あしたも晴れ!人生レシピ「家も心も整う!掃除術」▽こんな話

Eテレ 2021.12.3
掃除術 家事研究家 高橋ゆきさんが達人の技を伝授☆
キッチン壁の油汚れには重曹 ポイントは1方向に拭く ☆
排水溝 重曹酢をふりかけ・ゴミ受け 塩素系洗剤でヌメリ取り☆
蛇口・シンクは光り輝かせる☆簡単掃除グッズで楽しく大掃除☆
掃除に向き合う禅の教え スピーディーに集中して 「まずやる」
【ゲスト】虻川美穂子 家事研究家 高橋ゆき
【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄

掃除術 家事研究家 高橋ゆきさんが達人の技を伝授

田川奈美さん 夫と子供の4人暮らし 掃除機で床を1日 1.2回かけています。
キッチンは使ったら直ぐ拭くようにしてきれいにしています。
しかしキレイにならない汚れや 見ないことにした汚れ もあります。
これを掃除の手順や方法を守ってキレイを実感するために 家事研究家の高橋ゆきさんが達人の技を伝授します。

キッチン壁の油汚れには重曹 ポイントは1方向に拭く

重曹水重曹 1:水 9の割合で混ぜ作る
◆手順
1.重曹水を壁に吹き付け 汚れを拡げないように1方向に拭くワイパー式はダメ
2.水拭き 雑巾を小さく手のひらサイズにたたみ 力をかけ しっかり拭く
3.から拭き重曹は乾くと白っちゃけるため

排水溝 重曹をふりかけ酢をかける・ゴミ受け 塩素系洗剤

・排水溝のゴミ受けは 泡タイプの塩素系洗剤をふりかけ、ポリ袋に入れ 水に浸し 袋の口を縛る。
15回ほど振る。10~15分放置
・使い古しの歯ブラシやスポンジで磨く、水でしっかり洗い流す

※塩素系の洗剤を使うときは手袋や、眼鏡をつけ 換気に注意

◆排水溝 手順
1.湿らせた排水溝に重曹をふりかけ そこに料理用の酢をかける。二酸化炭素が発生し その泡が汚れを浮かせる。
2.2,3分おいて 水で汚れを流し 古いスポンジで汚れを落とす。

ステンレスの蛇口・鏡は乾拭き仕上げ磨きで 光り輝かせる

ステンレス 光り輝くように
1.蛇口は 中性洗剤を含んだふきんで拭く
2.ステンレス傷つけないよう 水で流す
3.乾拭き
4.仕上げ磨き(使い古したストッキング半分に折り 三つ編みにして拭く)

シンク

1.中性洗剤を含んだ手ぬぐいやふきん を手のひらサイズにたたみ 同じ方向に 優しく拭く(体重を均等にかける)
2.乾拭き(外出時などふき取る)

重曹アルカリ性・油汚れ・ 皮脂汚れ・消臭効果・少しの研磨効果
(酸素系)水あか・ヌメリ
塩素系漂白剤ヌメリ・におい・殺菌効果(長く漬け込みすぎない)
比較

塩素系漂白剤 混ぜると有毒ガスが発生。同時に使用しない

簡単掃除グッズで楽しく大掃除

◆ストッキング団子(靴下などをストッキングでくるむ。静電気で吸着するからホコリ取りに便利)
◆カットスポンジ 網戸のレール幅に切り込み入れる
◆マンゴウカットスポンジ (スポンジを格子状にカット・五徳やグリルの網を磨く時・箸洗う時)

網戸は外さず、スポンジとぞうきんで挟んで清掃

1.部屋側に新聞紙を張る(ほこりが室内に入らないようにして ぬらさずにホコリを払い落す
2.ストッキング団子を上から下へ1方向に移動してホコリ落とす(静電気と編み目がホコリ吸着)
3.片方が石鹸で泡立てたスポンジで 汚れを押し出し、他方で 水拭き雑巾で汚れをキャッチる。一人では手の届かないところを二人で行えばスムーズに行えます。

◆ ストッキングハンガー( ひし形に曲げた針金ハンガーに ストッキングかぶせる )
使用方法 : 床と家具の間の隙間、エアコンや照明器具の上などの高いところのホコリとり。針金ハンガーだから、形に合わせて曲げて使うこともできます。

