あしたも晴れ!人生レシピ「 スキルを生かして社会貢献 自分を発見する楽しみ 」▽こんな話

Eテレ 11月7日(金)午後 8時00分~ 午後8時45分
【ゲスト】秋野暢子【講師】立教大学大学院兼任講師 広石拓司【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄

今、自分のスキルや経験を生かして、社会に役立ちたいという活動が広まりつつある。社会貢献しながら、自分を発見。生き方の幅を広げる人たちを紹介する。★プロボノでいじめ撲滅をめざす:プロボノとは、自分のスキルや経験を生かして社会貢献するボランティア活動。驚きの成果が。★ハンドマッサージのボランティアで、シニアを笑顔にする男性。★いちご農家のPRに奮闘する女子大生:SNSと若い感性で、農家のすごさを発見。

出典:NHK HP

プロボノが どうやって社会に貢献していくのか

今回のゲスト 秋野暢子さんです。

今回のテーマの 自分のスキルや経験を生かして 社会に貢献することをですね
プロボノといって注目されています。

では そのプロボノどうやって社会に貢献していくのか その主な仕組みを見ていきましょう。

困っている団体 (NPO法人など)
  ⬇ (支援を依頼) ⬆
間を取り持つ中間団体   マッチングする  
 ⬇(依頼を公開)   ⬆ (応募) ⬆(支援)
プロボノをしたい人 参加者

中間団体が依頼に生かせるスキルを確かめながら 困っている団体とプロボノ参加者をマッチング
あとは双方が やり取りをして 課題の解決にあたっていくという流れ

プロボノをしている方を取材しました。
椎名さん本業は コンサルタント。 企業に対して ITを使った働き方改革 などの提案を行っています。
椎名さんが プロボノを始めたのは3年前。 これまで 2つのプロジェクトに 携わってきました。
平日の仕事後や休日などに 無償で行っています。

今回 椎名さんが プロボノで支援しているのは 学校でのいじめを撲滅したいと 5年前から活動を続ける一般社団法人。
主な活動は このウェブサイトの運営
いじめが発生した場合 本人や友人などに 匿名で投稿してもらい その情報を教育委員会へ報告する仕組みを 作りました。

サイトを開設した井田さんは 悩んでいました。
「5年たつのに 活用が広まらない」。 プロボノに依頼したばかりの5月は サイト閲覧数は 週に180ほどと
伸び悩んでいました。
そして肝心のいじめ報告は 週におよそ2.4件に とどまっていました。
さらに自費で賄っていた活動資金は底をつき始めていました。
止めようと思うときに いじめの報告が来て、内容を見てしまうと わ~っていうような 内容が結構 多いものですから これは やめるわけには いかないなという まあ 勝手な責任感とか使命感とか。
現実問題 資金も枯渇しそうだなっていう板挟みでどうしようかって毎日 考えてるような感じで。

そんな井田さんに対して 椎名さんは 協力したいと立ち上がりました。
子どもが今 小学生なので、今も そうかもしれませんし、今後 中学 高校と上がった時に いじめの問題が身近になり得るのかなと思ったとき 一番自分近いテーマ 自分事として考えられそうと思ったこと。

椎名さんが チームのリーダー。他に3人のメンバーでプロボノ初参加です。
神奈川に暮らす くわっちさん。 造船会社で 生産計画管理などを担っています。
富山に暮らす ゆうきさん。広告代理店に勤めた後 県議会議員をしています。
そして東京に暮らすララベルさん。フリーでプログラマーをしています。
4人とも無償で活動しています。この4人と 一般社団法人の井田さんで 活動方針を話し合いました。

それを椎名さんが スキルを駆使して 工程表に まとめました。
そして スローガンを作りました。子どもに「伝える」 「賛同する」「広める」。

ミッションとなったのが すでに参加が決まっている オンラインイベントに向け 認知度を向上させること。

メンバーそれぞれのスキルを生かして、動きだしました。
広告代理店に勤めていた ゆうきさんは 賛同者を増やすため 分かりやすく まとめた提案書を作成しました。
「いじめによる自殺の無い日本へ そして加害者 先生 学校も救いたい」
1認知不足 2資金不足 3担い手不足

これを使って メンバー全員で 企業や知人などに呼びかけました。
そして もう一つの悩み 資金不足については 寄付金を集めることに決めました。
そこで取りかかったのが ウェブサイトの改修です。
担当したのは プログラマーの ララベルさんです。
トップページに メニューを新たに加え、「寄付のお願い」のページも作成しました。
リーダーの椎名さんが適材適所を考え、進捗状況をチェックしながら 進めていきます。

