あしたも晴れ!人生レシピ「しっかり対策!更年期 」▽こんな話

更年期も症状をチェックシートで確かめ 治療が必要か知ることができます☆
更年期障害の治療法 ホルモン補充療法・投薬・プラセンタ注射があり まずは無塩の野菜スープで高血圧防止が大事☆重度の更年期障害を発症しても 死にはしない☆更年期の症状を緩和させる日常の工夫。


Eテレ 2022.2.18
【ゲスト】虻川美穂子【講師】医師 天野恵子【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄

更年期症状チェックシートで 確かめる

更年期障害とは 50歳近くに起きる閉経を挟んだ 10年間に さまざまに起きる症状のことをいいます
女性らしさを作り出し 自律神経の 働きにも関与する女性ホルモン エストロゲンの分泌量が減ることでさまざまな体の変化が起きるのです。

ゲスト 虻川美穂子さん 47歳で イライラするとか やる気が出ない のがそうなのかな?

更年期障害ではないかと悩んでいらっしゃる40代の女性のケースです。
真冬でも分厚い防寒着は必要なく 春物の薄いものだけという吉田奈緒美さん 46歳です。
吉田さんは夫と二十歳の娘との3人暮らし。
3年前から 家事をしていたり 寝ている時などに 更年期が原因と思われる大量の汗をかくのです。
「カカカカッと 自分の中でよく分かんないんですけど熱が上がってきてるなって分かるんです。カーッて来るような感じの。」

吉田さんは介護施設で働いています。夏場だと常に汗かいてて 仕事着てる ポロシャツ3枚ぐらい1日に着替えるそうです。
43歳の時に 強い月経痛などをもたらす子宮腺筋症で 子宮の全摘手術していて直後から汗をかくようになったといいます。
何か今年の冬辺りから 手足の先っぽが すごく冷たかったりして 自分でも気持ち悪いなって。
あとは めまいは たまにあってとか 肩こり 頭痛 目の奥が痛くなる 自分でコントロールできない。
いろいろ対処はしてるんですけど すればするほど 次々 いろんなことが出てきて。
体の疲れなのか?更年期の症状なのか?はっきりと分からないまま過ごす日々。
周りの人とも話しづらいといいます。

長年 女性特有の病気に 向き合ってこられました 医師の天野惠子さんです。
ご自身も 重い更年期障害に悩まれたことを きっかけに日本で初めて女性外来を開設されました。
更年期障害が起こるのはエストロゲンの低下によるもの。

エストロゲンというのが お乳が大きくなるとか女らしい体つきになる。
それ以外には 認知機能とか、血管とか、コレステロールをコントロールとか、血糖値をコントロールとか いろんなところに作用してます。
女性にとって大切なホルモン「エストロゲン」は 脳からの指令を受けて 卵巣で作られ さまざまな機能を果たしています。
更年期に入ると 脳からの指令を受けても 卵巣の機能が低下しているため 思うように エストロゲンを作ることができず 脳が混乱し 自律神経や血流が乱れ ほてりやイライラ 頭痛といった症状が現れ始めるのです。

●更年期の症状
早い時期(40代) 更年期障害といわれてるもの
のぼせ、発汗、冷え、イライラ、睡眠障害、意欲低下、疲労感、どうき、不安など

遅い時期(50代) 高血圧・動脈硬化・高血糖・骨粗鬆症、認知力の低下

(天野)実は もう閉経になったとたんにじわじわ と血圧は上がってきますし、血糖値も上がってきてますし だから ご存じのように皮膚 お化粧のノリが悪くなってきたとか 加齢の現象が始まってる。

●更年期症状チェックシート
1.顔がほてる (強 10, 中 6, 弱 3)
2.汗をかきやすい (強 10, 中 6, 弱 3)
3.腰や足が冷えやすい (強 14, 中 9, 弱 5)
4.息切れ 動悸がする (強 12, 中 8, 弱 4)
5.寝付きが悪い・眠りが浅い (強 14, 中 9, 弱 5)
6.怒りやすく イライラする (強 12, 中 8, 弱 4)
7.くよくよしたり 憂鬱になることがある (強 7, 中 5, 弱 3)
8.頭痛 めまい 吐き気がよくある (強 7, 中 5, 弱 3)
9.疲れやすい (強 7, 中 4, 弱 2)
10.肩こり腰痛 手足の痛みがある (強 7, 中 5, 弱 3)

