NHK SP 食の起源(2) 塩 人類をとりこにする|まとめ

NHK総合 12月15日(日)午後 9時00分~ 午後9時50分
NHKスペシャル 食の起源第2集「塩」とりこにする“本当の理由”

おいしい料理に欠かせない調味料、とり過ぎれば高血圧や病気を招く「塩」
ケニア マサイ族はミルクだけで生きている。
地球の生命は、塩たっぷりの海水の中で生まれ、舌で塩を敏感に感じ取る能力を進化 、 農耕が広まり 血液中にカリウムが増加。 舌の味蕾・腎臓の働き。塩の摂りすぎを防ぐ 方法を紹介

塩は人類にとって最初の麻薬

今回のテーマは「塩」。様々な料理を美味しくする調味料だが、過剰な摂取は動脈硬化や脳卒中、高血圧を引き起こす。最新研究で脳が過剰に塩を求めてしまう塩中毒に、誰でも陥る危険性があることが明らかになってきた。何故、人類は塩の魅力から逃れられないのか。

松岡昌宏は熱々の焼き鳥をTOKIOのメンバー、常盤貴子に振る舞った。
実食すると物足りなさを感じ、塩をかけたところ味の変化に驚いた。
1日の食塩摂取量の目標値について、厚生労働省 男子7.5g、女子6.5g。
世界保健機関(WHO)5g未満だが、この数値でさえも過剰摂取量かもしれないという。

ケニア マサイ族の食生活

朝食はミルクを温めたもののみで済ませた。
マサイ族の主食はミルクで、大人は1日に2リットルも飲むという。
牛が食べた土には塩分が含まれ、ミルクに溶け込んでいる。
そのため、マサイ族はミルクから必要な塩分量を摂取できているという。
その量、2g程度。ごくたまに焼いた肉を食すが、塩は全く使わない。

1日の食塩摂取量

TOKIO の 1日の食塩摂取量 国分5.5g 長瀬5.6g 松岡6.5g 城島10.7g
日本人の平均 男子10.8g、女子9.1g。 城島さんは一般的。

地球の生命は、塩たっぷりの海水の中で生まれ、進化

4億年以上前に、地球の生命は、塩たっぷりの海水の中で生まれ、進化してきた。
そして、塩の主成分である「ナトリウム」を体に取り込んで、生命維持のために使う仕組みを生み出していた。
その遠い子孫である私たち人間も、ナトリウムなしでは生きていけない

舌で塩を敏感に感じ取る能力を進化 、 農耕が広まり 血液中にカリウムが増加

心臓、脳の神経などの細胞はナトリウムが生み出す電気エネルギーによって活動している。
その後、祖先は陸上へと進出し、舌で塩を敏感に感じ取る能力を進化させた。
味を感じるための器官「味蕾」の数は舌全体で1万個以上あるのに対して、海水魚は200個ほど。
8000年前、ルーマニアでは農耕がスタート
その後、農耕が広まるにつれて各地で塩作りがスタートしていった。
大量の穀物や野菜を栽培し食すようになると、血液中にカリウムが増加し、不整脈や心停止が起きる。
腎臓カリウムを体外に排出しようとするが、ナトリウムを体内で再吸収することよりも優先してしまう。
結果として、ナトリウム不足に陥る。
人類の祖先は製塩することで不足したナトリウムを補おうとしたという。

イランにある、2400年に渡って岩塩に塩漬けになっていたミイラが発掘された。
岩塩を採掘していた時に地震に巻き込まれ、生き埋めになったと考えられる。
ミイラは鉱山から離れたカスピ海沿岸の出で、海水から作り出せる塩よりも高純度の岩塩を求めて、はるばる鉱山へと向かったという説を唱えた。

舌の味蕾・腎臓の働き、塩の摂りすぎを防ぐ

の表面には「味蕾」と呼ばれる、味を感じる器官が約1万個あるが、どの味をより強く感じるかにおいて、塩が重要な役割を果たしている。糖分と塩、うまみと塩、脂みと塩など味蕾に共にキャッチされる。

陸上に進出した人類の祖先は塩を見つけるために舌を進化させたが、現代社会では塩を簡単に摂ることができる。
塩の摂りすぎを防ぐことが重要ということで、スタジオには計1.5gの食塩しか使っていない定食料理が用意された。少量の醤油、表面にふりかけた塩で十分でした。

体内の塩分量をコントロールする役割を担う腎臓は40代になると次第に小さくなり、機能が衰えていくことが分かった。

まとめ&感想

地球の生命は、塩たっぷりの海水の中で生まれ、舌で塩を敏感に感じ取る能力を進化させた。
農耕が広まり 血液中にカリウムが増加。 舌の味蕾・腎臓の働き。塩の摂りすぎを防ぐ 方法を紹介 。

受精卵の表面にさざ波のように電気が伝わることで、小さな命が活動をはじめるシーン驚きました。
少量の醤油、表面にふりかけた塩で十分でした。
大好きな、漬物は減塩しても、つい食べてしまいます。