あしたも晴れ!人生レシピ「拝見!あの人の冷蔵庫 第二弾 」▽こんな話

Eテレ 2021.4.2

禅寺の命をしまう冷蔵庫 精進食材は感謝し無駄なく使い切り。
知られざる調味料が入っている外国人の冷蔵庫、ガーナの辛口ソース「シト
ロシアのリンゴンベリージャム(コケモモ)を肉料理にかけています。
中国の夫妻 酸菜(さんさい) チマキ
冷蔵庫を撮り続ける女性写真家 潮田登久子さん。


【司会】賀来千香子,小澤康喬

禅寺の命をしまう冷蔵庫 食材は無駄なく使い切り 精進

賀来さんが伺ったのは埼玉県飯能市禅寺 福王山正覚寺。500年以上続く由緒あるお寺だそうです。
住職の石井早苗さん(73) に案内されて 本堂に。
本堂の中では 左手で拳を握り右手で包んで 胸に置きます。しゃしゅ「又手」と呼ばれる作法です。
「自分は手も足も出ません。攻撃しません」という意味だそうです。
そして、畳の縁と 敷居は踏まない。
まずは冷蔵庫の取材で伺ったことを仏様に ご挨拶します。

そして いよいよ 冷蔵庫を拝見します。
妻の千壽子さん(73) 現在は住職と2人暮らしです。
では冷蔵庫 よろしくお願い致します。きれいに されてらっしゃいますね。
並んでいる瓶はブルーベリーやアンズなどのジャム。全て手作りだそうです。
使い残しの野菜は たとえ小さくても大切に袋詰めされています。

そして やはりというのでしょうか肉や魚は ありませんでした。
「肉や魚は少しですが食べます。」
寺の生活は なるべく精進という形でしていくのが、一番 行をする中では理想的だと思います。
肉食になると攻撃的になるといわれ。貪瞋癡(とんじんち)貪り(むさぼり)・怒り・妬みがでやすい要因になるので、なるべく控えた方が修行の中では望ましい。

奥様は嫁入りして、寺の生活に入り 冷蔵庫は 意識して命を大切にするようになりました。
無駄なく 食材が 皆さんの健康にプラスしていくように考えが変わってきました。
「冷蔵庫の中にしまっているのは 食材ではなく 命」
冷蔵庫には 横井也有の「健康十訓」が張ってあります。
1から4は食事のアドバイスです。
1.少肉多菜
2.少塩多酢
3.少糖多果
4.少食多歯

週2回 奥様は冷蔵庫の掃除を行います。食品を順に出し、賞味期限を確かめ、トレーの裏側まで拭き取ります。
週3回 買い物に出ても わずかのものしか購入しません。当日分は冷蔵庫に入れず、翌日分だけ入れます。
お手伝いをして 豆腐入りけんちん汁を作ります。
「おいしくなれ!おいしくなれ!」と心を込め調理しました。

お寺の食事って 質素というイメージがありますが 実は肉や魚がなくても 野菜だけで 必要な栄養素がとれるように考えられているそうです。

そして頂く際は「五観の偈(ごかんげ)」を唱えます。
一、功の多少を計り彼の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二、己が徳行の全欠を(と)忖(はか)って供に応ず。
三、心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四、正に良薬を事とするは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五、成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。

命ある食材に感謝し、すべていただきました。

知られざる調味料が入っている外国人の冷蔵庫

小澤アナは 日本で暮らす外国人の冷蔵庫のおもしろ食材をを見せてもらいます。

ガーナのおもしろ食材 辛口ソース「シト」

まずは西アフリカ ガーナ共和国からやって来たペレさん。ペレさんは お母さんが日本人お父さんが ガーナ人です。2年前から日本の会社に勤めていて現在は都内で1人暮らしをしています。

