あしたも晴れ!人生レシピ「パラスポーツで見つけた新たな道」▽こんな話!

Eテレ 4月10日(金)午後 8時00分~ 午後8時45分 「パラスポーツで見つけた新たな道」
【ゲスト】元陸上選手 為末大
【出演】日本ブラインドサッカー協会 高橋めぐみ ブラインドサッカー選手 鳥居健人【司会】賀来千香子 小澤康喬【語り】堀内賢雄

為末さん:パラリンピックは、サポートする人達が、チームで選手を助けていくので、チームがどう機能していくのが、競技力につながって、すごく面白いポイントだと思う。

パラスポーツを陰で支える人たちに注目。★陸上:選手ひとり一人に応じた義足を製作する義肢装具士。リオ大会走り幅跳び銀メダリスト山本篤選手にも義足を提供、信頼を得る。この道に入るきっかけとなった、大学時代のある体験とは。★ブラインドサッカー:魅力を発信する協会職員。グッズ開発、SNS発信、観戦を楽しむ仕かけも発案。スタジオでは、元日本代表選手が驚きのプレーを披露。音で見る!?世界を体感する。

出典:NHK HP

義肢装具士 沖野敦郎さん

パラリンピックの花形ともいえる陸上。足に障害のある人が付けているのが、行事用の義足競技競技用の義足を使いこなすことで、オリンピックの記録を超えることもあります。日本で使いこなすのは、リオ大会、走り幅跳び、銀メダリスト山本篤選手、2018年アジアパラ競技大会で、金メダルの井谷俊介選手です。
こうした選手に義足を提供したことがある、義肢装具士の沖野敦郎さんがいます。
義肢装具士とは国家資格であり、使う人に合わせ、義肢や装具を作ります。
ソケットと呼ばれる、足を入れる部分をオーダーメードで作っている。
あとの部品は、既製品でいろいろあるので、パーツを組み合わせる。

沖野さんを頼って、多くのアスリートがやって来ます。
名古屋学院大学4年の大島健吾さんです。生まれたときから、左の足首から先が無く、
義足を使って走ると足先に、少し痛みが出てきます。ソケットを作り直すことに。
選手と試行錯誤を重ねながら、世界で一つだけの、義足を作り上げていきます。

沖野さんは、物作りが大好きで、大学では、機械工学を専攻していました。
大学時代、留年してしまいました。将来何をすべきか考えていたときに、偶然テレビで2000年のパラリンピックの映像が流れ、義足の選手が走るのを初めて見て、メカと人間の融合、かっこいいと。それで大学を卒業したあと、義肢装具の専門学校に。

11年間、義肢装具士として有名だった、臼井二美男さんのもとで教わり、そして、独立しました。
そこに、リオ大会、走り幅跳び、銀メダリスト山本篤選手から、依頼がありました。
これををきっかけに、自信がつきました。
100mと走り幅跳びで、東京大会をめざす小須田潤太選手、去年日本のトップレベルが競う大会で、両種目とも2位を獲得。交通事故で、右太もも先を失いました。義足を改良するため来ました。聞き出した情報を元に調整しました。
今ほとんどの選手が、国立競技場で、走ったり、跳んだりする時が本番だけど、私からすると、今が本番。だから楽しい、必死

沖野さんは、新豊洲Brilliaランニングスタジアムで、一般の人にも体感してもらう試みをしています。誰にも手軽に借りてもらう『ギソクの図書館』です。
開設に当たっては、皆と協力して、クラウドファンデングを活用しました。
競技用義足は、値段が高く、気軽に購入できませんが、ここでは、1回500円で利用できます。さらに、月1回ランニング教室を開催しています。
2回目の参加で、9才の女の子、世界が拡がった。自分が、元気になれた。

東京パラに男女2名ずつユニバーサルリレー

2020年の東京パラリンピックから、正式種目として採用されるユニバーサルリレーは、視覚障害、立位の切断及び機能障害、脳性まひ、車いすの順番で男女2名ずつ、計4名の選手で走るリレーです。1人あたり100メートル、合計で400メートルを走って競います。

障害のあるなしにかかわらず楽しめるブラインドサッカー

ブラインドサッカーは音や気配を頼りに、ひとチーム5人で対戦します。
ボールは位置がわかるように、転がると音が出ます。
ゴールキーパーは障害のないひとが認められ、それ以外はアイマスクをします。
日本代表はパラリンピック初出場です。
NHKはアニメで、パラリンピックを紹介、「アニ×パラ」です(こちらです)
「キャプテン翼」の高橋陽一が、音で360度イメージできる、ブラインドサッカーを描いています。

ブラインドサッカーの魅力を発信する協会職員 高橋めぐみさん。
SNSを通じ試合情報を発信、デフェンスに行くときの言葉「ボイ」が入ったグッズ開発。観戦を楽しむ仕かけの透明フェンス席、家族や友人達と、飲食しながらと楽しめるテーブルボックス席も発案。競技の面白さを知って欲しい。

大学でサッカー部のマネージャーをしながら、盲学校の寄宿舎での見守り補助のバイトで、視覚障がいをもつ生徒さんたちが、普通に恋バナをしたり、ジャニーズや可愛い雑貨の話をしていた、“こんなにも普通なんだ!”と、ものすごく衝撃を受けました。
デンマークヘ留学、スポーツの授業を通じて、障がい者と、健常者が工夫すると、全員参加できた。スポーツってすごいなと思った。
帰国後偶然見つけたのが、日本ブラインドサッカー協会のチケット販売のアルバイトでした。はじめて、間近でブラインドサッカーを観戦。そして、協会に就職。
プライベートでもブラインドサッカーチームの立ち上げに参加。free bird mejirodai 去年の日本選手権で準優勝という実力です。高橋さん、重要な役割を担っています。それは、「ゴール」「正面90度」などゴールの位置や角度、距離などの情報を、声で伝えます。ガイドという役割です。
スタジオに全盲の鳥居選手登場。小学校5年でブラインドサッカーを始めた。
音の鳴るボールで、360度の音でと気配で状況がわかります。フェントをかけることも。
パスを音を聞きながら、実演。元いた場所に戻れます。いろいろな情報を分析してわかるそうです。PK、ガイドの声で、見事に思っていたところに入れました。
正常者も、目隠しすることで、対等な関係で競技できる、ブラインドサッカーの魅力です。

▽まとめ&感想

義肢装具士とは国家資格であり、沖野敦郎さんは使う人に合わせ、義肢や装具を作ります。多くのアスリートの手助けをしています。また、競技用義足は、値段が高く、気軽に購入できませんが、『ギソクの図書館』では1回500円で体験できます。さらに、月1回ランニング教室を開催しています。
男女2名ずつユニバーサルリレー、障害のあるなしにかかわらず楽しめるブラインドサッカーも紹介されました。