目線に入る部分を掃除すると よりきれいに見える

◆軍手雑巾軍手をゴム手袋の上にはめ 洗剤をつけるとより効果的。様々の場所 触るたびに汚れをふき取れます。凹凸のあるもの、家電など細かい部分に効果的。)
◆輪ゴムたくさん手に取りなでる (カーペットのゴミ取り)
◆ラップ(IHの天板のお掃除に 丸めて円心を描いて掃除 傷をつけずにできる)
◆重曹ペースト( 重曹 4:水 6の割合で混ぜる) 植木の置いた汚れにも 水で流し白くならないように)

大掃除 完了日を決め リビングから遠い玄関などからはじめ、最後リビングという計画を立てる

掃除に向き合う禅の教え スピーディーに集中して 「まずやる」

400年を超える歴史を持つ 広島 八屋山 普門寺。ここで副住職を務める吉村昇洋さんです。
曹洞宗の大本山 永平寺で修行を積みました。
禅の教えでは 掃除は座禅と同様に大切な修行とされ 掃除にも作法があります。
掃除を通して心を整える「禅式おそうじ術」

まずは ほうきを使ってちりを払うことから。
ほうきで はく時に大切なのは穂先を潰さず立てること。力を入れすぎず 一定の方向に はきます。はく場所や ごみをよく見て集中します
「面倒くさいなという雑念が浮かぶと 掃除がおろそかになるので 今この瞬間に ほうきに集中します。」
視野に入る ほうきと ごみ。「今 ここを感じる」禅の修行の一つだそうです。

次に廊下の雑巾がけ。手のひらをしっかりと雑巾につけ体重を乗せると 汚れが きちんと拭き取れます。体重を乗せて前進するっていうのは 結構しんどい作業なんですけれども 楽をしようとして指を立てたりしないように。
ここでも楽をしようという気持ちが浮かんだ時は雑巾に集中。意識を雑巾に向けます。

さらに体の使い方で 集中する力を養えるのが 階段の拭き掃除だといいます。一段を一往復半ずつ リズムよく 素早く。動きと早さ 体の使い方を型として体にしみ込ませることが 雑念を払い 集中する秘けつだそうです。
「自分の思い 計らいなんかも全て手放していくといった時に スピーディーに やっていくというようなことの中で 考える余地を与えないというのも一つありますよね。」

続いては トイレ掃除。汚れやすい場所だからこそ 自分の心の弱さと向き合うことができるといいます。使ったあとは 常に消毒用アルコールで便座の表と裏を拭く。
毎回 行えば 汚れがたまらず掃除も楽になります。
「大事なのは自分が使う時に入って出る時にはですね 入ってきた時よりも きれいにして出て行くという心がけをするか しないかというとこですね。汚いところがあるというのは 自分の心の弱さ。それを見ないようにしとけば いいやというふうに やっぱり思ってしまうけれども そうではなくて ちょっと目についたら すぐやる

次の人のことを考える。 他者を利する。慈悲の心を大切にする禅の教えです。

最後に玄関。人を迎える場所 常に きれいに保たれなくてはなりません。
そのため禅では「物は最小限に」という教えがあります。物を最小限に保てば 掃除がしやすくなることにも つながります。」

やる気が出ない時 そんな時 おすすめの禅の教えは「まず やる」です。
「やる気ってどうやったら出るかというとやることで出るんですね。つまりやるまでの時間でモタモタしてしまうよりかは この際やってしまったほうが断然早いし事は行えるんですね。とりあえずやれることはやる

吉村さんのアドバイスはタイマーを使うこと。決めた時間だけ集中して掃除をするのです。禅の教えで 大掃除 まずやる。いかがでしょうか?

ご自身の好きな音楽を流したり香りをたいたりとかすると 意外とスイッチが入ったりするもんですから。一回 それで自分に指令を出すと その香りを嗅ぐと もう何か「お掃除の時間だな」ってなってきます。

一生懸命やって ここだけ終わると疲れが出ちゃったりするので、大きく ざっと やってしまって 本当に残ってるところだけ入念にというほうが いいかもしれないです。
計画性を持って頂くと いっぺんに今日 終わらせなくても 例えば 3回に分けてやろうとか3週に分けてやろうとか思うだけで ちょっと気持ちが楽になります。

▽まとめ&感想

掃除は得意ではないので 参考にさせていただくことばかりです。
蛇口・シンクは光り輝かせる … 乾拭きが大事なんですね。
簡単掃除グッズ ぜひ使ってみます。
掃除に向き合う禅の教え いちいちうなずくことばかりです。
スピーディーに集中して 「まずやる」
「汚いところがあるというのは 自分の心の弱さ」ぐっと突き刺さります。