毎日のように現れていれば「強」・毎週であれば「中」・強くはないが症状があるなら「弱」に
チェックし 合計点を求めます。

0~25 これまでの生活態度を続けてよい
26~50 食事、運動に注意を払い 生活様式無理しないように
51~65 医師の診断を受け 生活指導・カウンセリング・薬物治療を受けた方がいい
66~80 半年以上の計画的な治療が必要
81~100 各科の精密検査が必要


こちらのシートのチェックを虻川さんに やって頂きました。
結果ですね 6番の「怒りやすくイライラする」が非常に高い「強」で 51点 ギリギリではありますけれども
医師の診察を受けたほうがよいとの 結果になっています。

一番はQOL(生活の質)に支障をきたしている症状をどう緩和するかです。

更年期前後で特に偏頭痛なんかが強くなってくることがあるんです、そうするとね「私 更年期だから」といって 頭痛薬をのんでるうちに 実は それがね 脳腫瘍だったっていう事がある。

更年期障害の治療法 ホルモン補充療法・投薬・プラセンタ注射 まずは無塩の野菜スープ

大量の発汗に悩んでいらっしゃった 吉田さん 埼玉・新座市にある天野さんが勤める静風荘病院へ。
吉田さんの診察を前に天野さんは 吉田さんからの受診連絡票に目を通していました。
初診の患者を診るにあたり 天野さんは 過去の病歴や現在の症状について記した 受診連絡票を 事前に送ってもらうことにしています。
吉田さんは 子宮の全摘手術を受けたことや 現在の症状 不安な思いなどを つづっていました。

(天野)患者さんが来た時には 私が どういうふうに この患者さんに やってあげられるのかという答えは ある程度 もう持ってるわけですよね。

今現在の 症状など 尋ね 診断した結果、症状は すごく まだ初期段階で ホットフラッシュ 発汗
最も困っている発汗を緩和するため ホルモン補充療法を勧めました。

処方したのは 不足したエストロゲンを補う貼り薬を1か月分。
この薬を2日ごとに腹部や でん部に 貼り付けることで 成分が直接 血管に吸収されます。

続いて吉田さんは 日常生活において 改善できることについて質問しました。
更年期を境に女性の体は変わる。非常に速い速度で骨密度が落ちていく。非常に速い速度で血圧が上がってくる。コレステロールも上がってくる。

そうならないようにするための 食事なんですよ。
ご両親が高血圧で お薬のんでた場合は 徹底的に減塩をしなさい。

吉田さんの父親が高血圧で 薬のんでるんで ドキッとしました。

天野さんが血圧を下げる必要のある患者に勧めているのが こちらの野菜スープ
ハーバード大学で研究した医師が 考案したことで知られています。
材料は キャベツ・タマネギ・カボチャ・にんじん それぞれ100g 塩などは加えず 1リットルの水で煮るだけで完成です。

この方法はね 味覚が変わり、続けてると 塩分の濃いものとか 甘いものとか嫌になるそうです。

診察を終えた吉田さんは別の治療室に案内されました。
天野さんが取り入れているのは 体を温めて血流をよくする治療法。まず温度が 40~60度に設定された
乾式サウナ室に入り15分間 体を温めます。
サウナから出たら リクライニングベッドに横たわり 全身をタオルで包んで30分保温する

更年期に起きる つらい症状の緩和には 体を温めることが有効だと始めた この治療法。
汗や ほてりに悩む吉田さんは「寝てる時に ちょっと じんわり 汗かいてきて 汗のかきかたが気持ち悪くなかった。ちょうどほどよく 体温 保ててるのかな という感じがしました。」

最後に血液中のホルモン量を調べた結果 女性ホルモンは 閉経したあとのような 低い数値を示しており
吉田さんの症状は 女性ホルモンの低下が 要因であることが裏付けられました。

吉田さん「他の病気とか言われたら 怖いなと思ったんですけど、間違いなく更年期の症状だっていうことが 分かり 自分の中でも安心したし 治療法が見つかったというところが一番ですね。 本当によかったです。」

