太平記は怨霊の物語? 複雑すぎる人間関係 △5話 6話 7話 8話

NHK 大河 太平記 再放送5話からのあらすじメモ

人間関係 備忘メモ。鎌倉幕府は、14代 執権 北条高時の代に、北条家の家臣に過ぎない長崎円喜・高親子に政治権力が集中し、不満が爆発し御家人中随一の大名足利一族と北条家屈指の名門赤橋氏が手を結んだ。

たまたま BSで再放送中の太平記(1991年) 5話「危うし足利家」を見ました。


緒形拳さんが足利尊氏(真田広之)の父・貞氏で、なつかしく見ました。
弟・直義が高嶋政伸で、最近の活躍からは想像がつかない役でした。
正室・登子が、沢口靖子で、猿楽一座の藤夜叉が恋人の宮沢りえでした。

30年前の放送ですが、原作は吉川英治の『私本太平記』。
脚本は『麒麟がくる』の脚本と同じ、池端俊策で wiki でざっと見ても、私の知っているのは、足利尊氏と後醍醐天皇ぐらい。
天皇と北条家・執権・足利家? 時代背景もさっぱし、わかりません。

原作は、全8巻もあり、あらすじを知るもの、何かないかと探したのが、
集英社文庫 安部龍太郎著『道誉と正成』、『義貞の旗』でした。(のちほど)

超あらすじ 1話~4話

(1)「父と子」
14世紀初頭、鎌倉幕府は北条一族の、執権・北条高時(片岡鶴太郎)をかげで操る実力者・長崎円喜(フランキー堺)
御家人の最大勢力である足利氏の棟梁(りょう)である足利貞氏(緒形拳)のもとに嫡男誕生、のちの足利高氏(尊氏・真田広之)であった。

御家人(ごけにん)将軍直属の武士。将軍に忠誠義務を尽くす代償に、所領安堵・新恩給与などの保護を受けた。思っていたのと意味が違ってた。

(2)「芽生え」
足利高氏(真田広之)は長崎円喜(フランキー堺)の従者の僧侶たちへの仕打ちを目撃。高氏はあわやというところで山伏姿の日野俊基(榎木孝明)に助けられる。
父・貞氏(緒形拳)が円喜に謝ったと知り、高氏は円喜を非難する。貞氏は、伊勢神宮参拝を口実に高氏を京に。途中、高氏は花夜叉(樋口可南子)の一座と出会う。

(3)「風雲児」
京で、足利高氏(真田広之)は醍醐寺を訪ねた折、偶然に庭で後醍醐天皇(片岡孝夫)に出会い、日野俊基(榎木孝明)と再会。
俊基は腐敗した鎌倉の倒幕の意志をあかし、足利の力が必要だと訴える。
高氏は六波羅勢に追われる俊基を助け、佐々木道誉(どうよ・陣内孝則)の屋敷に連れられる。道誉の屋敷で宴会となり、花夜叉(樋口可南子)一座の藤夜叉(宮沢りえ)と出会い、一夜をともにする。

(4)「帝ご謀反」
公家を中心とした倒幕の「正中の変」が起こり、足利高氏(真田広之)は日野俊基(榎木孝明)との関係を疑われ、六波羅にて取り調べを受ける。
鎌倉で、父・貞氏(緒形拳)が長崎円喜(フランキー堺)に頭を下げた。
高氏は六波羅から釈放され、鎌倉への途中、武者に囲まれた。

5話「危うし足利家」 ▽あらすじメモ

足利高氏(真田広之)が捕まり、父・貞氏(緒形拳)は必死の思いで、友人であり連署の金沢貞顕(児玉清)に取りなしを頼むが、貞顕は今回の件は長崎円喜(フランキー堺)高資(西岡徳馬)父子の独断で行われていて、口が出せないと言う。
やむなく北条高時(片岡鶴太郎)に面会するが、高時も円喜に任せてあると言うだけ。高時が「父の貞時は何事も公平にせねばと言っていた」と言うので貞氏は「いまこの鎌倉で不公 平が行われている」と迫るが、高時は面倒なことはしたくないと、頭をかかえるばかり。
貞氏は諦めて引き下がり、その途中で円喜父子と会うが何も言えなかった。

金沢貞顕の助けで、貞氏は高氏に面会でき、「いかなる事があろうとも見殺しにはせん」と告げる。

花夜叉(樋口可南子)一座が鎌倉に来て、途中、護送される、日野俊基(榎木孝明)を見かけた。
一座で食事中、鎌倉の噂から足利高氏が囚われたことを知った藤夜叉は口をおさえ、外へ。それを見た花夜叉は藤夜叉が高氏の子供を身ごもったことに気づいて、確かめた。

