Eテレ 9月18日(金)午後 8時00分~ 午後8時45分 「実践者に学ぶ!心も部屋もスッキリした暮らし」
【講師】経済評論家…勝間和代【司会】賀来千香子,小澤康喬【語り】堀内賢雄
家で過ごす時間が増え、掃除や片づけに力を入れている人、多いのではないでしょうか?今回は、部屋をスッキリさせるポイントを、収納アドバイザーなどから教えていただく。ゴチャッとしたものが目に入らないよう「死角」を利用して収納する方法、モノを奥にしまわないようわかりやすく整理するコツなどヒント満載!勝間和代さんはモノにあふれていた部屋を、2週間で大変身させた。その実践録を、ヒントとともにうかがう。
出典:NHK HP
今回のテーマは「スッキリした暮らし」です。
ゲストは、勝間和代さんです。
勝間さんは、散らかっていたというお部屋を、2週間余りで替えられた。
まず幸福度が すごく上がりまして、120%ぐらいになったんですよ。
余計なモノを買わなくなるので、お金を余分に使わなくなるんですね。
「心を楽に シンプルライフ」の寺本あや子さん
スッキリした暮らしを実現のため模索と工夫をしてきた方を取材しました。
寺本あや子さん
自分が理想とする スッキリした暮らしを実践しているといいます。
寺本さんは日々の暮らしで発見したことを、テーマに記事を書いている、人気ブロガーです。
そのタイトルは、「心を楽に シンプルライフ」。
ほぼ毎日更新し、月間50万回も閲覧されています。
久しぶりにリビング全体のお話です🍀https://t.co/d7jZ59RQFP
— ayako@シンプルライフ&イラスト日記 (@ayakoteramoto) July 7, 2020
部屋作りに興味を持ったのは、建築を学んでいた大学生の頃、ヨーロッパを訪ねた時。
芸術的な建物や美しい空間デザインに、衝撃を受けたといいます。
寺本さんが理想としたのは、自然のぬくもりを感じさせる木の素材と、機能的なデザインを持つ家具を基調に、シンプルながらも、調和した雰囲気のお部屋。
ところが その夢をかなえるのは、簡単ではありませんでした。
24歳の時に結婚し、2人の子どもが生まれ、120平米もあるマンションで、暮らし始めると、家具は増え続け、全部で 35点にもなっていました。
まず結婚して 夫が結構モノを捨てないタイプで、私が先に新居に引っ越して すごい、押し入れとかスカスカだったんですけど、旦那さんが引っ越してきたら、もう ぎゅうぎゅう詰めになってしまって。
モノに囲まれた暮らしからの脱出を目指し、一念発起したのは4年前。
新居を購入して引っ越し、リノベーションしたのです。
まず行ったのは家具の処分。大きな棚を捨てました。
収納する場所を減らせば、モノを減らすことができると考えました。
モノを多く持っていた夫も、協力することにしました。
家具やモノをどこに置けばいいかも、徹底的に考えました。
モノを収納する場所は 目につきにくい、死角を利用しました。
音楽が好きな夫・太郎さんのCDが、反対側の上の壁に付けられた棚に並んでいました。
こうすることで、リビングでも目立ちません。背の高い太郎さんなら手が届きます。
こちらはキッチン。 ゴミ箱など、よく使うモノが見当たりませんが、代わりに奥には大きな花柄の壁。リビングから見た時に、こうしたモノが目に入らないように、サイズに合わせて壁を作りました。
子ども部屋の家具の配置にも一工夫。
この角度からだと、ソファーしか見えませんが、中に入ってみると 逆側には収納棚が。
いろんなモノが並んで、雑然としやすい場所は、リビングからは見えないように、子どものおもちゃも ここにしまいます。
こうした空間作りに役立つのが、写真を撮ることなんです。
何で これ ここに置いてたのかなとか、今 ゴチャついてるなとか。
写真を撮り そこに写っているモノが、美しい構図になっているかを考えるのです。
また寺本さんは、モノをためない努力もしています。
日々たまってしまうのが思い出の品。
寺本さんと家族の思い出は、これだけです。(ミカン箱くらいに見えました)
結婚式の記念のクマのぬいぐるみや、文庫本サイズの日記帳などです。