プロボノ 目の前で喜んで頂ける 充実感を持てる 身近な所からはじめよう

4ヶ月後 プロジェクトの最終報告会が 開かれました。
ターゲットに定めたイベントの翌週に、劇的な変化が表れました。
サイトの閲覧数は 17, 000余り。プロボノを始めた頃の ほぼ100倍です。 寄付金は56000円
いじめの報告は なんと124件。50倍ほどになりました。

すばらしいのは 椎名さんリーダーシップがすごい
「これは この人にやって頂きます。大丈夫ですかね?」っていうような形で
毎週 毎週 鮮やかに指揮者みたいにさばいていた

椎名さんは仕事では実感できない様な満足感を得られる場所です。
私の仕事自体が 企業さん向けなので、企業さん向けの仕事っていうのは なかなか相手が大きいこともあるので、例えば その先の社会が どう 変わっていくかというようなところが あんまり ダイレクトに
見えにくいところが ありますが、プロボノは社会問題に取り込む団体の支援なので 実際 目の前で喜んで頂ける

社会起業家の支援や社会課題を解決する事業開発を手がけている 広石拓司さんです。

社会課題を解決しようとする時に、誰か お一人とか あるいは一つの団体の志だけでは やはり難しいという部分は あるのでしょうか?
その人たちを現場に一番近いところから支援をしようという方 例えば NPOの方は その問題をよく理解してこういうことをすべきだって分かっていてもやっぱり できることに 限りがあるります。
そこで スキルを持ってる人がいっぱい世の中にいるので その人の力をうまく借りてやっていく。
そうすると 単独ではできないことが たくさんの力を持ち寄ることですごく大きい 大きなことが
よりスピーディーにできるようになる



ふだんのお仕事の中では 、どうしても仕事先の相手の方とかしか つながりが持てないんですけども 全然違う専門を持ってる方と 友達になれたりとか 仲間になって一緒に取り組める。
そうすると 自分のやってることが 実は社会に こんなふうに役立つんだなとか 実は自分のふだんしてることがいろんな人と つながるきっかけになるんだなとか 感じることで すごく充実感を持てるんじゃないかなって思うんですね。

プロボノとボランティアの違いは、 困ってる方に対して お手伝いをするってとこは共通をしていますが、ふだん自分が お金を頂いてやってる仕事をボランティア的に貢献する ものをプロボノと 呼びます。
一番最初は弁護士が、法務的な知識だとか 経験なんかがあるということが 社会の中で困ってる団体とか貧困の方々に ふだんだと たくさんの報酬をもらって やってるものをボランティアで やるってとこから始まった。

会社に行けば 例えば経理の仕事を、してると みんな経理ができるんですよね。 普通だと思ってる。
しかし困ってらっしゃる方のところに行けば「経理で数字を整理することが、私たち すごく困ってたの。 あなたすごいわね」って言われる。
スキル 別に持ってなくても、自分は持ってないと思ってても 案外 持ってたりするんですね。

まず身近な地域のボランティアセンターとか 市民活動センターがあるので、そちらに伺って「こういうふうな経験があるんですけど」とか 「こういう仕事してるんですけど」という形で「何ができますか?」って、一度 聞いてみてほしいと思います。
担当者の方と お話してると「それなら できる」とか「もしかしたら あなたは こういう ことが できるかもしれませんね」という中で見つけて頂ければいいなと思っています。

自らスキルを増やし社会貢献の幅を広げる 得意なことで仕事を続けたい

自らスキルを増やしながら社会貢献の幅を広げているという方です。
東京 目黒の 坂井二朗さん(52)で、妻の靖恵さんと娘の家族4人で暮らしています。
寝室兼 超狭い仕事部屋で 端末の作業をしてたりします。
情報通信技術などを扱う、大手企業に勤める坂井さん。本業は営業職の育成 教育です。
在宅勤務が続いています。営業に欠かせない身だしなみについて 磨いてきた坂井さん。

スキルを生かして 十数年前から、副業を行い 収入を得ています。
スーツは24~25着持っています。副業は イメージコンサルタントです。
TPOに合わせた装い方などを手ほどきし、その人の印象をアップしていきます。
イメージコンサルタントになったきっかけは、おじさんと呼ばれる世代は どうも さっぱりしてないというか……。
身につけるものを変えるだけで 少しでも 明るいイメージを発信出来るとして、坂井さんは資格を取り
講師として教えています。
参加するのは おじさん世代や、夫のために学びたい妻などです。

おじさんでも見違える、スーツの着こなしを伝授します。
スーツはなんと言ってもサイズが命

おじさまがスーツを着ている写真 ディテール 襟元・ 手先・ 足元を変えると 見違えます。これ すごい違いですよね。

坂井さんのモットーは ちょっとした工夫や心がけで 明るく元気になれる
去年から あるボランティアに参加し始めました。
いつまでも輝くプラチナ世代のために
美容の力を通して地域社会とのつながりを 築こうと活動するNPO法人です。