吉田さんは ホルモン補充療法を行って 2週間 汗が出て 暑くて しょうがないという 症状がなくなったということです。

●更年期障害の主な治療法
1.ホルモン補充療法
・エストロゲンだけ使う場合…子宮を摘出した方
・ エストロゲンと黄体ホルモンを使う場合…子宮のある方 月経前症候群の時にちょっと むくむ、お乳が張る、頭痛の症状が出ることがある。
受けられないケース
(子宮体がん・乳がんの人 疑いのある人、原因不明の性器出血がある人、重い肝機能障害がある人、血栓症 心筋梗塞 狭心症 脳卒中の人)

2.投薬治療…ホルモン補充療法で できない方たち。精神的な イライラ・うつ には あんまりホルモン補充療法は効かない。漢方で まず対処します。副作用 全くないかって言ったら ありますね。
甘草をほとんどの漢方薬は含んでるので 非常に甘草に弱い方の血圧が上がる事あります。
でも本当に漢方を使うことによって 治療できる範囲は ものすごく広がります。

3. カウンセリング

4.プラセンタ注射(胎盤からの抽出物) ホルモン作用は もうなくて アミノ酸の固まり。注射とサプリメントがあって どっちかっていうと注射のほうがよく効くんです。眠れるようになったとか 肩こりが治るとか。

それから男性にも 夫の理解が 症状に影響します。
だって痛いって言った時に 「どうしたの? 痛いの?」って 一声かけてもらうだけで 痛みが半分ぐらいに減りますよ。

女の自分としても めまいとかしたとしても いや これは何かの疲れだとか 強がってしまうという部分も大いにあるなって 聞きながら思いました。

重度の更年期障害を発症しても対策があり 死にはしない

福岡の病院で言語聴覚士として働く高岩亜輝子さん 57歳、重度の更年期障害と向き合っています。
症状の一つは 極度の冷えです。
暖房が よく効いた部屋でも 膝のブランケットは2枚 手放せません。 足元も鉄壁の冷え対策。

高岩さんには もう一つ どうきが来て 息切れが始まって おう吐が始まって となることもあるので
その時は 地獄を見ているというか それも突然 来ます。

移動には車を利用しています。立って電車に揺られていると 気持ち悪くなるのだといいます。
ずっと立っているというのは もうほとんど難しくて すごい大変で。

高岩さんが更年期障害に襲われたのは4年前の5月。 53歳の時でした。
「私の場合 生理の周期というのが ある程度きれいな周期で ずっと来てたんですけど ある日 突然
来るべき日に来なくなって そのかわり来たのが どうきと息切れだったんです。」

心不全を疑った高岩さんは 循環器科を受診しましたが異常は見つからず、ストレスが原因かと思い 精神科も受診。向精神薬を処方されましたが 症状は よくなりませんでした。
最後に たどり着いたのが 天野さんの女性外来で 診察を受け 重度の更年期障害と診断されたのです。

3週間 入院し ホルモン補充療法や 体を温める療法などを受けて 耐えられないほどの つらい状況からは脱しました。そして更年期との向き合い方について アドバイスを受けたのです。
天野先生から言われたのは 「更年期障害は時期が来れば必ずよくなるからね。少々体だるくても 仕事を続けなさい。何もかも動けないとstopしてしまうのではなく どんなものでもいいから 小さいチャレンジ …」

以来 更年期障害と つきあいながら 生きてきた高岩さん。
現在は2種類のホルモン補充薬を 毎日 服用しています。こちらはエストロゲンを補充する薬
ジェル状になっており手首などに すり込みます。経口薬は黄体ホルモンを補う薬です。
プラセンタ由来のサプリメントも毎日 1袋。さまざまな種類の漢方薬も使っています。
強い冷えや 体のだるさを抑えるものなど その時々の症状に応 漢方を扱う医師が処方したものを
のんでいます。

高岩さんは薬以外にも 日常の生活習慣によって症状を緩和させる工夫をしています。
まずは睡眠、ぐっすりと眠れるよう遮光カーテンを閉め 真っ暗にして寝ています
朝 起きると カーテンを開けて 朝の光を浴びます。

自律神経は 体内リズム というのがあるので 朝は ちゃんと起きるというような習慣は
とっても大事です。

更年期障害による食欲不振に陥ることも あるため 体調に合わせて 食事のメニューや
量を変えています。
よくないとき パン 牛乳ですが、体調がよいときは たんぱく質をとるため 鶏のむね肉を 朝から しっかり食べるといいます。