ガーナ人 ペレさんの冷蔵庫で発見!おもしろ食材「シト」
乾燥した魚やエビの粉末をとうがらしなどと一緒に油で煮込んだ辛口のソースです。
ガーナ版の「食べるラー油」ともいわれほとんどの家に いつもあるそうです。日本にいるペレさんもガーナ料理店を探し出してなんとか手に入れています。
ガーナのフライドライス チャーハン ガーナの赤飯 とか ジョロフライスとか、サイドとしておいて混ぜて食べます。
ジョロフライス?すみません。 初めて聞いた料理です。
せっかくなのでペレさんに作ってもらいました。
まずはトマト たまねぎをカットしミキサーで ペースト状にします。
すると鮮やかなピンク色に。ガーナ料理は赤い料理が多いのが特徴です。
熱したフライパンで たまねぎとすりおろしたニンニクを炒めます。そこへ先ほどのペーストを入れ香辛料と塩を少々 加えます。よ〜く煮込んだらさらに もう一度 トマトを加えます。
それをなんと お米の入った炊飯器の中へ。まんべんなく かき混ぜます。
さらに別で作っておいたたまねぎと牛肉を炒めたスープを投入。
あとは炊き上がるのを待つだけです。

炊き上がりました。このジョロフライスにシトをかけて頂くんです。
とても おいしかったです。

ロシアのリンゴンベリージャム(コケモモ) 肉料理に

2人目は ロシアからやって来た留学生 パヴェル。上智大学の大学院に通うため都内の男子寮で暮らしています。
早速 パヴェルさんの冷蔵庫を拝見、扉が家具に ぶつかって完全には開きません。
食べ物が あまり ありませんが、パヴェルさんの冷蔵庫で見つけたのは リンゴンベリージャム
北欧を中心に日常的に食べられている定番のジャムです。
リンゴンベリーとは森林地帯に自生するコケモモのこと。
果肉のほのかな酸味が特徴で ジャムとしてヨーグルトやトーストに付けるのは もちろん ミートボールやビーフシチュー マッシュポテトに添えることもあるそうです。
子どもの頃から ほとんどの肉料理に リンゴンベリーをたっぷりとかけて食べてきたそうです。

中国の夫妻 酸菜(さんさい) チマキ

中国から来た施葉飛さん 、苗鳳科さん、息子の一舟くんです。
2人は中国の大学で出会いました。8年前 そろって日本の大学院に入学するため来日。3年前に結婚しました。一舟くんが生まれたのは新型コロナが広がった去年の夏です。
そんな2人の冷蔵庫を拝見!中は ぎっしり食材が詰まっています。
中国北部出身の苗さんが教えてくれた おもしろ食材は酸菜(さんさい)です。白菜の漬け物です。
そのまま食べるだけでなくギョーザやスープの具にも使うそうです。

そして施さんにとって欠かせない食材はチマキですが今は手に入りません。
実は チマキ 地域によって具材も味も さまざまなんです。
お祝いの日には必ず家族全員が集まり母が作った豚肉入りのチマキを食べていました。

さて ここで ちょっと時を戻します。
去年10月1日 中国の祝日 中秋節
実は この日 浙江省の両親とリモートでお祝いする計画があったんです。
みんなで チマキを食べるシーンを是非 見たいと番組で取材をさせてもらっていました。
10月1日 施さんは肉入りのふるさとのチマキを求め、中国食材の専門店をいろいろと探し歩いていました。そして ふるさと 浙江省の味に近いチマキ 豚肉入りがありました。
さらに紹興酒 まんじゅうなど中秋節を祝う食材をそろえます。
妻の苗さんに頼まれたアサリを買って帰ります。
今回の中秋節では 夫婦それぞれの郷土料理を作ることに決めました。
キッチンでは妻の苗さんが中国北部の郷土料理 アサリの炒め物 を準備していました。
南部の料理も苗さんが作り、チマキをあたためました。

