NHK総合 2023.2.2 OA
物価高でフードバンクの寄付が減った所もあるが SDGsのため増加傾向に。SDGsへの関心 若者も中高年も意識高まっている。山口の銀行が始めたバンカーズファーム 地域を活性化し生き残りかける。お手伝いしながら旅をして社会貢献。劇団四季 コロナ禍の先 継続観劇を願い 俳優と学生が交流会行う。
【司会】所ジョージ 木村佳乃 ホルコムジャック数馬
【出演】厚切りジェイソン、牛窪恵、長田麻衣(SHIBUYA109LAB.所長)【語り】吉田鋼太郎
物価高でフードバンクの寄付が減った所もあるが SDGsのため増加傾向に
先月 放送された 物価高騰のニュース。40年8か月ぶりの高い水準で 消費者物価指数 1年前の100から103.9に…。都内のスーパーマーケットでも、食品の値上げラッシュ、食用油は6回か7回上がった。未曽有の物価高騰は意外なところにも影響を与えていた。
フードバンクとは、企業やご家庭においてまだ賞味期限はあるけれど、様々な理由により捨ててしまう食べ物を寄付していただきその食品を困窮者へ無償で提供する活動で、食品ロスと貧困問題の解決に役立つと期待されている。
フードバンクネット西埼玉 丸茂代表によると 「去年の春からの物価高の影響で寄付量が少なくなった。体感で1/3位に減少したと感じている」
こうした状況は 各地のフードバンクで起きているという。
そうしたなか物価高でもフードバンクに対する寄付量を増やしているところがあると聞き、広島県 福山市にあるフードバンク福山を訪ね 代表の小林さんに話を聞いた。
「ここは障害者の就労支援作業所で ボランティアでフードバンクをみんなでやっています。」
集めた食品は 近隣の住民や福祉施設に配っているのだが、 驚きなのは その量で、しょうゆ屋さんや食品メーカーから 賞味期限が近づいたものをたくさん いただいていた。
撮影の合間にも 寄付を申し出る電話が次々とかかって来て、広島空港の倉庫から災害時の備蓄品 500mlの水が6600本、非常食のご飯6600食の申し出があった。
5年前は31t 今年は78t超の 倍以上になっていて 物価高の影響はあまり受けていないという。
広島のフードバンクに今年度 寄付した企業は 31社。その8割が 前年度と比べて 寄付量が増えているか同水準だったという。
中国地方や九州に100店舗以上 展開しているスーパーマーケットでは、家庭で使わない食品を客から集めフードバンクに送る活動に取り組んでいる。物価高でも寄付量が減らないよう 客への呼びかけを強めている。狙いを調べてみると SDGsに積極的に取り組む姿が浮かび上がった。
「SDGs」とは2015年に国連総会で採択された持続可能な世界を目指すための17の目標。その中に「食料廃棄を半減させる」という具体的な取り組みがある。
スーパーマーケットの担当者は「企業として 何ができるかということを考えたときに 食を売ってるので食品に関することが 我々にできる一歩ではないかと 食品ロスの削減を始めました」
SDGsは機関投資家、個人投資家に関わらず、投資家の支援なしには達成できないのです。
投資家は いかに持続可能な経営をやっているか注目していて、企業にとって SDGsの取り組みは 見過ごすことができない。その存在が物価高騰で苦しむフードバンク活動を支えているのかもしれない。
SDGsへの関心 若者も中高年も意識
今企業はもうかればいいというわけではなく どうやって社会と関わっていくかが問われている。今日はコロナ禍で企業が取り組む さまざまな社会との関わり方を見ていきます。
この急激な物価高騰がですねフードバンクの寄付量にも 影響を与えているが SDGsが追い風となって寄付量が増えているという所もあるようなんですね。
訪ねたのは54のフードバンクが加盟する 全国フードバンク推進協議会 代表 米山さん。
農林水産省の統計をもとに番組が作成したデータによれば2016年に1898トン近くだったフードバンクへの寄付量というのは団体数の増加もあり 2020年には3倍以上の5735トンまで増えていた。
それ以降の物価高騰の影響を知るために、番組で関東の13のフードバンクに聞き取りした結果、物価高の影響で寄付量が減っていると答えた団体は2つ。変わらないと答えた団体は3つ。寄付の量 増えていると答えたのが8団体でした。
(渋谷を中心に主にZ世代と呼ばれる若者の行動を調査してる長田さん)
今の若者はSDGsに関する関心は非常に高く、私たちの調査の中でも 環境問題を意識して何か行動を起こしている。エコバッグ・マイボトル・ゴミ拾いなどなど してる若者は 7割以上にも上るという結果が出ています。この背景には 今の若者が 学校教育で社会課題について勉強する機会が多く、社会課題をどう向き合えばいいか考えるのが当たり前になっている。
(牛窪)中高年もSDGsに関する関心は高くなってきている 。例えば オリンピックでお弁当が大量に廃棄されたニュースをで見て ちょっと考え直さなきゃいけない、関心を持つようになったっていう方も多いんですね。
山口の銀行が始めたバンカーズファーム 地域を活性化しないと生き残れない
山口県にあるとある地方銀行では生き残りを懸けて全く畑ちがいの事業を始めた。
山口県にある山あいの集落 岩国市錦町を訪ね 畑にいたおばあちゃんに聞くと「 バンカーズのハウスがあって いい人で男前!」とのこと。
農業用ハウスで 3年前から 銀行員たちが 地域の特産であるわさびを栽培していた。きっかけは 県で農家の数が大きく減少し、地方銀行としては このまま地域が衰退していくのを黙って見過ごせないという思いだった。