これ 例えば、2014年の記録なんですけれども、毎日 1日1ページあるんですよ。
日々の出来事をイラスト入りで書き記し、思い出を縮小化していました。
さらに増えてしまうのが洋服。
寺本さんの洋服は クローゼットに、冠婚葬祭合わせて オールシーズン、20着のみ。
そのほとんどが ワンピース。パンツやスカートがいらない。
日々の服を定番化したことで、洋服は半分に減らせました。
洋服選びを失敗することも、少なくなったといいます。
そして大切なのが 定期的に要るモノと、要らないモノを見極める点検。
新しく入ってくるモノが、すごいあるので、どんどん捨てていかないと本当に、置き場所が なくなってしまって。この日は学習書を14冊と、寺本さんの本 1冊を処分しました。
夫・太郎さんの趣味の一つは料理。
料理以外にも数多くの趣味があり、モノを集めるのが好きだったのですが、今は ほとんど
持たないようにしているそうです。
結婚14年 モノを持つことではなく、家族とのひとときを、シンプルな この家で過ごすことが
大切に思えるようになったといいます。
一方 寺本さんも この暮らしをする中で、夢ができたのです。
イラストの仕事をしていた腕を生かして、漫画を描くこと。
ストーリーは、大切な家族の日常だそうです。
きれ~い。 スッキリ。
何か やっぱり海外で養われた、建築やらインテリアの、その美意識の高さを 何か感じられて。
勝間さんは、例えば ティッシュの箱を、置きっぱなしだと、それが 当たり前の風景になると、置いてあることすら、認識しなくなるんですね。
たまに写真とか、あるいは動画とかを撮ってみて、自分ではない人の目で見ると、あっ こんなんだったの?ということに、気付きますのでとっても有効な手法です。
実は勝間さんも、ワンピースを定番化しています。
家のクローゼットには、僅か これだけです。(5着?)。
今 洋服のほとんどをレンタルにしてます。
そのレンタルで借りた服を3回ほめられてから購入する。
このワンピースも実は そうでして。
3回ほめられてるから自分に似合うという、確証があって 初めてモノが増えるので、増えていかないんです。
賀来さんは、ちょっと ごめんなさい。 耳痛い 。
でも私も そのお気に入りの洋服が、ちょっと数が多いっていう。
一田憲子さん 大ざっぱな性格でも スッキリした空間を維持
心地いい空間をいかに維持していくか。
大ざっぱな性格でも スッキリした空間を続けているという方のケースを見ていきましょう。
都内にある こちらの古民家で暮らしているのは、暮らし周りのライターとして、雑誌や書物を執筆する 一田憲子さん。
古い家に合うように 食器棚や家具も、和風の味わい深さを大切にしています。
それにしても仕事で多忙なのに、こんなにきれいに保てるのでしょうか?
実は数時間前までは、シッチャカメッチャカだった。とりあえず見えないところにかたづけると、きれいになる仕組みになっている。
チェストに、整理箱が並んでいて、机の上に出しがちなものとか、裁縫道具・薬とか出したら、ポンポン入れられるスタイルにすると、面倒がりやの私でも、しまうのが嫌でなくなった。
一見 スッキリと整理されていますが、中は ごちゃごちゃ。
これこそ一田さんが考えた、きれいに見せる手抜き術なんです。
チェストの上の引き出しも、中はごちゃごちゃ。
そこには 一田さんなりの考えが、ありました。
いつも仕事でバタバタしているから、ここでごはんを食べるときくらいは、ゆっくりしたい。
そのために、片付いた風にしている。水面下のことには、労力は使いません。
一方 キッチン周りは、ワゴンに キッチングッズが隠さずに、置かれています。
ここにも ある理由がありました。
見えないタンスの中、引き出しの中に入れると、私の性格上、どんどん突っ込んで、閉めるだけになるので、ちょっと見えているときちんときれいに重ねるということもあり、ドバッとカゴに入れればおしまいというスタイル。
キッチングッズは使用頻度が高いので、戸棚に入れると探しづらく 時間の無駄。
だから あえて外に出し、分かりやすく整理しています。