午後6時 中国の両親とビデオ通話が つながりました。
……
実は 施さんの両親は2人とも耳に障がいがあります。会話は手話で交わされます。
両親「チマキ自分で作ったの?」
施さん「違う 買ってきたんだ。料理は自分たちで作ったよ」
両親「これが 豚肉のチマキ」
施さん「一緒にお祝いをしよう」 乾杯!
両親「一舟に会いたい。抱っこしたい」

冷蔵庫を撮り続ける女性写真家 潮田登久子さん

実は 15年間 ひたすら冷蔵庫の写真を撮り続けた女性 潮田登久子さんです。
まずは こちらをご覧ください。タイトルは「冷蔵庫」。昭和から平成へと15年にわたって撮りためてきた
さまざまな家庭の冷蔵庫の写真が収められています。

平成元年に撮影された板橋区に住む5人家族の冷蔵庫です。
そして冷蔵庫の中の写真もあります。
よ〜く見ると牛乳のパックが7つもあります。子どもが育ち盛りだったんでしょうかね。
もっと見てみましょう。こちらは平成6年に撮影。
東京・目黒区に住む7人家族の冷蔵庫です。
お気付きですか?置いてあるのは台所ではありません。
アパートで1人暮らしをしていた女性の冷蔵庫です。
時代の移り変わりや家族の暮らしぶりを表現しています。

今回は この写真集を出した写真家の方にお話を伺うことができました。
60年以上のキャリアを持つベテランの写真家です。潮田登久子さん 81歳
潮田さんは もともと冷蔵庫に興味を持っていたというわけではなく たまたま記録として自宅の冷蔵庫を撮影したのが始まりでした。
子供が生まれ、家にいることが多くなった。冷蔵庫をモチーフとして写すようになった。
他人の冷蔵庫が気になり 大家さんにお願いして写させてもらった。
それは、潮田さんが想像していたものとは全く違いました。
いろいろ人によって生活スタイルが違うことに気がついた。

その後 知人を通じて いろいろな冷蔵庫を撮影して どんどんのめり込んでいった。
冷蔵庫は家族が円満に暮らす大事な要素と強く感じるのは、いろんなものが貼られている冷蔵庫です。
ほとんどの冷蔵庫に 何かしら貼られていたそうです。
給食の献立が貼られダブらないようにしていました。
一方 一番不思議だった冷蔵庫が 中に何も入っていない冷蔵庫です。
その夫婦は 子どもと暮らしていた時の冷蔵庫は 思い出として残したまま、その横の この小さな冷蔵庫を使っていたそうです。

結局 撮影した冷蔵庫は 57台にのぼりました。
子供 2人 どかなかったのでそのままとか、猫が邪魔したこともありました。

潮田さんご自身は現在 夫・島尾伸三さんとの2人暮らし。
では お二人の冷蔵庫見せて頂けますでしょうか?
潮田さんの冷蔵庫も負けず劣らずドアには いっぱい貼ってありますね。
何でも一度 貼ったものは捨てずに そのままなんだとか。
ぎっしり入っています。VIDEOと書かれているケースにはお薬がはいいていました。

さらに冷蔵庫は もう1台。こちらも大型の冷蔵庫です同じようなものが入ってて。中には かなりの食材が詰まっています。2人暮らしにしてはちょっと多い気がしますが…。
ほとんど使い切っていなく 時々大掃除して あまり賢い使い方ではないけれど 私は私。そう思わなければやってられない。

今回 ご協力いただいた皆様 ありがとうございました。

▽まとめ&感想

禅寺の命をしまう冷蔵庫 精進食材は感謝し無駄なく使い切り。
知られざる調味料が入っている外国人の冷蔵庫、ガーナの辛口ソース「シト
ロシアのリンゴンベリージャム(コケモモ)を肉料理にかけています。
中国の夫妻 酸菜(さんさい) チマキ
冷蔵庫を撮り続ける女性写真家 潮田登久子さん。
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禅寺の生活 大変そうでした。
シト とか リンゴンベリージャム 食べてみたいです。
私は私という潮田さん いいですね。撮り続けることは見事です。