まず わさびを基点に盛り上げるために わさびを儲かる農業にする。それで新規就農者が増え地域が盛り上がると考えた。
小さなトタン小屋がバンカーズファームの心臓部で 社員は 社長のほか 企画部長 生産部長 営業部長の4人。誰が栽培しても 損しない方法を確立しようとしている。
去年1kg生産するのにかかった時間は13分。半分以下にしないとモデルには達せないと考えている。
若者を呼び込むため1日8時間 週休2日でも もうかるモデルを模索している。
外気温を10分おきに測るなど 徹底的にデータ化することにも努めている。
いろいろと試し 栽培に適した温度や土壌を探り 今まで10種類くらい土壌を変えてみた。
ビジネスを軌道に乗せるため販路の確保にも努めている。
この日 営業部長がわさびの加工場を訪ね 銀行時代のお客を頼りに販路を拡大を目指している。
「銀行員なので いろんな方を紹介してくれたり 連れてきてくれたり そのあたりは流石だと」
わさび農家だけでなく関わる企業も もうかるようにして 地域全体を活性化させることが最終目標だ。
実は練りわさびの原料 これまでは ほとんど輸入頼りだったが、去年から加工食品の原材料の原産地表示が義務化された。 それにより国産原料の需要が高まる見込みで わさびの栽培に勝機を見いだした。
お手伝いしながら旅をして社会貢献
(牛窪)地方は人手不足が深刻化しており いろんな企業が さまざまな解決策を探ってる。私が面白いなと思う取り組みで 地方の人手不足と旅行者をマッチングするサービス、最近ちょっと人気を呼んでるんですね。例えば 収穫時期に人手が足りなくなって困ってる農家さんを 旅行に行くだけでなく お手伝いしたいなと思っている旅行者を アルバイトのような形で短期間だけ雇うことができるサービスです。
コロナ禍で社会貢献したいという 欲求が高まって 自分が楽しむだけじゃなくて何かできないかなという方が増えている。【株式会社おてつたび】
🚙おてつたび先情報🚗
— 【公式】おてつたび|お手伝いをしながら、知らない地域を旅する (@otetsutabi) February 2, 2023
✅地域:山梨県 山中湖村
✅おてつたび先:富士と湖の宿 多賀扇
✅期間:02.23(木)〜02.26(日)
✅内容:食事準備、片付けなど
富士山と山中湖に囲まれた、大自然の中にある旅館でおてつたび!温泉も入れます!
#日程短縮可 #日程延長可
/https://t.co/cfM8yWYOaf
\ pic.twitter.com/jl7Z08hLga
(所)これは ちょっと いいヒントですね。同じ旅行 行くんだったらお手伝い行って 仲よくなってこっちの東京のお菓子 ちょっと送ると 野菜が届くからね。仲よくなるってこと 大事だよね。
(ジェイソン)フランスの西にあるナントという街は 造船場があったが閉鎖された。その跡地をテーマパークに再生 造船所にあったもので 高さ12メートルの機械仕掛けの巨大な象を作って 年間30万人集める観光都市になった。
劇団四季 コロナ禍の先 継続観劇を願い 俳優と学生が交流会
演劇業界は コロナ禍で大変 大きな打撃を受けました。現在公開中のミュージカルで 異世界に迷い込んだ少年が バケモノたちとの交流を通じ成長していく物語。去年4月に開幕し すでに観客数が20万人に迫る話題作の講演終了後、客席に若者たちが戻ってきた。そして たった今まで舞台に出ていた主役級の俳優たちが現れた。これは 学生を対象に 先月から始まった 俳優たちと交流する学生オフステージです。この日は 大学の演劇サークルの学生など50名が参加し、学生たちの質問に答え、学生からのリクエストに応えタテも披露。
ミュージカルを主催する劇団四季の社長 吉田 智誉樹さんに教えてもらう。
ますます少子高齢化が進み サステナビリティなことを考えると 舞台芸術を鑑賞する習慣を付けられるかどうかは 学生時代の文化とのふれあいにもよると思うので そのチャンスを拡げていきたい。
新型コロナウイルスのまん延がきっかけだった。政府から発せられたメッセージ、もう衝撃だったですね。未曾有だの危機で 組織の存続や継続性が影響を受けるレベルで結局 休演数は 1934回に上った。10年 20年先まで舞台を上演していきたいと 始めたのが今回の学生限定企画だった。
学生たちは「本当に貴重な体験だった。かけがいのない体験で一生思い出を大切にする。また見に来たい」と語った。
(木村)一生のファンになるでしょうね。ずっと休演でしたもんね。でもやっぱりやり続けてほしいし 私もやり続けたいなと心から思ってるんでこういう取り組みはすばらしいと思います。
ちなみにVTRの劇団の皆さんが 学生限定の企画を開催した背景には コロナ禍で 修学旅行や運動会ができなかった若者のために 何かできないかとの思いがあった。
(長田)私たちの研究所では 毎年 若い世代のトレンドを選んでもらい「トレンド大賞」を出してるんですけれども 2022年の「体験部門」を 若者とノミネートを選んでいた際に 結構 花火大会とか納涼船というような 昔ながらの体験ができた が出てきた。理由を聞くと 「コロナ禍で学生時代思い出つくりができなかった。 私たちは何もできなかった」といい 体験する機会が奪われていた。
(所)何もできなかったことも残るからね。私がちっちゃいときには運動会もできなかったのよって 子供たちに語れる。
▽まとめ&感想
物価高でフードバンクの寄付が減った所もあるが SDGsのため増加傾向に。
SDGs 私たちにとってはもったいない精神で そんなニュースを聞けば反応します。
お手伝いしながら旅をして社会貢献 できることがあれば手伝いしたいですね。
【てつたび】雪下ろしとか、温泉に泊まって清掃とか 眺めるだけでも夢が膨らみます。