施設を訪れ 化粧をしたり、マッサージをしたり。
触れ合うことで シニアを笑顔にしたいと、無償で取り組んでいます。

坂井さんは勉強を積み、ハンドマッサージの講師となりました。
ハンドマッサージとは シニアの手を取り、触れ合いながら心を通わせる試みです。

本番の日。オンラインで行います。
これまで気にはなっていたものの、夫のボランティア姿を見たことがなかった 妻の靖恵さん。
自分が楽しいことが好きなので、サラリーマンぽくないとは よく言われるよね。

いざ坂井さんの出番です。
は~い 皆さん こんにちは。 坂井と申します。
まず小指から いきます。 小指の根元の方に親指をのせて頂いて。
坂井さんが声をかけながら手本を示し、自らマッサージしてもらいます。

本来は じかに手を取って行うのですが、心を通わすことは できたのでしょうか?
しょうがないですよね 。今はね。

ニーズがあると自分のスキルがアップするっていう。
新しいことに挑戦なさって、みんなを楽しくしていく。
スキルアップになることが いいとこじゃないかって思います。

ちなみに坂井さんは、イメージコンサルタントの副業を 始められましたけど、定年後にも 自分の得意なことで、仕事をしていきたいという、準備のために始められた。
そこから どんどん広がっていった。

自分の積み重ねてきたもので 社会に貢献

定年後の時間も見据えて 自分自身で、どこを伸ばせばいいか、どこを もう1回 自分の中で、確認していけばいいかとか、気付けるので 勇気を持って踏み出してほしいと思っています。

つい僕たちは 定年後 高齢者というふうに 考えてしまうと高齢者なんですけど、その方は何十年かけて
いろんな専門分野のお仕事を、してきてる方です。
例えば海外赴任が長ければ、実は英語とか外国語が、すごく得意であったりします。
意外と 地域の高齢者の 集いで 英会話のグループがすごく人気があったりします。

専業主婦の方も、子育てしてきたという経験自体が、一つは自分の中で 大きな経験なんですね。
例えば自分が料理する時に、子どもにも手伝ってもらってた。
地域で その話をしたら驚かれ 「どうやってやってるの?」とか 「包丁とか持たせて 危なくないの?」とか 教えるような活動を始め、 すごい人気のある活動になった。

自分の積み重ねてきたものを生かして 社会に貢献できるとすると、生き方ってのは どう変わる
考えられますか?
一つは自分自身が新しい役割を得るんですね。 やりがいを持てるものがどんどん増えていく

先ほど坂井さんも 最初は高齢者の方に ハンドマッサージを教えるだとか 思ってなかったと思います。
活動してみて「こういうことも できるんじゃない」って言ってもらうと、絶対 自分では 出会えないものに出会えていけるんです。
そうするとですね すごく人生の幅が豊かになるんですね。

少し地域とか社会に出てみると、すごく自分の世界が、ぐっと広がるっていうのが、こういう活動の面白さじゃないかな と思っています。

秋野暢子さんのボランティア 自分のためにやっている


秋野さんも さまざまな ボランティアをされていて、ちょっと ご紹介を頂きたいと思います。
東北 行った時に、栄養セミナーみたいなこと。
やっぱりどうしても一人住まいになったり、こじんまり暮らしてらっしゃると、ちゃんとした栄養をとってないことが、多いんですよね。なので ちゃんと こういうふうなものをとりましょう。

私は運動をずっと やってきたので、運動を皆さんに お教えしてます。
体がやっぱり硬くなっちゃうんですね。みんな広いとこで暮らしてた方が ちっちゃい所に仮設に入られたりすると何か 息が詰まる。
だから運動して 体を温めて、最後 みんなで笑って終わるみたいな。

あと 私も0歳から100歳までの健康を考えるという取り組みをやってるんですけど そんな中で、子どもたちに読み聞かせをしています。
やらせてもらってることによって私自身もスキルアップしていくっていうか、社会貢献してるようだけど 実は私は、自分のために本当にやっているっていう 実感を持つっていう感じですね。

ボランティアって あなた 自分がよくて やってんでしょ」って言われていいの。
偽善者みたいに思われたり、「何か売名でしょ」って言われたり 「そういうのやって 気持ちいいんでしょ」。そうです。 そのとおりです。人が どう思おうが やった方がいい

