキに彩り鮮やかなタコライス。おいしそうな料理を作るキッチンカーが郊外のマンションにいま、続々と集結している。その理由は?新型コロナの影響で売り上げ減少に悩む豊洲魚市場の仲卸業者が開発した新鮮魚弁当。果たして、窮地を脱することはできるのか?開発の現場に密着!ハイチに西アフリカ、シンガポール…世界各地の料理を作る、キッチンカー店主の秘密とは?元大統領の料理人が作る驚きの料理が登場!

出典:NHK HP

キッチンカーが住宅街に現れた

マンションが立ち並ぶ住宅街で、キッチンカーを見かけるようになった。
どんな人が買いに来るのか、しばらく観察してみました。
おかずだけ買いに来た人。
大きな、ハラミステーキ 1枚買う人。
90過ぎの母に頼まれた人。

オフィス街の客層とは、ずいぶん違うようだ。
調べてみると 同じように、キッチンカーが住宅街に現れたという情報を、各地で入手。

キッチンカーの出店場所を探して、仲介するベンチャー企業。
キッチンカー仲介業者 MELLOW 向剛志さんに教えていただいた。

もともと、都心は出店場所としての中心で、需要としても、非常に多かったんですけども、コロナの影響で、都心にいたオフィスワーカーの方々が、ステイホームでご自宅のほうにいらっしゃる。
タワーマンションとか、住宅立地の出店というのが、非常に増えてきています。

ピザ窯のついてるキッチンカー

キッチンカーが自宅までやって来て、ピザ窯でアツアツピザを焼いてくれるという。
お店に伺うと、本格ナポリピッツァが売りの、人気店でしたが、コロナ禍で売上激減。
そこで、イベント用に購入したピザ窯のついてるキッチンカーで、ピザを配達するアイデアを思いついたという。
ピザは、焼きたてが一番おいしいですからね。

(ヤマザキ) イタリア北東部のベネチアのそば、ヴェネト州で、 くん製にした馬肉を、コンビーフのように割いた、スフィラッチっていう乾燥肉をゴルゴンゾーラと一緒に焼いて食べるんですが、めっちゃおいしいです!
馬ピザ。おいしそうですね。

豊洲仲卸より市場の新鮮を届ける キッチンカー

世界最大級の魚市場 、その豊洲市場、新型コロナウイルスの影響で取引額が激減。
創業49年 代々 魚の仲卸をしている、仲卸業者 倉田俊之さん。
今 売り場で買ったものです。
アナゴ。 メバル。
レストランや町の鮮魚店が、主な取引先という倉田さんも、新型コロナの影響を強く受けたという。
売上が半分から30%になってしまってる。
そんな中、社運をかけてはじめるのが、 キッチンカーです。
内部には ガスコンロや冷蔵庫を完備。
このキッチンカーで、新鮮な魚を使った弁当を調理し、販売しようというのだ。

キッチンカー出店を1週間後に控え、倉田さんたちは、弁当の開発に追われていた。
この日 選んだ魚は、サワラ。脂がのったサワラは、独特の風味が人気の、白身魚だが足が早く、時間がたつと臭みが出てしまう。
倉田さんは 新鮮な魚をすぐに加工できる、仲卸の強みを生かし、このサワラで勝負しようと考えていた。
さらに ごはんにも こだわりが。倉田さんの会社では、魚を加工してから、出荷するケースも多い。その際、おいしいが売り物にはならない、切れ端がたくさん出る。
その切れ端を使って、特製の炊き込みごはんを作るのだ。
「魚がふっくらあがる。生の魚を使っている フレッシュな感じかいい」

出店初日、倉田さんが選んだのは、湾岸エリアの住宅街。緊急事態宣言以降、キッチンカーが増えた激戦区だ。
ほかとの差別化を図るため、倉田さんが用意したのが「豊洲仲卸より、市場の新鮮をお届けします。」と書かれたボード。

皮の香ばしさを引き立たせるため、仕上げに ガスバーナーで焦げ目を入れることにした。
ボリューム満点のサワラ弁当 850円。
お客さんの反応は?
お肉は良く来るけど、魚はあまり来ない。ありがたいですよね。
魚だと 焼いたりとかするのも、掃除とかが大変なので、 あんまりやらないですね。助かります。
もの珍しさに加え、「家庭で魚を調理するのは面倒」、という人たちにも喜ばれ、弁当は 次々売れていった。
いろいろなことにチャレンジする姿勢がないと、生き残れない。少しずつこういった形の販売を増やしていきたい。

さかなクン 登場
サワラちゃんなんですが、とっても面白い特徴があります!
サワラちゃん、非常に鮮度が落ちやすい。サバの仲間です。
ぜひとも ちょっと、描かせていただきたいと思います。

牙状の歯が、ずらっと並んでいます。
なぜかといいますと、小魚やイカを、こうやってバクッて食べちゃいます。
ですので 海の美味しいものいっぱい食べて、大きくなるから美味しい、栄養もたっぷりです。
そして、漢字では、魚偏に 「春」です!春が季節なんですね。
サワラちゃんは、もともとは 「さはら」こう呼ばれていました。

サワラという魚は、全体的にスマートなんですが、正面から見ますと、カマキリちゃんみたいに 、ちょっと 三角形っぽくて、おなかのほうが、キュッと こう 引き締まってます。「おなかのほうが キュッと狭くなってるよ」という意味で、「狭い腹」。
それが いつしか、「さはら 」と呼んでいたのが、「さわら」となった。