高氏が尋問を受け、シラを通していた。現れた佐々木道誉(どうよ・陣内孝則)が、屋敷に足利高氏が来たことを認めたが、別人であると証言した。

牢の高氏の元に、赤橋守時(勝野洋)が現れ、「幕府は長崎だけではない。気短かになられぬよう」と告げた。妹の登子が、「嫁に行ってもいい」と言うので、助ける決心をする。

後醍醐天皇の「詫び状」が箱に収められ、幕府に届けられた。二階堂道蘊は、 天皇が武家にこのような手紙を出すことは前例のないことで、開かずにそのまま返すのが礼儀だと主張する。
高資が「朝廷ごとき…」と箱を開けようとするが、円喜がたしなめる。
守時が、奥州の安東氏の戦乱の原因は、双方から賄賂をとって、混乱を招いたものがいると話す。
「それは誰じゃ!」高時がヒステリックに叫ぶ。
結局高時が「疲れた。何事も穏やかがよいぞ、穏やかが」と言い、「詫び状」を返し、高氏も放免することに決まる。
評定が終わって廊下に出た長崎父子。高資を、円喜は扇で思い切り殴り、叱りつけた。

翌朝、足利邸を訪れた金沢貞顕(児玉清)の口から「高氏無罪放免」の朗報。

(赤橋守時が頑張りました。)

6話「楠木登場」▽あらすじメモ

赤橋守時(勝野洋)の計らいで解放された足利高氏(真田広之)は、父・貞氏(緒形拳)と守時の館へ赴く。
守時は北条一族の身内として、横暴をわび、妹・登子(沢口靖子)との縁談をもちかける。

花夜叉一座は鎌倉の佐々木道誉の屋敷にいた。道誉は藤夜叉が、高氏の子供を身ごもったことを花夜叉から聞き、藤夜叉を屋敷にとどめて、高氏に会わせてやると言い出す。
日野俊基・資朝のいずれかが斬首で、高時がなるべく話を丸く収めようとしていると教え「そう丸くおさめられてはわしの出番がない」いきなり刀を抜いて床を貫く。「曲者じゃ!」屋敷は大騒ぎに。
この騒ぎの中、花夜叉は一座のものに「いずれか斬首」と楠木正成に伝えるよう命じる。

日野俊基から脇差しを預かったましらの石(柳葉敏郎)は、楠木正成(武田鉄矢)のいる河内の国・水分(みくまり)へ。雨乞いをしている正成は、刀を受けとり、「世の中はゆっくり変わるもんじゃ。良い世の中を見たければ長う生きねばならぬ」と伝えてくれと言う。

鎌倉では流鏑馬(やぶさめ)が催され、高氏と道誉が高時の前で競った。
佐々木道誉(陣内孝則)は藤夜叉が高氏の子を身ごもり、自分の館に来ていることを教え、会わせてやろうかと、尋ねた。
高氏は、右馬介に相談し、諫められたが、無性に藤夜叉に会いたいと思うのだった。

(今の時代なら、大問題の 高氏ですが、この時代は、何の問題がなかったようです。)

7話「悲恋」▽あらすじメモ

奥州の反乱は、鎌倉からの度重なる幕府軍の、出征にもかかわらず収まる気配がなかった。
長崎氏、平家の北条家の一家臣だが、幕府を実質的に動かす当代一の権力者。
赤橋家は北条一族の名門。
足利は、源氏の本流

長崎円喜(フランキー堺)は足利屋敷を訪ね、奥州に、足利氏に6千もの兵を要請する。「北条家の身内になる大大名」と言われては貞氏(緒形拳)も断ることができなかった。

道誉の屋敷に、藤夜叉(宮沢りえ)の妊娠を知ったましらの石(柳葉敏郎)(足利が親の敵)が藤夜叉を連れ帰ろうとしていた。
高氏(真田広之)が現れ、若き日の宮沢りえを抱き白馬で駆け、海辺へ(とても素敵なシーンでした)。
藤夜叉に「ともに京へ」と誘われるも、石が現れ、高氏「明日ここで…」

高氏、足利屋敷に戻ると、新田義貞(萩原健一)が挨拶に見参していた。
我らは、貧乏御家人、田畑を売って戦の備えをしなければなりません。

貞氏は、覚悟は?北条と戦する覚悟か?赤橋登子殿を嫁にする覚悟か?戦を捨て、家を捨て、どこぞの白拍子と夢のごとく生きていく覚悟か?どの覚悟だ!
足利一門、すべての命がかかっている。わしもそなたも足利の頭領として、生を受けた。そして、逃れることは出来ぬ。