高岩さんを苦しめる重度の冷え対策にも知恵を絞っています。
体を温めるためにお風呂は毎日 入ります。冬場だと 40度から42度のお湯に15分はつかるそうです。
天野さんに勧められたという炭酸ガスが出る入浴剤を入れています。
湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収され血流をよくすると言われています。

体が しっかり温まりさえすれば 体は かなり楽になりますので、自分の体の状態と相談しながら着るものを決めていきます。
自分の体に心地いいと思えるものを選択するのが1番大事、更年期障害で不快 気持ち悪さが出てくるので反対の心地いい物を1つでも増やせば更年期障害の緩和になる。

高岩さんの冷え対策。ちょっと手先が もう冷えて冷えて しょうがない時は ドライヤーでちょっと温める。最近友人からのプレゼントの 充電できるカイロを使ってます。
「もう笑えるでしょう もう いろいろ。 これは楽しくやる しかないんですよ」

仕事にも影響を及ぼすため 勤務先にも 理解を求めるようになりました。
高岩さんが働く病院では ユニフォームからのコロナ感染を 避けるため スタッフは半袖で患者と接することが原則です。そんな中で病院から許可を得て 長袖を着ています。患者と接する時にはアームカバーを付けています。

また仕事中に 突然のどうき 息切れに襲われる事もあるので、患者を車椅子に乗せるときは 若いスタッフにお願いしています。

上司「こういった症状があるので みんなでフォローしましょう」ということは
言ってます。

周囲の理解があれば たとえ重度の更年期障害があっても さまざまなチャレンジができる 高岩さんは言います。
おう吐が ひどい時に友達から 前々に 釣りに誘われて 「ちょっと おう吐して そこで
まき餌してるかもしれないけれども釣り行く 行く」って言って釣りに行った日もあります。

本当に今 できることというのを ほんのちょっとでも1歩 踏み出す勇気があれば いいのかな。
あと 更年期障害 死にませんからということなんです。

更年期の症状を緩和させる日常の工夫

●症状を緩和する基本原則
1.早寝・早起き(太陽な光を浴び セロトニン増やす)

2.バランスのよい食事…ビタミンD・カルシウム・アミノ酸、お肉、お魚類。
大豆はイソフラボン系で エストロゲンに似た作用があるんですよ。
基本は体を冷やさないことなので、体を温めるような食事

3.適度な運動習慣

4.体を冷やさない(湯船につかる)

5.ストレスを抱え込まない(自分のペースを乱さない)
日本の女性って頑張りすぎなんですよね。仕事も家庭もっていうことで自分で抱え込んじゃうの。

閉経になったら もう本当にできないと 思ったら旦那にやらせる 子どもにやらせるという感じで どんどん周りを使って やって。
それで職場でも「今は ちょっと 体調悪いから これ できない」って はっきり やっぱり言うというのが大事です。オープンに。
そうそう オープンに。そうすると だんだん そういう世界ができてくると思うんですよ。

(天野)更年期のことを ご自分たちで勉強してほしいというのが まず第一ですね。
更年期に関する本を1冊でもいいから 通読して頂いて こういうことでこういうものが起こるんだと。
自分には今はないけれど そのうちに 来るのかなというような知識を ちゃんと得ることですよね。
それから あと更年期症状が出てきたら いろんな要するに症状緩和の方法が あるので もうネバーギブアップ。

虻川さんは 出産時にですね 結構 本当に ホルモンが乱れて もう心身共に 何か グラグラで 結構 友達に
「虻ちゃん 真面目だから 考えすぎだよ」とか言われて。

(天野)それ 何でだか分かります?
出産するとね エストロゲンと 黄体ホルモンが 妊娠の間は すごく高かったのが ドーンとゼロになるからです。

(虻川)一緒ですね。 じゃあ また あれが やって来るかもしれない。
結構 びびっているんですけれども 先生のお話を聞いて それに特化した対処法をすれば怖くない。
結構 漠然と怖がってる人が私含め 多いんじゃないかなと思いまして ちょっと 気持ちが楽になった
というのが大きいです。

▽まとめ&感想

私は年齢的にもう更年期の時 過ぎたようです。幸いひどい更年期障はでなかったけど、まだまだ現役のつもりで見ました。