フリーライターの仕事柄、すごい収納の達人のお宅に伺ったり、そのたびにマネする。
結局続かない。何度も繰り返し、無理なことをするのを止めた。
自分が出来ることをやって、自分が心地よければよい。
何か 暮らし上手でいらっしゃるなと思いました。
ダイエットと同じなんですけれども、リバウンドしてしまうんですよ みんな。
勝間さんが2週間で片づけ:自分の死後を考え 使うものだけ残す
勝間さんが、モノにあふれた部屋を、2週間で どのように片づけていったのか経験談を伺います。
書斎に ありとあらゆるモノが 、本からカメラの箱とかがザーッと置いてあるだけで、地震が来たら たぶん全部崩れるんじゃないかぐらいの状況でした。
仕事が忙しかったのも あるんですけど、どんどん あふれたモノが家中に、モノの借金のように たまっていった。 だから私は ある意味、自己破産したんですよ モノで。もう手に負えなくなってしまった。
何をしたかというと 私は他に家を借りて、そっちに逃げて仕事をしたりしてました。
お金も どんどん かかりますし、で 自分の家に帰るのが嫌になるという、悪循環ですね。
きっかけは、 私が非常に仲良かった女優さんご夫妻がいらっしゃいまして、一緒にゴルフ行ったり
お食事とかしてたらですね、その方が亡くなってしまったんですよ。
まだ私と そんなに年齢が、変わらない年齢で。
その夫さんの方に、 お通夜とか お葬式とか、会う場面があった時に、もう家の中が モノがあふれていて、片づけるのが大変だし 、さらに見ると、悲しくて しかたがないという言葉を聞いた時に ひょっとして今、私が死んだ瞬間に、この部屋って どうなるんだろう?
娘たちが片づけられるわけでもないですし、人が入った時に、何も分からない状況ですよね。
その消えてなくなった時に この家を人に見せられるか 残せるか?と思ったんです。
2週間って短期間ですよね?
やってみるとですね、かなり実は簡単だったんですよ。
そのポイントは、例えば過去2年間 使ってないモノは、一切合財 全部 売れるモノは売って、あげられるモノは あげて、捨てられるモノは捨てるという形で、どんどん処分していったんです。
片づけるというよりは、本当にモノを減らすの一点張りです。
ちょっと決心しきれないモノは、 廊下に考えるプールというのを作りまして、そこに置いて2~3週間 様子を見ました。
やっぱり要らないなと思ったモノは捨てていくし、これ欲しいなと思ったら、取り出して持っていくような形にしたんですね。
迷うモノというのは 逆に要らないんです、どちらかというと。
本当に必要なモノって、全く迷わないんですよ。
使ってるから。 要するに自分に必要か、必要じゃないかという基準を、使ってるか 使ってないかという事実で確認するんですよ。
さらに モノをとっておこうかと、迷った時に、勝間さんは コスト意識を持つようにしたといいます。
大体 家賃換算で 自分が持ってるモノが、家賃いくら食ってるって計算すると結構な金額なんですよ。
よく収納を多くしたい 収納を多くしたいって言うじゃないですか。
収納を多くすればするほどですね、居住スペースは ちっちゃくなるんですよ。
(小澤)この夏の片づけで、長年 箱ごと とってあったプラモデルを、処分したんですよ。
それは名残惜しかったんですけど、家の限られた空間の中で、両手で抱えるぐらいの箱が ず~っと
一か所を専有してるっていうのは、これ お金で考えると それなりになるんじゃないかなと思って。
そう考えたら 捨てる気に、なったんですよね。
部屋の片づけポイント リビングは最後に モノをため込まない
片づける部屋の順番も大事だそうです。
一挙にやらないというのは、片づけも 熱心にやりすぎて、途中で片づけ疲れしてしまうんです。
おすすめは、1日1時間とか決めて、寝る前のエクササイズぐらいの気持ちで、やっていくと いいんですよ。
私 一番最初に お風呂場、浴室を片づけたんですけど、こんなに タオル要らないよってぐらい
普通の家って大体あると思うんです。もう白い10枚だけ残して あと捨てるとかやるんです。
