Eテレ 4月24日(金)午後 8時00分~ 午後8時45分 (2019.6.14放送)
選「ばぁばチャーミングの秘密〜鈴木登紀子(94)〜」
【司会】賀来千香子,小澤康喬
NHK Eテレ 04/24 20:00 あしたも晴れ!人生レシピ 選▽ばぁば チャーミングの秘密~鈴木登紀子(94) #nhketv #あしたも晴れ https://t.co/QL7NJJnUFx
— NHK Eテレ(教育テレビ) (@NHK_ETV) April 24, 2020
「きょうの料理」に53歳から40年以上出演
鈴木登紀子さん 94歳。
ばぁばの愛称で親しまれている日本料理研究家です。
この日は料理番組の収録。62年目を迎える長寿番組「きょうの料理」です。
ばぁばは 40年以上にわたって出演し続けています。
食べることは生きることと思っておりますね。 生きるためには食べるということだと思いますよ。心の満足 それから五感を働かせて頂くということ
鈴木登紀子さんのプロフィール
大正13年 青森県八戸市で、三男三女の末っ子として生まれました。
父が大酒飲みで、晩酌するたびに1時間半から、2時間かかってたみたいですね。
1品ずつ母が作り、私が それを持っていくと、父が パッと口に入れてくれて、なんて おいしいもんだと思いました。
敗戦間もない東京・大森に、結婚して、住まいを構えました。
3人の子どもを育て 専業主婦をしていた、40代前半に、料理が おいしいと評判になって
近所の人たちに請われて教え始めます。そのうわさが更に広がって 料理雑誌にも
掲載されるようになりました。
昭和52年に、「きょうの料理」に初出演。ばぁば 当時53歳でいらっしゃいました。
ばぁばは一年中 手に入る食材や、旬の食材を使い、料理の初心者でもできる 和食のやさしい、献立を提供し続けてきました。
【インタビュー 登紀子ばぁば】
— NHK広報局 (@NHK_PR) August 19, 2019
「スタジオに来ると元気になるのよ」
「ごはんものが得意なの!」
「食べることは生きること」
94歳の先生、鈴木登紀子さんです。
今夜9時からの #Eテレ #きょうの料理 は『【おさらい和食塾】かぼちゃ・とうがん』です。https://t.co/f0xzpnHnuV
今日は スタジオに ばぁばに お料理をご用意頂きました。
器もすてきですし おいしそう! お箸袋に 「ささやか」、名前が。
お献立がですね 毛筆で「おしのぎ」って書いてありますのはね。「軽くどうぞ」
最初に頂くのは 白あえの小鉢。木綿豆腐を裏ごししてにんじん きゅうりこんにゃく 干ししいたけとあえたもの。
姫の方がね あれなのよ。あえ物だったら こういくの 手をこう。そして 掌に載せる。
それから お箸を取って真ん中へ載せて。
二品目のおわんは だしの利いた、卵豆腐と そうめん。花えびが彩りを添えます。
うるさいこと言いますが、お箸を口に含んだ次に置く時はね なるべく先 出すと
お箸置きを汚さない。
そして三品目が、彩りも鮮やかに、今が旬の小だいの笹漬け、梅おかかを忍ばせた芽ねぎ、スモークサーモンが並びます。 幕の内型で抜きました。
色合いがね 本当に豊かですよね。
ばぁばの料理の原点になった人は、母、 お千代さんって言ってました。
料理はね それこそ生きるために、 作る方も楽しむ。
母親の教えを受け継いで始まった、ばぁばの「料理教室」、今でも自宅で 月に10日間
開かれています。
この料理教室でも ばぁばが一貫して、教えているのは 旬の食材を使った和食。
今日のメインの食材は 京都のたけのこ。
たけのこは 根元から先端の姫皮まで、余すことなく使い切ります。
おわんは 若竹わん、わかめと たけのこ。
お煮物は たけのこの土佐煮。 たけのこごはん。
ここでは生徒たちが調理をしません。ばぁばが目の前で調理する様子を見て
覚えていくのです。
およそ2時間、ばぁばは手を休めることなく、一度も腰かけることもなく
調理に集中します。
ばぁばが丁寧に作った一品一品を、皆で、じっくり かみしめます。
でも満足ということは、いろいろ味わったり、匂ったり、感じたりという五感がよく働きますよね。
季節ごとのものを繰り返してきたから、今まで 昔のお母さんは上手だったの。
その時々のおいしいものを頂いたら、何か本当に豊かになって、五感が研ぎ澄まされる。
ばぁば、楽しみを見つける名人
ばぁばは 80代後半になって立て続けに、重い病気に見舞われました。
家にいらした、医師達に、あだ名を付けて楽しんでいたのです。
日々の暮らしで欠かせない、この黒い箱の踏み台(きれいに装飾されています)の上り下り、日に30回 行っています。
箱にご褒美(おせんべいとかチョコレートを入れておくこともあります)
楽しみでもあり 老化防止のアイデアでもあるそうです。
運動のあとは 自分に ご褒美。
月に1回は焼肉屋さんに通って、肉を食べるのも 実はばぁば流の健康術なんだそうです。
「なくなるかしら」って 手が止まらない、ばぁばが最高ですね。
ステーキだったら160グラムね。 本当に元気が出ますよね。
おかげさまで ほら こうして皆さんと、ご一緒させて頂いてるのは、やっぱり活力のもとかしらと思いますね。
病すら 他にやることがあるというふうに、捉えていらっしゃるんですね。
自分で楽しむってことは、気分的には あんまり落ち込まないですよ。
ばぁばは 日常の中で楽しみを見つける名人でいらっしゃるんですね。
ばぁば 指先のお手入れですか?なんと 塗っていたのは真っ赤なマニキュア。
ばぁばは「情熱」を表す「赤」が好きなんだそうです。
今度は目の前に たくさんの紙。集めた包装紙で ポチ袋作り。
ポチ袋は心付けや 孫や ひ孫にお小遣いを渡す時に使うそうです。
使っていなかった日本手ぬぐいも、ばぁばの手にかかれば、食事用エプロンに大変身。
そして使う裁縫道具は、なんと 80年 使い込んでいるそうです。
今はね 海外ドラマ「ダウントン・アビー」を繰り返し見ております。 海外ドラマ。
そう 全部そろいました。 5巻まで。
保険証のとこに入れてあるの。「延命無用 母より」。
もう だめな時に あまりね して頂いてももう結構です。 そのままでいいんです
ということで。
子どもたちに言っておきましたけど、「根曳きの松」って非常に おめでたいの。
私が死んだら おめでたいのよ。
▽まとめ&感想
「きょうの料理」に53歳から40年以上出演。
食べることは生きること。心の満足は、五感を働かせて頂くということ。
ばぁばは 80代後半になって重い病気に見舞われました。
家にいらした、医師達に、あだ名を付けて楽しんでいたのです。
肉を食べるのも 実はばぁば流の健康術。
こうして皆さんと、ご一緒させて頂いてるのは、やっぱり活力のもとになります。
日常の中で楽しみを見つける名人で、真っ赤なマニキュア、集めた包装紙で ポチ袋作り、海外ドラマなど。
お見事です。周りの90代で、これほどパワフルな人はいません。
生きがい、自分で楽しみを見つけていきたいものです。