和製ファーストフード おにぎり 、海外では子供の頭を食べている

(牛窪)実は ほかの業界でも 仲卸業者さん、ニュービジネスに進出する動きが、加速してるんですね。
その一つが、こちら おむすびになるんですが、1920年創業の業務用の米の、老舗卸売り問屋。
平成20年、出来たてのおむすびを売る店を、ニューオープンしました。
「和製、ファーストフード」として、世界に広めることを目指しています。

(木村) マリ先生 。
私 若いころに、おにぎりをアメリカ人の前で食べたら「何食べてんだ!?」 すっごい言われたんですけど。
(ヤマザキ)あれは 私も同じ経験があってですね。私は 列車の中で食べたんですよ。
自分で作ってきた にぎり飯を。そしたら、目の前に座っていた男の子が、 急に震えだして、「あの人 子供の頭を食べている。」って言ったんですよ。
(木村)何かね すごい言われるんですよね。 海苔にやたら反応する。

世界各国の珍しい料理を出すキッチンカーの名物店長

1.ハイチに恋する女

ハイチは 日本から、およそ1万3, 000km離れた、カリブ海に浮かぶ、小さな島国。

笑顔がすてきな女性こそ、ハイチに恋して、やまないという高橋美穂さん。
高橋さんが作るハイチ料理は、バジルで下味を付けた鶏肉のグリル、 プル
オレンジなどのかんきつ類に一晩漬けた、豚肉をカリカリに揚げた、グリオ
ハイチでは、皆さん食べていらっしゃるとたずねたら、「ゴメンナサイ。ハイチに行ったことがなくて。」
詳しい事情を伺うため、調理場を訪ねると、目に留まったのが、ハイチ人の 主人の写真。去年の10月に亡くなっていた。
2人が出会ったのは 33年前。
高橋さんが ニューヨークに留学中、ハイチから移住していた、アレンさんと恋に落ちた。その後 結婚して、日本に移り住んだ2人は、アレンさんの希望で、ハイチ料理のキッチンカーを始めた。
亡くなる1週間前、「ハイチ料理 広げたくないの?」とかって お願いされた。
料理は、すべてアレンさんが作っていたが、高橋さんは 記憶を頼りに、3か月かけて
もとの味に近づけたという。

2.大統領の料理人

27年前まで、西アフリカ コートジボワールの、初代大統領の専属料理人を、していたという、エミール・イルブードさん。
その後 来日し コートジボワール 、ギニア、ブルキナファソの大使館で料理人を務めた。
そんなエミールさんのキッチンカーでは、各国の要人も絶賛した、西アフリカ料理が楽しめる。
サクボ」とは、モチ状のトウモロコシのこと。
そこに「ケジェヌ・チキン」と呼ばれる、野菜とチキンのトマトソース煮込みを、かけるのが 西アフリカ流。
エミールさんは 隠し味として、スープに、なすや たまねぎのペーストを加える。

それにしても 一体 なぜ、祖国から遠く離れた日本で、キッチンカーをしているのか。
それは「趣味日本語上達のためだった。

3.世界をまたにかけた男

東京 丸の内のビジネス街。おしゃれな いでたちの男性、伊藤恭輔さん 61歳。
会うなり見せてくれたのは、パスポートの束。
伊藤さん 現役時代は、大手機械メーカーの営業マンとして、世界中を飛び回っていた。
130カ国を周り、世界中の料理を食べ一番いいと思った料理を、キッチンカーで出しています。
こちらのキッチンカーでは、バクテー(肉骨茶) シンガポールのソウルフードで、18種類の香辛料を混ぜ合わせた、薬膳風スープに、軟らかく煮込んだ、骨付き豚が入っている。
おいしそうではあるが、世界の美食を食べ尽くした男が選んだ、料理にしては、ちょっと地味な気が。

伊藤さんが、シンガポールに赴任したのは、バブル景気真っただ中の、33年前。
若い時代の思い出の味だった。
上司と 日本と会社の未来について、語り合ったのが、バクテー専門店だった。
男性の今の夢は、バクテーを売るキッチンカーを、フランチャイズ化し、全国に広めることだという。

世界中の料理が食べられる。
今は旅行できないけど、いろいろな国に行った雰囲気になれる。

(ヤマザキ)キッチンカー料理といえば、超絶 気に入っている一品がございまして。
イタリアのフィレンシェの屋台で食べる、サンドイッチ。
パンの中に、挟まってるものは、「ギアラ」っていう、牛の4番目の胃ですね。
それを煮込んだもので「ランプレドット」っていう名前が付いてます。
パンに煮汁を浸す。汁がしたたり落ちる状態で、かぶりつく。たまんない。
ジャブジャブパン」です。

ヤマザキさんが忘れられないという、同じものを作ってるレストランがありました。
ご用意しましたので、皆さん お召し上がりください。

さあ ジャブジャブパン。
すんごい いい香りする。
(ヤマザキ)見た目 全然 オッケー! これ。
(木村)いい香りがします。

(ヤマザキ)天国の味ですよ。 サルサベルデというハーブのソース
おいしい!お肉クリームを挟んだ感じ。

▽まとめ&感想

キッチンカーが住宅街に現れた。ピザ窯のついてるキッチンカー、豊洲仲卸より市場の新鮮を届ける キッチンカー。和製ファーストフード おにぎり 、海外では子供の頭を食べていると驚かれる。
世界各国の珍しい料理を出すキッチンカーの名物店長。ハイチに恋する女、大統領の料理人、世界をまたにかけた男。

おいしそうな料理ばかりでした、キッチンカー 地方にも巡回して欲しいなと思います。
驚いたのは、おむすびの海苔への、反応