次に おすすめなのが台所と寝室です。目的が決まってるので、目的以外のモノをどんどん捨てられます。
リビングは最後に回した方がいいです。
しかし せっかく片づけても気になるのがリバウンド。
そこで勝間さんが決めたルール、モノをため込まない仕組みです。
玄関よりも家の中に 袋のままとか、段ボールのままで、モノを入れてはいけない。
その場で全部 宅配便が来たり、買ってきたら開封して、中身を出したモノだけ 家に上げて
段ボールや袋は そのまま、ゴミ箱に持っていかないと、ずっと段ボールに入ったままとか、袋に入ったモノが できてしまうんですよ。
好きなモノは、いくらでも買っていいんですよ。
そのかわり、家のモノの総数を増やさないんです。
モノを使いやすくする空間作り
ポイントを収納アドバイザーの飯田久恵さんです。 (2017.10.20放送)
こちらは 飯田さんが夫と暮らす、3LDKのマンション。
虻川美穂子さんも登場。
収納テクニック まずはキッチン。
さまざまな道具がそろう この場所を、スッキリさせるには、お鍋を掛ける。
すぐ使うものは、見える収納。
使用頻度が高い 鍋やボウルなどは、引き出しに しまわないで、取り出しやすい棚に。
毎日 使っている片手鍋とフライパン、調理道具は つるしておけば、すぐに使えます。
そして使用頻度の低いフライパンや、調味料は下にしまっておくと、油の飛び跳ねなどがなく
きれいに保てます。
食器の収納のポイントは、まず全てが よく見える置き方。
そして同じ種類 同じ大きさの、食器を重ねておくのが大事。
大きさの違うモノを重ねてしまうと、よく使う 一番下の皿を取り出すのは、手間がかかってしまいます。
棚板を増やします。棚板はホームセンターで サイズに、合わせて切り分けてくれるので、簡単に手に入ります。
続いて グラスの収納のポイント。縦一列に同じモノを入れる。
リビングの収納術。
テーブルに何もない。テーブルに置いたままにしがちなモノを、ひとまとめに収納。基礎化粧品も
立派な収納棚ですね!
扉を開くと モノが箱ごとに、きっちり整理されていました。
このふたをしない収納が、ポイントだそうです。
空いた空間がもったいないと思うでしょうが、開けただけで何が入っているか解る。
さらに ボックスのラベルに注目!
「掃除用具 手入れ用具」とありますが、行動別収納で1つの行動に必要なものをまとめる。
これは梱包用品が、ひとまとめにしてあるボックス。
荷物を送るときに、ガムテープ、送り状、ボールペンまでまとめてあるので、便利です。
続いては和室。
和室奥にある収納スペースを見せてもらうと、押し入れが ウォークインクローゼット。
もともとのクローゼットに手を加えて、上下に2段、ハンガーパイプを設置しました。
第1は こっち。
その他の衣類は、飯田さん特注の収納ダンス。
棚収納の衣類も 扉を開けると、一目で見渡せるようにしています。
まるで洋服店の陳列方法のようですね。
引き出しと違い 一目で見渡せるため、つるせない衣類は 棚収納が おすすめ。
おかげで衣替えが
必要なくなったそうです。
引き出しには 靴下や下着類を、浅めの引き出しに仕切りを付けて、収納すれば 出し入れも簡単です。
勝間さんは部屋の大改革をされて 人生に、何か影響というのは ありましたか?
余裕が出ましたね。
荒れてない家を保てるということは、自分の心も穏やかなのかなという。
あと モノに対する執着が薄れたので、やっぱり人間関係とかを、大事にするようになりましたね。
▽まとめ&感想
「心を楽に シンプルライフ」の寺本あや子さん 収納する場所は 目につきにくい死角。
ワンピースを定番化。
一田憲子さん 大ざっぱな性格でも スッキリした空間を維持。チェストの整理箱にものを入れるなど無理しない。
勝間さんが2週間で片づけ:自分の死後を考え 使うものだけ残す。
部屋の片づけポイント リビングは最後に モノをため込まない。
収納テクニックのいろいろ
いろいろ役に立ちそうなことが、たくさんありました。
私もかなり、大ざっぱな性格で、さっそく マネして、片付けた風をしたいと思いました。