あしたも晴れ!人生レシピ「写経 自分を見つける」まとめ

Eテレ 12月27日(金)午後 8時00分~ 午後8時45分
講師】書家…石飛博光,禅僧…藤田一照,【VTR出演】磯野貴理子,【司会】賀来千香子,小澤康喬,【語り】堀内賢雄

静かなブーム「写経」。心穏やかに。忙しい日々で自分を見つめる時間に。写経で新たな生き方を探してみませんか。

薬師寺 加藤朝胤管守 写経とは

無心になるなんて、無理。写経をしながら、腹の立つこと、いいこと、何でもいい、何かを一生懸命考えて、写経する。腹の立つ原因は何なのか?だんだん写経しながらわかってくる。

禅僧…藤田一照
写経とは、一心に経をを写せば、功徳がやってくる。御利益はついてくる。

カフェで写経:気軽に体験、女子に人気。

東京 代官山のお寺が開いたカフェ。SNS映えするメニューが並びます。
気軽に体験できる写経。必要な、道具を貸してくれます。僧侶も常駐しています。
写経するのは「仏説無量寿経」という経典。
苦しみのない世界を説いています。
初心者だと およそ90分。
ひと文字 ひと文字に向き合います。

東京丸の内 シリコンバレーに拠点を置くグローバル企業でも写経

様々な、バックグランドを持つ社員がおり、日本の一つの文化、考え方を学ぶ。
初めて写経体験をしたフィリピン出身の社員です。
仕事とプライベートの切り替えに
写経を取り入れたいと考えています。

般若心経 (はんにゃしんぎょう ) とは

般若心経とは、人気のある経典で 大乗仏教の中心的な、教えである「空」の教えが、
凝縮された表現の中に 、本文で262文字と聞いてますが、
短いので 始めてから、終わったという達成感が、短い時間で得られる。
「空」というのは、
すべてのものが縁起というのが、仏教の基本的な教えで、
すべてが つながり、関係の中で成立していて、
ものが それ自体で、一人だけで 一つだけで成り立っているということはない
だから他のものが変化すれば、それも変化せざるをえないので、
「諸行無常」という言葉で表されてる。
ですが、僕らは何か気に入ったものがあると、それをずっと持っていたい。
執着ですね。すべては手放していかないといけないものだ。

磯野貴理子さんが鎌倉長谷寺で写経体験

鎌倉にある長谷寺。「長谷観音」の名で親しまれ アジサイの 景勝地としても人気があります。
長谷寺は古くから写経が盛んです。人気に応えて 6年前、写経専用の建物に造り替えました。

寺での写経の作法とポイントを学びます。
「般若心経」に挑戦です。

何で書かれますか?筆や筆ペン ボールペン 鉛筆がそろっています。
筆を選びました。

写経する部屋に入る前に香で体を清めます。(塗香)
まず最初に阿弥陀様ごあいさつをということで。 手を合わせます。
薄く書かれた文字をなぞります。
自分で仏様を作り出す、というようなお気持ちで書いてください。
一字一仏といわれ、一つの文字を写経することは、一体の仏像を彫るのと、同じことだそうです。

書き始めて70分。磯野さん 写経を書き終えました。 写経を奉納します。

スタジオでも写経体験

書家 石飛博光先生 NHKの「書にきく禅語」に出演中です。
「空即是色」 を書いてくださいました。

今回 写経するのは 「般若心経」 の一部 「色即是空 空即是色」の8文字

仏教用語で「色」といったら物質=肉体
この世の中に執着できるものはない、そういう形ですべてのものが、できあがっている
だから いつまでも若くいたい、健康でいたいと思っても
必ず僕らの思いを超えたところで、年老いたり、病気になったりしますよね。
すべてが縁起、すべてが関係し合う中で出来ている。

その反対の「空即是色」は ないわけではなくて いろんな働きでこの体が今成り立っている。

でも今は あんまり考えずに 書写するということで。

ひと文字 ひと文字に愛を込めて。
横の線を少し細く書いて
縦を太く書きますと。メリハリが つきますね。

今度は手本を見て書いていきます。なぞるのよりも難しくなるんですよね?
はい。 少々 大きめにもうはみ出してもいいですから、のびやかに書いてみてください。
お手本を見る時に、長さの割合を見たり、方向を確認したり きれいな形も整いやすいと。

大病から生きる希望を見出した人

豊島区 弘法大師空海ゆかりの金剛院。週に一度 写経のために開放しています。

ここで「般若心経」に向かう、会社員の相澤一喜さん。
写経を始めたのは2年前。
大病を患ったのが きっかけでした。
突然の病の宣告に ショックを受け、一度は死を意識したそうです。
インターネットで いろいろ調べますよね。
願いを込めて 必ず記した言葉があります。

「身体健全」。

写経に取り組むうち 手術は無事成功。

症状が回復するにつれ 世界の見え方や、 価値観が変わっていきます。
相澤さんは次第に積極的になり、写経目当ての1人旅を、 するようになります。
そこで出会った人と話す、 楽しみができました。

亡き母に感謝、供養する人。

品川区 薬師寺東京別院に、桶谷さん、 月に1度 仕事の前に通っています。
決まって書くのは「般若心経」。 亡き母との思い出があるからです。
写経をする日は 両親どちらかの命日です。 いつも記す言葉があります。
父と母の戒名と共に…「感謝」と「供養」。

さあ ここまで写経を 見てきましたけれども、同じようにですね
心を落ち着かせるもので、道具を使わずにできるものに、めい想があります。

立っていただけますか。めい想って大体3つの側面がありまして
「調身」 身を整える姿勢ですね。それから「調息」 息を整える呼吸。「調心」 心を整える。

まとめ&感想

静かなブーム「写経」。
カフェで写経 気軽に体験、女子に人気。
研修に写経するアメリカ企業の日本支社。オンオフの切り替えに有効
磯野貴理子さんが寺で写経体験。自宅でできる方法も紹介。
写経で、大病から生きる希望を見出した人。亡き母に感謝、供養する人が紹介されました。

般若心経はなかなか理解できませんが、写経を通じ心穏やかに 、自分を見つめれたらと思いました。
心に残ったのは、
一字一仏といわれ、一つの文字を写経することは、一体の仏像を彫るのと同じ