金沢貞顕は関東に足利などの大軍を集めることの危険性を論じ、赤橋守時はそもそも北条の不始末が、乱の原因なのだから北条だけでと主張。やむなく円喜は今回の出兵要請を取り消すことにする。
帰宅した守時は妹の登子に、高氏との結婚の日取りが決まったことを告げる。

 その日の夜、高氏は藤夜叉と約束した海岸へと馬を走らせていた。「夢の覚めぬうちに…高氏さまと都へ帰りたい…」という藤夜叉の声が高氏の心の中に響いていた。

鎌倉幕府は、三代将軍の後執権の北条氏が100年の間実権を握っていた。
しかし、14代 執権 北条高時の代になって、その土台が大きく揺らぎだした。
その原因はもともと北条家の家臣に過ぎなかった、長崎円喜・高親子に政治権力が集中し、御家人達の不満が爆発寸前まで高まっていた。
幕府を立て直そうと赤松守時らを中心に反長崎勢力の結集が図られていた。
守時は妹の登子を、高氏に嫁がせようとしたことも、その表れである。
北条高時も自分をないがしろにする、長崎親子に対し、憎しみを募らせ、暗殺計画を練っていた。

8話「妖霊星」▽あらすじメモ

高氏は藤夜叉と約束した海岸へと馬を走らせていた。側室にするつもりでした。
足利高氏(真田広之)の子をみごもった藤夜叉(宮沢りえ)は伊賀へと旅立つ。
父・貞氏(緒形拳)右馬介(大地康雄)に、藤夜叉の様子と楠木正成の動向を探らせる。
足利尊氏と赤橋登子の婚礼が盛大に執り行われた。
御家人中随一の大名と北条家屈指の名門が手を取り合った
赤橋家の庭かまどの火が足利家に移され、館の明かりとなり、登子を迎えた。
独特の雰囲気の婚礼 3日3晩 続けられた。

寝所に入った高氏は登子。「この高氏が仮に北条殿に弓を引き、そなたの兄とも戦うことになったらいかがする?」と登子に問う「高氏さまのご一生がそのまま登子の一生となるばかりのこと
高氏は直義らを相手に夜中なのに蹴鞠をして見せた。
父・貞氏の体に異常が表れ始めていた。

「正中の変」が終わった。罪は日野資朝が一身にかぶって佐渡へ島流しとなり、日野俊基(榎木孝明)は無罪放免となった。花夜叉が迎えに来る。
石が花夜叉一座に帰ってくると、矛の名手を二人連れてきていた。
やや不気味な白塗りの顔の吉次(豊川悦治)
( なんとここに、似てるなと思いながら、巻き戻してしまいました)

日野俊基がいたので石は無事を喜び、楠木正成に刀を渡して来たことを告げた。
俊基は牢の中で、描いていた故郷・和泉の村の絵に署名をして石に渡す。「良い世の中になったらその土地をお前のものにして良い」と言われ、舞い上がる。

華雲殿で執権・高時以下北条一門を集めた祝宴が開かれる。
主賓は高氏・登子夫妻で高時が乾杯の音頭を取る、今回の婚礼の最終イベントであった。
(ぐるりと囲んでの婚礼、かなり盛大で、陰陽師の雰囲気です。じっくり見ると、いろいろと面白いです。)
北条と足利の縁固めと祝う中、「野に咲く花を泣かせて枯らせて打ち捨てたこともあろう」と、佐々木道誉が声を上げた。高時が聞きとがめて「泣かせて枯らせた花とは何ぞ?」と高氏に聞く。
登子が高氏に声かけ、退出しようとすると、「さては閨(ねや)急ぎか?判官、足利殿は閨急ぎだ!」とからかう高時と道誉。
暗くなった田楽舞台の上で烏天狗の面をつけた男たちによる矛を使った踊りが始まる。その中には吉次や石の姿も ある。
 長崎円喜は高時の側にやってきて「伊賀者がこの宴に混じり、この円喜を殺そうとしている。命じたるは大守、あなたさまである」

明かりが全て消えてあたりは暗黒に。矛先が飛んで きて高氏を襲った。懐刀ではじき返す高氏。長崎円喜どのの身代わりが殺された。
道誉が高氏にささやいていく。「身内の者を殺すのにわざわざ伊賀の者を使うか…?北条は割れた。」 
高時は幻術にはまり、烏天狗が彼を取り囲まいて「妖霊星、妖霊星…」と歌う幻を見て、刀を振り回したあげく気絶してしまった。
 当時、夜が乱れるとき「妖霊星(ようれいぼし)」という悪い星が地上に降りてきて天下を騒がすと言う俗信が広まっていた。その妖霊星の歌を、高氏と登子は聞いたような気がした。