「社会貢献」という言葉が ちょっと ハードル上げてるんだと思うんです。
でも生かし 生かされるっていう関係だと思うんですね。

賀来さんは 読み聞かせはできるかな。さっきのハンドマッサージも 自分で できるかなとか思っていたので それ是非 参加させてください。
本当? 本当に ボランティアで一銭も出ないんだけど いい? 絶対 声かけるからね。

今の このやりとりで また可能性が広がったっていうことですよね。

お友達が やってるからとか、こういう機会があるよって 紹介してもらう とか、「あれなら私 できるんじゃないの」って思えることって きっと あるんですね。

地場産業をサポートする 「ふるさと兼業」 いちご農家のPRに奮闘する女子大生


新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けている 地方の地場産業です。
その土地に ゆかりもない、訪れたこともない人たちが 課題の解決に向けて サポートする 取り組みがあるんです。「ふるさと兼業」と名付けられたウェブサイトです。

課題を抱え スキル不足に悩む地域企業や、NPO法人などが支援を求めています。
一方で ふるさとや好きな地域で、働きたいと願う人たちに情報提供し、マッチングするというものです。
参加形態は プロボノでもよし 多少の報酬が得られる兼業もあります。

課題に直面する団体の一つ、岐阜にある いちご農家 鳥内大輔さんです。
採れたての いちごの販売やオリジナルの いちごスイーツなどの提供をしてきました。
しかし新型コロナウイルスの影響で、厳しい経営状況に陥りました。

SNSを使ったPRを考えたものの、スキル不足で二の足を踏んでいた鳥内さん。
ふるさと兼業で人材を募集することにしました。
そこに手を挙げたのが、神奈川に暮らす 大学4年の 菊地成美さん。
岐阜には行ったことがなく、しかも なじみのない農業の現場。

自分が好きなことで貢献したい、それが 地方がいい。
という以外に、自分が出来ることを どうやってアピールするか どう仕事につなげるか?と思っていた。
菊池さんが好きなこと。 それは動画を作ることです。
高校生の頃から動画作りにハマったという菊池さん。
友達の誕生日に、自作の動画をプレゼントして、喜ばれた思い出があります。
中学の時から スマホで画像編集してて、それがバズって 全校生徒がフォロワーに、なった経験があったので 画像が好き。

菊池さんはプロジェクトを始めるにあたり、岐阜の生産現場を訪れました。
ハウスや店舗を回り、いちご農家の鳥内さんの、熱い思いを知ることができました。
このプロジェクトでは1か月3万円ほどの、報酬が いちご農家から支払われます。
菊池さんに課せられた使命は、SNSを中心とした業務で 会社の認知 ファンの獲得を主に行っております。
そんな菊池さんには 心強い仲間がいます。岩手に暮らす高橋ひな子さん。菊池さんと同じ大学4年。
ふるさと兼業の応募者です。
2人が練っているのは、いちご農家の魅力をたっぷりと伝える、オンラインイベントです。
オンラインで参加者とつなぎ、家にいながら、生産現場の雰囲気や商品などを 味わってもらおうという企画です。

2人で考え抜いたイベント案。イベント前日に いちごを収穫し 参加者に届けます。
そして イベントの中で一緒に食べるというものです。
鳥内さんに伝えると 昨日取ったものと、今取ったものを食べ比べる案が提案されました。

これから いろいろ詰めたり、成果物 作って 発信しなきゃと思います。

いや もうデジタル時代ですね。
ああやって遠くの人たちが、画面上で みんな結び合うみたいな 時代が やっぱ来てますよね。
だって いちごを見分けるのコンテンツになるんですよ。

皆さんの楽しそうな様子 見てると、やっぱり自分の力を役立てて 誰かと協力するってことは本来
楽しいこと
なんだなって 教えられた気がしました。
発見の喜びですよね。

広石さんは自分が興味を持てて、それが できそうだなと思うことを 見つけて それをやるってことが
すごく大切だな
ってことを改めて考えました。

秋野さんは、 とりあえず今やってることを続けていこうと思ったのと、やっぱり なんだかんだ言っても
自分のために やってます。自分自身を新しく発見するために、やってるんだなっていうことをまた今日 再確認致しました。

▽まとめ&感想

プロボノは目の前で喜んで頂け、充実感を持てる。身近な所からはじめよう。
自らスキルを増やし社会貢献の幅を広げる。
自分の積み重ねてきたもので社会に貢献。
秋野暢子さんのボランティア 自分のためにやっている。
地場産業をサポートする 「ふるさと兼業」でいちご農家のPRに奮闘する女子大生

「スキルを生かして社会貢献 」私も 何か出来ればと 考えましたが 、 また 小学生に何か教えられることありますか のアンケートが配られたりしてますが、何も思いつきません。最近は出かけるのが億劫になってきました。